好きな女の子「走りやなんですか??」走り屋やってるって嘘ついたら大変な事になった!

4月からとにかく大変だった・・・

僕、おっさん。職業営業。30才
ただのドライブ好き。
色んな所にドライブ行って美味しいもの食べるのが趣味。
走り屋に遭遇しても「あぶねーなー」くらいしか思わんかった。
愛車、ラパン

好きな子ちゃん
4月に職場にバイトで入ってきた子
小柄、速い車が好き

86は高かったからセリカ買ったよ
セリカが安くて速いからセリカ買ったよ。古い車だけど。
GT-fourじゃなくてSS2ってやつ。
軽くて速いよ。

職場の休憩時間地元の山で
涌き出る天然水の紹介をしていたんだよね。

お昼ご飯のブリトーもしゃもしゃ食べながら。

同僚「おっ!地元じゃん!美味しい水ただかよ!
ミネラルウォーターいらないやん!」

僕「○○山ならよく通うよ(水を料理につかうから)」

これがいけなかった。

好きな子ちゃん(以下ナコちゃん)「ええっ!僕さん○○山通うんですか!
イメージ違いますね!かっこいい!」

僕「ええっ?○○山はよく行くけど・・・なんで?」

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ナコちゃん「○○山って走り屋で有名な所ですよね。
夜中なんてほとんど一般車禁止みたいな感じで」

僕「いやいやいや!昼間だし!ただの山道だし!走り屋じゃないし!」

ナコちゃん「またまたあ~(ニコニコ)まあ、
職場で走り屋なんておおっぴらに言えませんもんね。」

僕「いやホント走り屋じゃないから、
ただのドライブ好きだし、車ラパンだし!」

ナコちゃん「山では何乗ってるんですか?
今度皆に内緒で助手席乗せて下さいライン交換してください!」

僕「いや、マジで・・・」

ナコちゃん「わかりました!職場ではそういう事にしますから!」

ニコニコしながら休憩室を出ていくナコちゃん

水汲みに山行ってただけなのに走り屋と言う事にされてしまった。

でもナコちゃんは4月にバイトで入ってきた時からかわいいなと思ってたし、
なんとかライン交換したいと思っていたのも事実。

なんか走り屋って事にしておけば仲良くなれるんじゃね?
って考えも頭の片隅にモヤモヤと出てきた。

仕事が終わるとナコちゃんから即ラインが入っていた。
ウキウキしながらラインを開くとカワイイスタンプと共
に「車の画像を送って下さい!」とあった。

とっさに、「今メンテ中だから」
と嘘ついてしまった。

どうしよう。

「走り屋なんてやってませんさっきのは嘘ぴょーん!」って送るか?
いやいやいや!確実にフラれる!

今から走り屋になれば・・・
とりあえず走り屋用の車はメンテ中って事にして
ラパンで腕を磨けばそれっぽくなるか?・・・
いややはり正直に・・・
いやせっかくのチャンスを・・・

ぐるぐる頭の中を考えが右往左往する。
夕飯のチャーハンもほとんど残しその日は寝た。

次の日職場でナコちゃんがアイコンタクトをとってくる。
皆がいる前では事務的な対応なのに
人がいないと見つめて、目が合うとニコッと笑う

なんだこの気分は!なんか良いぞこれ!と思ってしまった・・

その日の仕事終わり、夜まで待って○○山に行ってみる事にした・・・

夜中の○○山は初めてきた。
水汲みで通うのは休みの日の昼間だから雰囲気が全然違う。
静まりかえってるし、まっくら。
ただ、麓のバスターミナルには走り屋がワンサカいた!
派手なステッカーやらエアロやら異形の車がたくさん停まってる!

マジこえー!暴走族の集会やんけ!

刺激しないよう。静かに通り過ぎる。

しばらくクネクネした山道を登る。
夜の山道って走るの神経使う。
こんな道を飛ばすなんて正気の沙汰じゃない。

0時を少し過ぎた頃、遠くから光がチラチラしてきた。

「ん?」って思う暇もなく
ジャアアアアアアアア、パシャー!!!
ジェット機みたいな音を出してる走り屋の車が数台ぶち抜いてきた!!!

