結婚9年で妻と別れた。半年海外勤務して、
戻って来たら離婚切り出された。
妻の元勤め先の上司と、前から続いてたんだって。びっくり。
で、その上司が奥さんと漸く別れて、
両方に慰謝料払ってでも一緒になりたいんだと。
子供もいなかったし、翌々日に離婚届にハンコ押した。
あれから4年経って、あの二人が今では子供二人つくって、
並んで歩いてるのを見掛けちゃったりすると、
抑え難い感情が今も湧き上がる。
俺はといえば、ハッキリ言って、嫁をとられちゃったわけで、
そんな俺に対する周囲の視線は結構ツライものがある。
再婚は多分しないし、出来ないと思っている。
不倫した妻に、すぐに見切りをつけたのは
間違いではないと思うが、
結果は人それぞれだと思う。
再婚したら、と言ってくれる人もいるが、
未だその気にはならない。
アホかと思われるかも知れないけど、
再婚してまた同じ目に遭ったら、もう耐えられんと思っている。
そんなこと滅多に無いと言われるだろうが、
似た経験した人は解ってくれると思う。
妻が別れる時に俺にこう言った。
「辛くて裏切り続けることは出来なかった。
だから正直に告白して楽になった」
それ聞いて何か頭がクラクラした。
“裏切り”はもう完結したつもりだったらしい。
「俺は全然楽にならない」
と言うのが精一杯だったが、涙で誤魔化された。
相手を信じることは大事だと思うが、
いつまでも続くものではなく、賞味期限があるらしい。
慰謝料なるものも受け取った。
精神的な苦痛などに対する補償とかなんとか。
3ナンバーの高級車が買えるくらい。
俺には、これが妻の値段なのかと思えた。
買い替えなんて出来ないけどね。
金額はともかく、相手にとっては結局カネで
解決出来る問題だったということ。
カネは今も手付かずで銀行においてある。
何に使うにしても気分悪い。
こんなワケで離婚しました、
なんて、つまらないプライドが邪魔して、
人にはとても言えない。
「嫁に逃げられた」っていうのより
「嫁に不倫されて」というのは数倍惨めでカッコ悪い。
・・・なんて考え方だから
ダメなんだろうけどね。来週で俺43だよ・・・。
離婚した当時の苦しさが甦って来た。
でも時間が経ったこともあって、
無理やり封じ込めた感情も知らぬ内に和らいだ感じで、
少し気持ちの整理が出来たような気もする。感謝。
あんまりキチンと考えて来なかったせいか、
4年前のことは未だ数週間前の出来事のような感覚がある。
普段は何気ない顔をしているけれど、
未だに思い出すたび「死ねばいいのに」
「地獄に堕ちればいいのに」なんて思っている自分がいたりする。
現実に仕返しとか復讐とかするつもりは無いが、
4年経って「もう関係ない」
とカッコ良く言い切れないところが、我ながら情けない。
離婚の直後は確かに参った。部屋に帰っても誰も居ないし、
布団に入れば淫らな妄想が際限無く続いて眠れず、
鏡を見て自分の顔の変わりようにショックを受けるくらいだった。
かなりヤバイ時期だったと思う。
それが酒を飲みながらこんな書き込みを
出来るくらいになったのだから、俺も変わったものだと思う。
明日は早く出掛けなければならないので、
書きたいこと沢山有るけど余り多くは書けない。
思い出したことを一寸だけ。
離婚したとき、
「子供がいたら、違っていたかも」
と何人かに言われた。妻の母親もそう言った。
子供の存在が夫婦の繋がりにかなり大きな割合を
占めていることは理解出来る。
でも、子供が居ようが居まいが不倫する人は不倫するのだろうし、
今更そんなこと言われても困ると思った。
9年間、子供が出来なかったのは、
別につくらなかったのでも何でもなく、
単に出来なかっただけ。
それが俺と別れて再婚したら、
すぐに立て続けに二人生まれたんだから、
妻の実家ではどう思っているやら。
どんな形であれ、待望の孫が出来たことに違いないわけで、
妻の両親が嬉々として孫の手を引いて歩いているという話を聞いたりすると、
生まれた子供は免罪符みたいな存在らしい。
しかし、二人の子供が大きくなったとき、
自分たちの両親がどういう経緯で結婚したかなんて
知ることがあるのだろうか。
もちろん子供に責任は無い。わざわざ教えることもあるまい。
でも、もし似たような過ちを子供が犯したら、
