食が細く、いつもお弁当を残してくる娘さんが、あるときから完食してくるようになった。その理由が

まだキャラ弁の概念がなく、
そもそもよそ様の弁当に因縁つけるモンペもいない、
「よそはよそ、うちはうち」がまかり通っていた時代。
従姉のA子の園児時代の話。

・A子は食が細く、親御さんから、彩りを鮮やかにしたり、
野菜を飾り切り、ウインナーを細工した弁当を毎日持たされていたが、
完食は出来ず

・おとなしめの女の子達とは、絵本を読んだりして遊べるが、
活発な子達とは馴染めず、外遊びの時間では
皆が駆け回るのをぼんやり見ている感じ

・ある時からA子が完食して帰ってくるようになり、
また園で楽しく遊んだことを親に報告

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・親はようやく完食の日々や友人が出来たことに安堵、
しかし夕食をあまり食べなくなった

・お弁当を完食しているからかと親はあまり気に留めず

・しばらくしてお迎え時に、園から話があるから残るよう親が言われる

・なぜか、A子とそんなに親しくしてる様子のない、
ガキ大将タイプのB男母もその場に

園から言われたのは驚きの事実→こっそりB男と弁当を交換していた

・B男のお弁当箱が(魔女っ子系の)女の子ぽいお弁当箱であれ?と思った(姉妹はいない)

・気をつけて翌日見ていたら、
お弁当を用意する段階でA子がB男に「はい」と差し出して交換

・子供達には、自分のお弁当を食べること、
お母さんが愛情こめて作ったものだからと諭した

・自分の親が作ったものを食べて万一のことがあったら困るので、
親御さんにも伝えることにした

そしたら、B男の親がキティだった

・結局子供達が仲良く交換しただけで、
おかず交換と何が違うのか(おかず交換は禁止だったが)

・最終的にそれぞれ1個の弁当を食べているので問題はない

・うちの子が無理やり弁当を巻き上げてるならともかく、
双方合意で交換してるんでしょ?

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・子供同士は喜んでやってるのに何が悪いの

園からは、アレルギーや食あたり等、万一が合ったらの話をしたが、
さっぱり聞く耳持たずB男母は

・でも子供は双方ともなんともなかったんでしょ?

・そんなに交換させたくないなら、園が見張れ

の斜め上の主張

結局、A子が親に交換を叱られ、先生がしっかり見張るようになったので、
席に着く前にこっそり交換をすることが出来なくなったのだが、
1回きちんと食べる習慣が付いたためか、交換しなくてもお弁当は完食できるようになった。
A子は、先生や親がどうして交換したのか聞いてきた時、
どうしても本当のことが言えず、

「他のお母さんのお弁当ってどんな味かなと思った」

と答えていた。
だが、他のお母さんの味というなら、
サンプルがB男家だけではなく他の子も巻き込んでいたはず。
自分はそこが気になったので、本当のことって?と聞いたら、

・自分の親は見た目に凝る弁当をつくってくれた

・確かに可愛くてうれしかったが、母の料理はまずかった(メシマズだった模様)

・B男君が、お前の弁当すげーなと言ってきて、B男君が怖かったから交換を申し出た

・B男母の弁当は見た目が悪いけど、とてもおいしかった

・B男はメシマズを気にすることなく喜んだので、やった!と思って日々交換し続けた

・B男と少しずつ話せるようになって、外遊びとかで気にかけてくれるようになった

・他の子と遊ぶ輪に入れてくれて楽しかったし、走ったりしておなかがすくようになった

園の責任問題になりかねない事態が発生しなかったが、弁当が取り持った仲?
でA子はB男と仲良くなって幼馴染となり、
その後高校で付き合い始めてその後結婚した。

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