はあああ?何それ?無理無理無理!
絶対真似出来ないよこれ。
しょんぼりしながら明日ナコちゃんに正直に言おうと決心して
とぼとぼと山道を降りた。

家に帰るとナコちゃんからラインがたくさん入ってた。

「連絡つかないけどもしかして山かな?安全運転でね(はぁと)」

ヤバイ、言えない、どうしよう。

ナコちゃんは「職場に内緒で走り屋やってるけど
TVで○○山が映ってうっかり口を滑らしてしまった人」
「走り屋に詳しい私だけが気付けた!」みたいな雰囲気で今さら実は・・・

は、とても出来なかった。

次の日の朝ご飯のうどんも殆ど喉を通らなかった。
○○山の湧き水で茹でたうどんはホント美味しい。でもその日は残してしまった。

ナコちゃんは休みだった。

仕事後入社してから信頼しまくっている上司に相談する事にした。

仕事後

僕「あの相談があるんですが・・・」

上司「断る!俺は!定時で帰りたい!(笑)」

僕「そこをなんとか・・・」

上司「なんだよマジな顔して、仕事の事は俺に相談してもわからんぞ?
明日釣りに行きたいから手短に頼む」

この上司、基本的に仕事をせず、
釣りに命をかけていている人。
実際何回か死線をくぐり抜けているらしい。
仕事中はぐったりしていて営業回りしているのなんて月一くらいしかない。
ぶっきらぼうでとっつきにくいけど
顧客からの信頼は絶大で数々の伝説を残している変人だ。
ただ、僕にとっても絶大な信頼を寄せている上司である。

僕「実はこれこれこうで、そんな事になって、どうしようかと。」

上司「ぷっ、くくく(笑)僕らしいなー
面白いなー!くくく(笑)くくく、そうかーナコちゃんかあー、くくく(笑)」

僕「笑いすぎですよ・・・」

上司「いやーごめん、くくく、ぷくくく(笑)」

なんかいつまでも笑っている上司を見てたら少し気が楽になった。

これが4月下旬頃
次の日上司に「明日の休みちょっと時間あるか?」と言われた。
GW直前の休日だったと思う。

上司「釣りに行こう!渓流だ!イワナだ!道具は俺が用意する!」

僕「釣りですか・・・?」

上司「ああ!渓流は良いぞ!朝マズメに間に合うように
ぶっ飛ばして行くからな!朝3時に僕くん家近くのコンビニな!
○○山の川に行くぞ!」

眠い目を擦りながら
アパートから2分のコンビニに付く
待ち合わせの時間まで30分ある。
タバコでも吸おうかなと思っていると

上司が車から降りてきた・・・

上司「遅いぞ!2時間も待ったぞ!(笑)」

僕「いや、あのまだ時間には・・」

僕「!!!!」

僕「えっ?いや、どういう事!?」

上司「渓流釣りはな、一番最初に川入ったヤツが一番釣れるんだよ!
だから釣りの為には速い車が必要なんだ!」

上司「スープラって車なんだけどな。なかなか速いぞ!
なんか見た目も魚ぽくてかわいいだろ!この羽とかヒレぽいし」

上司「朝マズメハンターマゴマゴアマゴ号
(ちょっと噛んだ)だ!会社には内緒なw」

僕「wwwwwwwww」

笑いが止まらなかった

助手席に乗る

初めて乗るスポーツカーの狭さにビックリした。ラパンより狭い
外から見るとでかい車なのに。

上司が車を走らせる。
あれ?静かだ。

上司「基本改造あんまりしてないからな、夜中に車だすからご近所迷惑になるし」

静かだけど速い、あっという間に○○山の麓に着いた。よし川の入り口まで飛ばすぞー!

ここから上司の異次元のドライブが始まる。

クゥオオオオオオオオーー!
シュバッシュバッ!
風切り音なのか木を通過する度に不思議な音がする。
ジェットコースターとも違う、タイヤが接地してる感覚がない。
スケートのような感覚。
滑るように山道のカーブを駆け抜ける。何が起きてるか理解出来なかった。
みぞおちあたりの内臓をねじられてるような感覚。苦しい。
いくつかのカーブを過ぎると数台の走り屋が走っていた。

上司「おー!走り屋だ!おっかねぇ!(笑)」

カーブを抜けた直線で走り屋達が一斉ハザードを焚いて左に避ける

上司「道ゆずってくれた!ありがとー!(笑)」
上司もハザードを数回焚いてお礼をしていた。

2回程こんなやり取りをして林道の入り口に到着する。
車から降りた僕は膝がガクガクしていた。

あとで知る事になるんだが
上司は地元の走り屋には有名で
「魚の幽霊」と呼ばれていた(笑)

