実家にある1部屋が実は座敷牢で、
一般的な家庭にはこの部屋がないと知った時が衝撃的だった。

三方を山に囲まれて自販機や公衆電話もないような集落で、
うちに限らずたいていの家には形は違っても座敷牢があった。

実家の地域では「座敷牢」とは言わず、
「奥座敷」「奥隠居」とみんな呼んでた。

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うちは座敷から数部屋行った突き当りに
「奥座敷」があり、物心ついた頃には、その部屋は精米する前の
お米や樽につけた味噌などが置いてあった部屋だったので、
違和感など覚えずに過ごしてきた。

結婚相手を実家に連れてきたとき、奥座敷から米俵持ってきてと頼まれて、
相手といっしょに奥座敷に行ったら、びっくりするくらい相手がドン引きしてた。

マンションや新しい戸建てには奥座敷はないとわかってたけど、
古い家ならどこでもあるとそれまでずっと信じてたので、ただただ衝撃的だった。

うちの「奥座敷」は座敷と2つの部屋を通った先の突き当りにあって、
三方は壁で一辺だけが木で出来た格子状になってます。

そこに出入口があってものすごく重い鉄製のかんぬき錠だと
思うのですがそれがついてます。
出入口の下側にもう1つ開く高さ5cmくらいの小さいドアがあって、
こちらは木製の簡易的な鍵です。

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中は10畳くらいの広さで入ってすぐの所に畳が1枚ありました。
それ以外の場所は板張りで、奥の隅にトイレがありました。
トイレと言ってもそこだけ板が外れるようになってて、
板の下に大きな壺が置いてあるだけです。
子供の頃に祖母にこれは何かと聞いたら、
奥座敷から家のトイレまでは距離があるから、昔はどうしてもって時はここで用を足してた・・・みたいな説明だったと記憶してます。
しばらくしてそこは子供が落ちたら危ないとかで開かないようにされました。

「奥座敷」はいつもは奥座敷→木の引き戸→綺麗な絵が書かれた襖の順で
仕切られてたことと、既に私が子供の頃にはお米やら味噌やらが
置いてある物置状態だったこともあり、座敷牢とは違うと思ってました。

隣の友達の家には「奥隠居」があって、
こちらは家族が住む家から渡り廊下のような足場を通って、
離れた所に部屋がありました。

入り口が1つで外から錠がかかる造りでしたが、
中は小さい窓が1つあって、
その窓は開け閉め出来ないようになってて
鉄の格子がついてましたが明るかったです。

同じ集落の親戚の家も「奥隠居」でしたが、
こっちは母屋と離れた納戸の2階にあって、
上に登る時に梯子を立てかけて2階に行き、
入り口で鍵を開けて入るタイプでした。

そこら中の家にあったので、座敷牢とかではなく
倉庫的な物でうちと同じように古い家屋には
ついているのだと思ってただけに衝撃でした。

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