うちの犬は本当に賢かった。息道路に飛び出してた3歳の息子を突き飛ばし代わりにはねられた

トメ(ウトは既に鬼籍)とは近距離別居、
結婚直後から孫梅男梅が始まった。
あんまりうっとおしいので旦那と相談して犬を飼い始めた。

トメは動物嫌い。怖いのではなく、
臭いとかそういうのが苦手らしい。

「犬なんか飼うから子供が出来ない」

「捨てろ」

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とか散々言われたが、
直接襲撃が激減したのですごく楽になった。
数年後、子供が生まれた。男の子だった。
トメ、大フィーバーだが犬がいるので家に来にくい。

再度

「あんな大きい犬は危ない」

「捨てろ」

が始まった。
贔屓目は否定できないが、うちの犬は本当に賢かった。
人を噛むどころか、吠える事すらめったにない。
人懐こく、近所の子供達にも人気者だった。
息子が3歳の時、玄関から道路に飛び出して
車にはねられそうになった。
そのとき、うちの犬が息子を突き飛ばし代わりにはねられた。
大怪我ではあったがとにかく頑丈な犬種だったのが
幸いしたか、ケロッと治ってしまった。

しかしその日から、この子は私達夫婦にとって
息子の命を救ってくれた命の恩人(恩犬?)となり、
以前にもましてかけがえのない家族になった。
息子にとってもそうであるのは言うまでもない。
その大事な家族に向かっての

「捨てろ」

に、当初スルーしていた私達もキレた。
散々〆たがやまない。
まあ少しはマシになったんだけどね。

事故からしばらくたって、娘が生まれた。
そんなある日、珍しくトメが家にやってきた。
息子は庭で犬の背に乗ったりして遊んでたんだが、
トメが来たので庭の隅の小屋のところに鎖でつないだ。

それでも息子が縁側から離れないので、
嫌そうな顔しながらも庭で息子と話をしていた。
娘が泣き始めたので、
私は2人が見えるところではあるものの屋内に引っ込んでしまった。

と突然、トメが息子を平手打ちした。
大泣きする息子、私もカッとなって庭に駆け出そうとした。

が、私よりも先に犬がキレた。

飼い始めてから一度も聞いたことがないような
恐ろしい唸り声と咆哮をあげると、
鎖を引きちぎってトメに向かって突進、
砲弾のような勢いで頭突きをお見舞いしてトメをぶっ飛ばす。

さらにトメの襟首をくわえて、
庭中を引きずりまわし始めた。
途中、庭に植えてあるバラにも委細かまわず突入・突破、
トメはドロドロの擦り傷まみれのボロ雑巾になってた。

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さすがは体高70センチ体重45キロの
アラスカンマラミュート、パワーは半端じゃないw

犬の暴れっぷりにしばらく唖然としていたが、
引きずり回してるのを見て庭に飛び出した。
まずは犬を制止し、噛み付かなかったことを褒めた。
それからボロ雑巾と息子に話を聞いた。
要約すると、

雑巾:「欲しい物買ってくれる婆ちゃんのほうが好きだろ?犬を捨てるよう2人に言え」

息子:「犬は大事な家族だ、そんなこと言う婆ちゃんいらない、もうこないでくれ」

という流れになって、カッとして平手打ちしたらしい。
その間、犬は私の言うとおりおとなしくしてたんだが
それでもこらえきれない怒りがあるのか、
小さく低くではあるが時折恐ろしい唸りをあげていた。
犬の怒りっぷりを見て少し冷静になってた私は、

「息子の言うことが正しい、この家に住む人間全てにとって
この子(犬)は大事な家族。ましてや正論吐かれ
て暴力に訴えるような人間など要らない、二度と来ないでくれ」

と淡々と申し渡した。
それでも

「たかが犬と義母とどっちが大切か考えろ」

みたいなことを喚くので犬に

「行け」

と命じた。
すかさず突進すると、頭突きをドーン!吹っ飛ぶボロ雑巾w
更に何か言おうとするので再度の

「行け」

頭突きドーン!

「親を大事にしない奴は地獄に落ちる」

みたいなことを喚いて逃げていった。
この子(犬)を大事にして地獄に落ちるなら本望だ、バーカ!
その後、旦那にも事情を話して基本絶縁成功。
犬が怖いのか家に来ることはないし、
たまに面出せ電話があったが
犬も行くといったらガチャ切りされるので問題は無くなった。

それから10数年、我が家の犬は大往生しました。
最後まで私達家族のことを愛してくれました。

犬が天に召されてから1年とちょっと、
我が家は新しい子を迎えることが決定しました。
人間で言えばあの子の姪に当たる子だそうです。
まだ小さな新しい子をみてると、昔を思い出しました。

今思えば大型犬を女性に向かってけしかけるという、
一歩間違えると洒落にならない
DQN行為なんで反省と懐かしさをこめて書いてみました。
顔がかなり怖い子だったし、でかいし、
あれに飛び掛られたら恐ろしいではすまないと思うw

飼い主が言うのもあれですが、賢い子でした。
欠点もありましたけどね。

自分が頑丈なのを自覚してるのか、
柵とか植木に突進して破壊、
本人はケロッとしてるとかw

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