にわか走り屋が帰る、本気の走り屋(社会落伍者?)だけが走る時間帯、
深夜から早朝にかけて静かに、圧倒的な速さで走り屋をぶち抜いていく
魚のステッカーを張ったスープラ。
もしも道を譲らないと谷底に落とされて魚の餌にされると、
なんだかよくわからない噂が出来上がっていた。
走り屋が折り返すバスロータリーでは停まらず(釣りに行ってるだけだからね)
どこかへ消えて行く、(その先の林道に停めてるんだけどね)
どこから来てどこへ向かって行くのか、ドライバーはどんな奴なのか?
何を目的に山道を走り抜け走り屋を狩るのか?
謎が謎を呼ぶ不思議なスープラ・・・「魚の幽霊」

その正体は釣りに命をかけるおっさん(僕の上司)

ちなみにナコちゃんも「魚の幽霊」伝説は知っていた。

上司「さあ釣るぞー」

上司はニッコニッコの満面の笑みで釣りの支度を始める

会社ではいつも「疲れがとれない、体いたい。帰りたい」と言ってるのに・・・

疲れてんのは釣りし過ぎなんだろうなーとボンヤリ考えていた。

僕(膝ガクガク)「上司さんの部下を長くやってましたけど
こんな面あったんですねー、
走り屋一斉に道あけるし。ビックリしましたよ。」

上司「そりゃ、走り屋なんて若いヤツばっかりだしなー
俺10年以上走り屋やってたし、ここは
釣りで昔から通ってるし。そこらの走り屋よりかは速いよ。」

僕(膝ガクガク)「ほえー」

上司「なあ、僕くん、今から走り屋になっちゃえよ。
俺がぶち抜いた走り屋くらいにはすぐなれるよ。
そうすりゃナコちゃんの件も解決するし」

僕(膝ガク)「ええっ!」

上司「ただし条件がある。」

上司「釣りを始めろ!」

僕「えー!」

上司「釣りは筋力、体力、集中力、危険察知能力を必要とする。
釣り場に早くつく為に運転技術も必要とする。
釣りには走り屋に必須のスキルが全て詰まっているんだ!」

僕「!!なるほど!」

上司「ごめん、今適当に考えた(笑)、会社に釣り仲間欲しいなと思っただけ」

僕「・・・。」

それから夜明けから渓流釣りを上司とやった。

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さすがに上司は上手くてポコポコ釣り上げてた。
僕も小さいけどイワナを釣る事が出来た。

上司は川で焚き火をして、その場でイワナの塩焼きを作ってくれた。

むちゃくちゃ旨かった。

5月から上司の走り屋集中訓練がはじまった。
とりあえずナコちゃんと話を合わせる為のにわか知識?
(自分にはマニアック過ぎたが)の為自宅で走り屋の漫画とかを読むように言われた。
なんとなく走り屋の価値観と言うか、基準みたいなのもわかってきた。

それと同時にリアリティーを出すための受け答え的な特訓もされた。

上司「僕くん!!この見積もり、コスト合わないだろ!ちょっとこい。」

僕「えっ?いやあの?すみません・・・」

上司「いいから来い!」

ガチャン (会議室)

僕「あの、すみません。見積も・・・」

上司「ぷっくくく(笑)ビックリした?見積もりは完璧だよ。大丈夫!」

僕「?」

上司「いやーナコちゃんのハートをがっちり掴むための
マニアック走り屋クイズを作ったんだよ!」

僕「!」

上司「外回りさぼって俺とあそぼうぜー(笑)」

僕「いいんですか?」

上司「いいじゃんかー、会議室でたらしょんぼりした顔しろよ?
怒られた事にしないとマズイからな(笑)」

僕「wwwwww」

それと同時に上司が車を選んでくれた。
ZZT231セリカと言う車だった。
走り屋にはどちらかと言うとメジャーとは言えない車種だけど、
かなり速い(僕からしたらとんでもなく速い)
多少マイナーな方が目立つし、メジャーな車より、
ナコちゃんの質問を上手くかわしやすいとの理由だった。

あと、ライトと羽が魚っぽいと言うのが上司のオススメポイントだった。

上司の知り合いの車屋さんから買ったので
ビックリするくらい相場より安かった。
いくらか改造してあってそのままでもかなり走り屋っぽい。

自分もスゴく気に入った。

6月上旬に納車された。
上司がスープラと同じ魚のステッカーを
勝手に貼っていて笑った(ちょっと小さいサイズだけど。)

納車される直前にリフトに上がった状態の写真を
ナコちゃんのラインに送ったらめちゃくちゃ興奮していた。

ナコちゃん「ヤバっ、かっこいいですね!早くメンテナンス終わらないかな!隣乗りたい!」

買って良かったぞ!セリカ!