何と言うのか、二人とも精々考えておくべきだろう。
そういうことは繰り返すかも知れないしね。
ああ、俺って性格ワルイな、やっぱり・・・。
不倫している張本人が何時の間にか
“悲劇の主人公”“被害者”になっていた。
俺や、相手の奥さんは、二人の愛情の前に立ち塞がる障害でしかない。
ことによったら憎悪の対象。本末転倒。
しかし、これって今の世の中の流れを映し出して
いるのかも知れないと思えるようになって来た。
相手を思いやったり、相手の立場に立って考えるという
気持ちが(多分意図的に)欠落している。
自分に甘いということはもちろん、
自分のこと以外考えていない。そうじゃなきゃ
不倫なんて出来ないだろう。
結果的に妻もそんな考え方に与することになるとは
思っていなかった・・・。
潔くというのは、俺の場合は当たっていないと思う。
妻に「離婚して欲しい」と言われたのは、
全く晴天の霹靂だった。
「オイオイ」と突っ込まれそうだが、
結婚9年経っても妻は俺にとって、アイツしかいない、
最高の女だと思っていた。
半年の海外勤務が終わって、日本へ帰る飛行機の中で、
帰ったら妻とあんなこと、こんなこと、
なんて考えて、エコノミーのシートでウトウトしながら
妻の顔を思い浮かべてた。
駅に迎えに来た妻に、
クルマの中で離婚切り出されたとき、
俺の脳ミソは妻の言葉を理解出来ず、
時差ボケもあって半ば麻痺状態。
アパートの前の駐車場に止めたクルマの中で、
妻の勤め先の元上司だった男と1年以上前から
不倫していたことを告白された。
相手は奥さんと離婚が決まり、慰謝料だの、
子供の養育費だのの目途がついて、
それで自分もそいつの許に行きたいんだと。
余りに唐突な話で、もう呆然、頭の中は真っ白。
「なんで?」としか言葉が出て来なかった。
疲れていたけど、その日は殆ど眠れず、
朝は夢見心地で出勤、挨拶などして半日で帰った。
翌日の夕方、会社の近くで
相手の男と、俺と妻と、待ち合わせて話をした。
もう一人、妻の同僚(女性)が同席した。
詳しく書かないけど、男は俺より年上。
悪びれた様子も無くて、何となく押しの強さを感じさせるタイプ。
二人とも
「本気で愛し合ってる」
「もう離れられない」
「出来る限りの償いをする」
と繰り返して取り付く島なし。
更に妻の同僚が「二人とも凄く苦しんだ」
「●●(妻の名前)さんの幸せを考えてあげて欲しい」と。
何だそれ。苦しんで当然だろう、
俺も同じだ。幸せって、俺と一緒だと不幸だと言いたいのか。
「本気・・・」とか、イイ大人の台詞か。
「償い」って何だ、カネ払うから文句言うなってことか。ふざけるな・・・。
1時間以上、色々言った。妻は泣くばかりだった。
3人の前で、俺が悪者になっていた。頭痛が酷かった。
妻はもう俺と一緒に家には帰らなかった。
そこで、全部諦めてしまった。
次の日の朝に市役所で離婚届の用紙をもらって記入、捺印。
妻の会社に行って、呼び出した妻に用紙を渡しサインさせて、
また市役所に行って提出。受理されて、それで離婚成立。
次の日は土曜だったが、
妻には俺の居ない間に自分の荷物を持って行くよう言い置いて、俺は出勤。
帰ったら、服や化粧品とか本とかを持って行ったらしいが、殆どは残してあった。
置手紙があって、荷物は適宜処分して欲しいと。
「身体に気をつけて」とかの文面を見て、
すぐに台所の流しで火を付けて燃やした。
覚悟も決意も何も無い。手っ取り早く済ませてしまいたかった。
スッキリしたかった。これは生来の性格。
むしろ苦しかったのは妻が居なくなったあと。
此方の方が、思い出すのも辛い。
だいぶん経ってから二人が結婚したと、
妻の血縁者からメールで教えてもらった。
子供が生まれたのも聞いていたが、見たことは無かった。
今年の5月の連休に、近くのショッピングセンターで買い物をしているとき、
二人の子供を連れた元妻が、
母親と、そしてあの男と歩いていた。
実を言うと、何かビックリしてしまって、
俺は近くの柱の影に隠れてしまった。
向こうは多分気付かなかったと思う。
元妻は昔と変わっていなかった。
母親は少し老けた感じがした。意外だったのは、
あの男が“普通のお父さん”になっていた。
子供が居るんだから当たり前だが、
