5年前の話なんだが、
アメリカからの留学生をホームステイさせてたのよ。
女の子だったんだが、
それはもう見事なピザでした。
向こうの人の太り方って、
なんていうか日本人とは違う感じの
太り方だなってのを初めて実感したね。
でそのピザ、名前はあまり聞かない
名前だったので仮名でアンにでもしますが、
最初の頃はマクドナルドばっかり食ってたんだが、
そいつはいかんと我が家の台所を預かる、
優秀な弟が頑張ってピザを餌付け、
もとい、日本での良くある食事に慣れさせていった。
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規則正しい生活と、
正しいバランスの食生活っていうのは
身体に変な力でも付けさせるんですかね?
ピザが見る見る痩せていくんですよ。
半年ぐらいで持ってきた服は
全てサイズが完全に合わなくて、
大きすぎて着られないレベルに。
ピザも自分の身体の変化にビックリですよ。
でピザ、もうピザじゃないけどピザでいいや、
このピザは何を思ったのか生まれ変わった私を見て、
という事で写真を両親にメールで送ったのよ。
これがそもそも間違いだった。
ピザがメール送ってから
3日後ぐらいだったかな?
家の玄関が騒がしい、
というかドアがゴンゴンと叩かれてる。
驚いて外に出てみると、いました、
顔を真っ赤にしたピザママが。
あまりにも早口だったので
殆ど聞き取れなかったんだけど、
良くも私の可愛い娘を虐待してくれたな、
とかなんとか言ってるのは聞き取れた。
そこへピザ登場、
久しぶりに母親の顔を見て感激したのか、
ママと叫びながら抱きつく、
結果マスマス勘違いするピザママ。
そこから修羅場ですよ修羅場。
ピザママはピザから虐待なんか
されていないと説明されても信じなかったり、
信じたら信じたで、
我が家の弟にアメリカで料理の本を
出版してみないかと3時間にわたって
交渉したりと、そりゃもう大変でした。
数日我が家でピザママが過ごした後に、
去り際に彼女が親指立てながら、
日本料理って偉大ね!
って言いながら帰っていった時は、
和むよりも泣きじゃくるピザを慰めるのに
大変でしたが、数年後にピザママが
日本料理店を経営しだしたという連絡を
ピザから貰い、その時になって初めて和んだ。
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