ただ、ここで大問題が!

ここでもなにも最初からなんだけど
知識と車は手に入れたけど、
肝心のドライブテクニックがにわか仕込みじゃ手に入らない。
上司を横に乗せて特訓したけど明らかに遅い。遅過ぎる。
ヒールトゥなんて出来ないし、タックインなんてどこ飛んでいくかわからん
サイドターンだけはなんとか
バスロータリーでは出来るようにはなった。

上司「うーん・・・」

僕「どうしよう。」

上司「うーん・・・もうすぐ7月だし普通なら
結構なメンテナンスでも終わるよなあ、」

上司「まあ、今日はナコちゃん隣に乗せてるから
安全運転なんだよとかなんか言ってサイドターンだけ
派手にやればそれっぽくね?」

僕「・・・」

ナコちゃんからの催促も7月になると激しくなった。
嬉しい半面、実はにわか走り屋だとバレるのにビクビクしていた。
そして7月25のよるナコちゃんとドライブに行く事になった。

薄着になったナコちゃんはそりゃーもう可愛かった

とっても可愛かった
とにかく可愛かった。

自分のセリカの隣に初めて乗ってくれる女の子がナコちゃん!
それだけで大満足だった。
とっても可愛かった!

○○山の麓バスロータリーに着く

ナコちゃんははしゃいでる。
可愛い。

でも自分は偽走り屋。
峠を走ればすぐにバレる。気が重くなる。苦しい。

バスロータリーの自販機に入れるコインを持つ手が震える。

どうしよう。どうしよう。

ナコちゃん「早く走りに行こ!」
無邪気に笑う

ああかわいい、なんてかわいいんだ。
僕は決心した!
よし!嫌われても、フラれてもどっちらけでもいい!

安全運転で行こう!

ナコちゃんが助手席に乗ってくれた時点が僕の人生のピークだ!
元々嘘と、見栄張りと勘違いが偶然に偶然を重て出来た出来事だ。
この幸運に感謝しナコちゃんの機嫌を損ねても無事に家まで送り届ける!
たくさん夢見せてもらったんだ、これ以上は欲張り過ぎだ。
心の底からそう思い決心した。

よし安全運転だ!
麓のバスロータリーからセリカをゆっくり走り立たせる。

ナコちゃんがニコニコする。
山道に入るがスピードは出さない(て言うか出せない。)
ナコちゃんの頭の上に(?)マークが付くのが見える。

その時後ろから・・・!
ヴアアアアアア、グァアアアアアア、パシュー、ビィィィィィンガアアアア!!?

三台の走り屋が追いかけてくる

ヤバイ・・・僕ヤバイ・・・

ナコちゃん「わあ!後ろから来た!バトルだ!僕さんこれ待ってたんだ!」

僕(うわわわわわわ)

その時!!
奇跡が起こり僕の才能が開花する!

キュピーーーン!!

僕(見える!見えるぞ!後ろの走り屋達の動き、路面のグリップ、
セリカのスロットル開度!燃焼室の様子まで脳内に映し出される!これなら!行ける!)
VVTiを開きセリカのエキゾーストがひときわ甲高くなる!
意図的に姿勢を崩しノーズをコーナーへねじ込む!

間髪入れずに右足に力を込めトラクションを回復させ、
弾かれたような立ち上がりを見せるセリカ!

コーナーを抜ける度にミラーに映る、
後ろの走り屋達のヘッドランプが暗く、小さくなっていく!

これはあれだ!上司に教わった渓流釣りの効果だ!
僕は瞬時に理解した。

釣具を痛めないよう運転する事で荷重移動の技術が身に付き、
薄暗い渓川で釣りを繰り返した為夜間視力が格段にアップしている!
沢登りをする事で反射神経と筋力が身に付き!
スズメバチやイノシシの恐怖に身を晒すことで危険察知能力が常人の域を越えている!

