夫が
「部下の仲人するから、
お前にも会わせたいんで家に連れてくる」
と先月宣言。
今月に入ってから連れて来た。
男性30代、女性20代後半、ともに夫の部下。
女性は終始おとなしかった。
ラインのIDを聞かれたので、
仲人なら連絡が必要かなと思って教えた。
恥ずかしながら
仲人なんてやったことがないので未知の世界。
夫が上司に色々ノウハウを聞いてくると言うので
任せるつもりだった。
しかし先日、上記の夫部下女性から連絡が。
「一緒に行った男性とは付き合っていない」
「仲人どうこうなんて知らずにそちらにお邪魔した。
上司(夫)に誘われて断れなかった」
「男性とお付き合いも
結婚もするつもりはない、むしろ嫌い」
「退職して逃げようかと思ったが、
この就職難の時代に無職になりたくない」
「奥様から上司に口ぞえしてもらえないか」
えーーーーー。
全然話が違うじゃない、とびっくり。
ラインを見せて夫に確認したら、
夫も「男性部下の話とまるで違う」と驚愕してた。
「女性部下の方から訴えはなかったの?」と聞くと
「あったようななかったような」
「恥ずかしがってるのかと思った」と煮え切らない。
ともかく仲人の話は断って!と言っておいた。
変なことに巻き込まれるところだった。危なかった。
昨夜、女性部下を改めて招待してお話を聞いた。
彼女が言うには男性部下は
「何でもまず否定から入るタイプで、
私語を交わすのが苦痛だから
業務上の話か挨拶しかしない仲」だそうな。
「最近まで先輩(男性部下のこと)には
どちらかというと嫌われていると思っていた。
主任(私夫)に誤解されているのは気づいていた。
その都度『そんなんじゃない』『彼氏がいます』
と否定していた」
「主任(私夫)のお宅に誘われた時も
二人だけだと思わず承諾し、
その後二人だけだとわかってお断りしたが、
『遠慮の必要はない』
『妻に会ってもらわないと』
と言われ強く断れなかった。
その後仲人云々という話を聞かされ、
驚いて奥様(私)に相談した」
夫は
「先に男性部下から、
彼女と結婚を前提に交際していると言われ、
思いこみが固定してしまった」
「女性部下はしっかりしているから、
業務とプライベートを完全に分けて
そっけない態度なんだと思った」
「女性部下の言う『彼氏』を
男性部下のことだと思いこんでいた」
夫は過去にも姑-私間の話を脳内変換付きで
鳩ったことがあるので
それと同じようなことをやらかしたらしい。
ただ私と姑は身内だからいいけど、
他人のお嬢さんに何をしてるのよ、と…
とにかく今後は女性部下の訴えをちゃんと聞くこと、
男性部下に口頭注意すること
男性部下がいわゆる勘助よりもっと計画的な気がするので
今後も注意を払うこと等でひとまず決定した。
本当に早く相談してもらってよかった。
過去の姑との鳩事件はあったけど、
社会人として無難に出世しているし
よそ様相手にそんなことしないだろうという
油断が私にもあった。
今後は前以上に夫の言うことの裏を取ろうと思いました。
ありがとう。
夫が男性部下に注意すると、男性部下は
「自分はそんなことは言っていない」
「仲人など頼んでいない」と完全否認に出たようです。
「女性部下のことは同僚としてしか見ていない」
「女性が自意識過剰だ」
「~な所が気に入らない(容姿や体の特徴など)から
交際したいと思わない」
男性部下はメールなどの証拠を一切残しておらず、
後でバレる可能性を考慮していたんだと思います。
男性部下は上司である夫には
「すでに付き合っている、仲人を頼みたいと“思っている”」
という言い方をし
自分の同僚には
「女性部下が自分に気があるようで困っている。
俺も今彼女がいないし、
あそこまで押されるとほだされそうだ」
などと言っていたようです。
支店で一番偉い上司が、
仕事の合間に数分ずつ各社員を呼び出し、
証言を突き合せる羽目になりました。
男性部下は
「自分は言い寄られていた立場。
主任(夫)にはもしものことを
ポロっと言ってしまっただけ」
と主張していましたが
彼の同僚の一人が
「女性部下の彼氏とはA社のXさんでしょう?
あいつは“女性部下が自分に気があるようで困っている”と
いつも言っていたが、
Xさんを知っているから変だと思っていた。
女性部下は男性部下に萎縮していて恋人に見えなかった」
と証言したのをきっかけに、
他の女性社員から複数の証言が出て、
男性部下の非が認められたそうです。
男性部下は被害にあった
女性部下以外の女性社員にも高圧的で
「証言したらいやがらせされるかも」
という恐れがあったようです。
逆に男性社員の多くは、彼に好意的だったようです
(あくまで傾向ですが)。
社としてはスピード解決してしまいたかったようで、
夫は証言のため大分長く尋問され、絞られたようです。
男性部下の処分はまだ決まっていませんが、
おおよその決着はつきました。
でも前述の同僚が証言してくれなかったら、
「夫の勘違いによる先走り」とされて
夫一人が処罰を受ける所でした。