こんなこと現実であるんだね…
恋人は一人暮らし、私は実家。
以前同棲してたけど、恋人から今年の2月頃
「仕事が忙しいから距離を置きたい」
と言われ、私実家に戻る。
最近は仕事が落ち着いたらしく
頻繁に電話するようになる。
金曜日、
電話でいつも通りどうでもいい話で
盛り上がってすごく楽しかったのを覚えてる。
私「明日いる?」
クソ「明日姉の結婚式の打ち合わせがあるから来週なら遊べる」
私「旅行のお土産渡したいだけで
そっちの近くで用事あるからついでに置いてくるね」
クソ「わかった」
合鍵持ってるから
用事のついでにお土産置いていく約束した。
次の日、まだ恋人出かける前で
家にいたらいいなーなんて思いながら私恋人の家向かう。
時間は13時半ごろ。私恋人の家に到着
合鍵でいつものようにドアを開けたら
真っ暗闇の中に恋人の背中が見える。
その奥にもう一人いる。
私状況がすぐ理解できず固まる。
あいつらも固まる。繋がったまま。
今も目を瞑ると
その光景がフラッシュバックして苦しいんだ
私流石に靴を脱いで部屋に上がる勇気がなくて
玄関で恋人に呼びかける。
私「あきらくん…?」
あ「……」
私「ねえ、あきらくん?」
あ「……」
私「それ、誰…?」
あ「……」
こんなのを何回も繰り返した。
恋人何も喋らない。
ちなみにワンルームだから玄関から部屋丸見えな。
結婚したいとは言われていたけど
婚約はしてないんだ。だから何も言えない。悔しい
ここでゲス二人がもぞもぞして
何するのかと思ったら、お互い服を着始める。
多分恋人が「服着よう」って耳打ちしたのかな。
私この段階でやっと理解が追いつく。
全身が震えた。
全身が震えるのって初めてで
力を入れても全然おさまらない。
言葉だけだったから何もないよ。
強いて言うなら誕生日に貰った指輪だけど、
婚約指輪ではないんだ。
あきら君のマンション壁薄いから
声抑えてたんだと思う。私も中でそんなことが
起きてるなんて分からなかったから
到着してすぐドア開けちゃったんだ。
事前に電話で約束してたし、
あきら君家にいないって言ってたから秒で部屋に入った。
私のスペック
20代前半
アニメ、漫画好き
丸顔で、芸能人だとしょこたんに似てると言われる
恋人のスペック
あきらくん(仮)
20代後半
芸能人だと嵐の松本潤をちょっと薄くしたような顔です
私「あきら君、ちょっとこっちこれる?」
あきら君が服着たから聞いてみた。
無言で私の元にきた。
私、何となく小声で会話する。
私「誰?それ」
あ「…彼女」
なんて返せばいいか分からない。
彼女の目の前で知らない女を
彼女と断言したあきら君すごい。
私「いつから?」
あ「ちょっと前から…」
私「会社の人?」
あ「友達…」
昨日あんなにふざけ合って、
笑いあって、アニメの話を電話したのが
嘘みたいだった。
裏切られるってこういうことなんだって考えてた
これ以上この場にいても
拉致があかなさそうだったから
私、合鍵をあきら君に返す。
私「私のこの部屋にある荷物は
全部実家に送って。あきら君に貸しているものも、
全部。布団も私が持ってきたものだから返して」
あ「…わかった」
私「ドライヤーはいいよ。あげる」
あ「うん…」
私部屋を飛び出す。
ドライヤーは去年のクリスマスに、
あきら君からプレゼントされたものだ。
悲しいより悔しいが勝っていて、
涙は出なかった。
多分まださっきの出来事を信じきれてなかったからでもあった
駅に向かう途中、あきら君からラインがきた。
あ「今どこにいる?」
私「あきら君の最寄駅」
あ「話がしたい」
私、あきら君のこと
分かっていたはずなのに、もうよく分からなかった。
私、とりあえず駅であきら君を待つ
自覚してるよ。
ダメ男に引っかかるタイプだし、
尽くしすぎてダメ男にさせてしまう、
ダメ男製造機だよ
今さら何を話すんだろう…って
思いながらボーッと舞い散る桜を見てた。
10分程であきら君到着
あ「……ごめん」
ごめんで済んだら
この世界は浮気不倫やりたい放題だよねえ。
私「とりあえず人が少ないところで話そう」
駅からちょっと離れた所にある、
土曜日だけどあまり人がいない公園に到着。
あ「ごめん」
あきら君、改めて謝罪。
私「そのごめんはどれに対してなの?」
あ「……」
私「あの人とはいつから?」
あ「一カ月前から…」
丁度あきら君が私に
距離を置こうと告げたあたりだ
私「友達なの?」
あ「ネットで会った…」
私「………まじか」
ショックが大きくて、
まじか、しか言葉が出ない
ここからお互い少々沈黙
私が黙っててもあきら君も
だんまりしてしまうので私、口を開く
私「これからあの人と付き合うの?」
あ「…それとこれは別…また後で話す」
私「なんで。付き合えばいいじゃん。
あの人もあきら君に私がいるって分かってて来たんでしょ」
あ「そうだけど…」
あきら君、きみは何がしたいんだ
私「私とはどうするの?」
あ「…わかれ…ます」
私「分かった」
あ「ごめん…」
一途に思ってた私が馬鹿だった。
矢口真里ってこんな感じなのかな。
私「あきら君もうアラサーなんだからさ、
そろそろこんなことやめた方がいいよ」
用事に遅れそうだったからそれだけ言って私、
帰る。
そんな感じです。昨日の修羅場。
吐き出す場所がないので書きました。
人間は全て信じてはいけない、
一途に愛すことは損をする。
ショックは大きかったけど騙され続ける前に
気付けて良かった。
すぐ浮気浮気!って責めるのは
よくないと思ってて、できるだけ信じたかった。
携帯は一切覗かないし、
連絡が来ない日があっても追及したりしなかった。
それがいけなかったのかな
あきら君が距離を置こうと言って
私が実家に戻ったあと、何回か部屋に
遊びに行ったんだけど「?」ってなるようなことが
ありまして…
距離を置いたあとは
不審なことがたくさんあったから
嫌だけど少し疑ってた。
浮気してたのは本当にその頃が
始まりだったんだと思う。
完全に疑わなかった私が馬鹿でした
私「私が来るって分かってたのに何してんの?
見せつけたかったの?」
あ「違う…」
これは本当だと思う。
私がいつも夜に来るから、
夜まで大丈夫って勘違いしてたんじゃないかな
束縛されすぎたらそう思っちゃうのかな。
結婚願望がないならお互いの
幸せのために別れた方がいいのかもね。
悲しいけど