圧倒的な速さでセリカをドライブする僕、
隣のナコちゃんは目がハートになっている・・・

なーんて漫画ならありがちな展開だけど、
現実ではそんな事あり得ない。

僕はハザードを焚き三台の走り屋(86、レガシィ、シビックR)に
圧倒的な速度差で見送った。

ナコちゃんが無口になる。

終わった、なにもかも・・・

頂上のバスロータリーに着くと
さっきの三台の走り屋のドライバーがニヤニヤして待っていた。

走り屋1「こんばんわーw」
走り屋2「道あけてもらってサーセンw」
走り屋3「www」

ナコちゃんは明らかに不機嫌だ。

無視する訳にも行かないので車から降りる。
ナコちゃんは無言でスマホを弄って降りてこない。

走り屋1「セリカの走り屋めずらしいっすねーwww」

走り屋2「普段どこ走ってんの?」

走り屋3「見かけないよねー」

僕(やめて、やめて、僕の嘘をえぐるのはやめて・・・)

ナコちゃんは助手席でうつ向いている

こうなる事はわかってた。わかってたけどどうしょうもなかった。

出来る限りの事はした。

でもこうなる事はわかってた。

3人の走り屋はニヤニヤしながら僕のセリカをジロジロ見回していた。

走り屋1「ふーんこういう仕様なんだーwww」
走り屋2「タイヤあんま溶けてなくね?www」
走り屋3「このウィング峠で効くの?www」

僕はいい年こいて目に涙を浮かべていた。

恥ずかしくて、情けなくて、さっきのまでナコちゃんを助手席に乗せて
舞い上がっていたのに一気にドン底に突き落とされた
どんなダウンヒラーも仰天の急降下ぷりだ。藤原拓海にも勝てる!
レシプロ戦闘機なら間違いなく最大降下速度を超えて空中分解するレベルだ。
走り屋3人はまだニヤニヤしながらセリカを見ている。

僕(もうやめて・・)

走り屋1「www」
走り屋2「ww・・!?」
走り屋3「!!!」

走り屋1「えっ?これって・・・」

走り屋2「ヤバッ・・・」

走り屋3「さ、かな・・・?」

3人の走り屋の目が上司が貼ってくれた
魚ステッカー(まごまごアマゴちゃん)に釘付けになる・・・

僕(?)

走り屋1「あの・・・すみません?この魚のステッカーって本物ですか?」

僕「??いや、それはシールです。本物の魚じゃないですよ。」

走り屋2「いや、そうじゃなくて・・・」

走り屋3「知り合いにスープラ乗りいます?」

僕「?・・はい。銀色の。その人が貼ってくれたステッカーです。
まごまごアマゴちゃんってオリジナルキャラらしいですよ・・・」

僕(なんだこの流れ?ステッカー欲しいのかな?)

3人の走り屋の態度が急変する。

走り屋1「ははは・・そうすか、本物ですか・・」

走り屋2「いや、なんかすみません、調子乗っちゃて・・・」

走り屋3「彼女さん乗せて安全運転なのにイキッててすみませんでした!」

僕(???なんだ?何があった?どうしたんだ?)

それから3人の走り屋はセリカを褒めまくる。
「うん。雰囲気ある車だ、」
「セッティングが上級者向けだ!」とか
「迫力あるわ!」とか、

ナコちゃんも雰囲気を察したのか聞いている。
なんかニコニコしてきてる!

走り屋1「時間とらせちゃってすみません!」
走り屋2「後ろ姿から走りを学ばせてもらいました!」
走り屋3「彼女さんもすみませんした!」

3人の走り屋が去ったあと車に戻ると
ナコちゃんの第一声
「すっごぉーーい!!かっこいい!」

僕「えっ?いや、あの・・・」

ナコちゃん「超かっこいい!あの人達なんかびびってたし!」

ナコちゃん「私の為に超安全運転だったんだー」

僕「うん、まあ・・・」

ナコちゃん「たしかにゆっくりでもスムーズだし!ホントは速いのわかる!」

僕(えぇえー!?)

そんなこんなでなんとかナコちゃんとのドライブデートは無事終わりました。

8月、9月とこっそり猛練習して、
とりあえず今ではサイドターンはきっちり出来るようになりました。

あと、ちょっと速くなったのでなんとか今でも
ナコちゃんを乗せてドライブに行けてます。

おしまい。
めっちゃフェイクいれて美化しまくりんぐですが一応実話です。
3年位前の話なんですけどね

122: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/10/12(木) 08:11:38.084 ID:C/SyV8sxr
その後ナコちゃんとはどうなったの?

130: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2017/10/12(木) 08:31:35.869 ID:TVp6edlfa
>>122
ご想像にお任せします。

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