都心のコーヒーショップのレジに並んでたら、
何人か前に一人で来てるお爺ちゃんに気付いた。
斜めがけバックに襟付きシャツで可愛い感じだったけど、
頭は弱くなって来てたようで
お爺ちゃんはパフェを1つ、レジで注文してて
レジ「お飲みはよろしかったですか?」
爺「…えっ?頼まないとダメなのですか?」
レジ「いえ、だいじょうぶです。パフェだけでよろししですか?」
爺「付いてるの?…いやぁ…飲み物あったほうがいいねぇ…」
レジ「あっ、ではご注文をコチラから…」 と、頭上のメニューを指差す。
爺 上を見上げるも視力の問題で見えなかったようで、
(30秒ほど虚空を見つめ考えた末)「アイスコーヒー」
レジ「SMLいかがいたしましょう?」
爺「…ミ…ミディアム…?ウ…ウェルダン…?
うーん…ちょっと分からない」呆然と立ち尽くす
レジ 呆れ顔をしながらグラスを3種類もって来て選ばせる。
会計 パフェだけなら700円ぐらいのに、
よく分からないまま頼んだコーヒーのせいで1000円オーバー
会計が終わってアイスコーヒだけ先に渡して
「パフェはお席までお持ちします」
爺 「えっ…」と聞き返すも店員は次の人の対応に移ってたから爺は放置。
アイスコーヒの盆を両手で持ったまま、その場でずっとパフェが出てくるのを待ち続ける。
手が疲れたのか一旦席にコーヒーを置きに行き、また戻って来てパフェを待つ。
うまく説明出来ないけど、なんか泣きそうになった。
その通り。
なにも出来なかった自分が悲しいし、
一生懸命 若者の店に対応しようとしてた
お爺ちゃんの姿も悲しかったし、
レジの注文みたいに、今は当たり前に
出来てることも年を重ねたら出来なくなるのかなと思うと悲しいし、
なんでお爺ちゃん一人でこんな場所に来たのかな?
付き添ってくれる人いないとかなと思ったら悲しかったし、
パフェとアイスコーヒーで最後めっちゃ寒かっただろうなと思ったら悲しいし、
斜めがけバックと襟付きシャツが、うちの父の定番で、それに重なって
もうなにもかもが悲しかったんだよー