大学生の時の話
東京から地方の大学に受かって人生初の一人暮らしをすることになった
それで安い小さいアパート(2階建てで4部屋しかない)の二階を借りて、
悠々と過ごしてた
そのマンションには入居者が私を入れて二人しかいなくて、
もう一人の人は私の斜め下の階に住んでいた
挨拶をしてもいつも無視で、いつも薄汚れたスエットを着ていた
変な人だな―と思いつつも気にしてなかった
大学に慣れて友達が出来てきた頃、
私の家でレポート会(と言う名の鍋パ)をしようということになった
「家どこなの?」と聞かれたので大体の説明をすると、
地元民の何人かが「え?」という顔をした
マンション名を言うと、
その教室にいた全員が話すのをやめて青い顔で私を見た
結論を言うと、そのマンションの
もう一人の住人が「女子高生コンクリート詰め殺人事件」
の犯人の一人だった
恥ずかしながら事件のことを知らなかった私は、
ググって詳細を知って本気で3日何も食べられなかった
友人たちは揃って「引っ越せ!」と言ってくれたし
私もすぐに引っ越したかったけど、数年前に天涯孤独になってて
お金がなくてすぐに動けず、
だからといってそんな人間の居るマンションに帰りたくなくて
オロオロしてたら友達が下宿させてくれることになった。
今でも感謝してる
本当に本当に修羅場だった
別名が使える国の人だったから、
別の名前使ってたらしい
でも街の全員がその人の存在を知ってた
私が入居する少し前に入居して、大学在学中に他の街に行ったらしい