全く普通の家族に見えた。心は、その時は、あんまり動かなかった。
拍子抜けというわけではないけど、自分が憎んだ相手は、
もっと悪いオーラを感じさせる存在であって欲しいと思った。
勝手な話だけどね。
色んな感情が湧き上がったのは、
家に帰ってから。独りで居ると、ホントに色々考えてしまう。
俺が鈍いせいもあるが、
相手の不倫を疑って過ごす苦しみは味わうことが無かった。
その点は此処に書いている他の人たちに比べて少しだけ救いがあったかも。
もう書かないでおこうと思っていたのだけど、
一寸変わったことがあったので何となくまた書く気になった次第。
先日、俺の誕生日、留守電を聞いたら元妻の声が入っていた。
電話なんて離婚以来初めてで、何考えてんだか分からないけど、
まさか俺が此処に書いた駄文が関係あるのかしらと
暫く考えてしまった。
「元気ですか」とか「風邪ひかないように」とか
他愛の無い言葉。掛けて来た時間は俺が家に居ない時間だし、
当然分かっているだろうから、
話をする気は無かったんだろうと思う。
此処に「どうしようか」
「電話したほうが良いだろうか」
なんて書いたら“電車男”みたいに盛り上がってしまうかも知れないけど、
生憎此方から掛け直す気は無いのでそのまま。
以来何も連絡無し。多分もう来ないような気がする。
元妻も来年で大台なんだなーと思って少し感慨深い。
録音は今日になって消した。
で、俺はどうかというと、
久し振りに本社に呼び出された。
ちょうど俺の誕生日で、何かイイことあるのかと思っていたら、
4年振りの海外赴任を打診された。
4年前、俺が帰国直後に離婚したことは
すぐに会社の上の方に伝わっていた。
余り詳しいこと報告していなかったので、
どう伝わったのか知らないけど、
家族のいる人間の長期赴任は最大限配慮するように・・・
なんてお達しが出たという噂は俺も聞いていた。
要するに長期の海外赴任は独身者優先ということらしい。
若いのも若くないのも独身者はゴロゴロいるが、
最近は海外赴任OKの人は少ないんだって。
行先が先進国なら違うんだろうけど。
それで俺に話が来たと。確かに独身だ。
そうか、噂は本当だったか。
断る理由無いので「お受けします」と即答した。
「独り身ですし」なんて、要らないことまで言ってしまった。
辞令が出るのは年が明けてからで、
実際に行くのは1月下旬以降。
考えたら日本で俺を待っている人間が居ない方が気楽。
この先も多分独身。次に帰って来たら俺は何歳だろう。
色んな意味で縁遠いのは間違いないw。
先ず電話だけど、あのあと何も掛かって来ないし、
俺も掛けていない。
掛けたら思うつぼとか、
リサイクルとかっていう深い考えは無くて、
単に話したくなかっただけ。
2ch読んでるのか、確かめるわけもにいかないし。
まぁ全く悩ましてくれると思う。
元妻に関してだが、擁護する気は無いけど、
基本的に“他人の痛みが理解出来ない”“自分のことしか考えられない”という
人間ではなかった。
普通に思い遣りが有って、優しさを持っていたと思う。
ところが4年前、半年ぶりに会った妻は、
以前の妻ではなかった。変わっていた。
元々俺は「良くも悪くも、その人間の本質は変わらない」
という考え方をしていた。
妻の本質が変わっていないのであれば、
それは俺に人を見る目が無かったということで、
妻が変わったのなら、俺の考え方が違っていたことになる。
だから離婚を切り出された時は、
俺にとってはまさに降って湧いたような話で、
妻は脅迫でもされているのではないかとさえ思った。
ところが後日、相手の男の奥さんと話をする機会が有り、
俺の知らなかった妻を初めて知った。
俺の帰国と前後して、妻と男と奥さんの3人は二度話をしていた。
その時の話を聞いて俺は驚き、ショックを受けた。
奥さんが俺に話した事が本当ならば、
俺は妻を全く理解していなかったことになる。
妻は奥さんの前で信じられないような言葉を吐いていた。
「二人が結ばれるなら、どんな犠牲も厭わない」
「その為に悲しむ人がいても、それを考えたら幸せになれない」
「自分たち以外の相手の気持ち・痛みを理解するのは、もうそれで負け」
・・・などなど。
まさかと思った。妻の口からそんな言葉が出るとは思えなかった。
別人の話ではないかと疑った。
奥さんの「主人はあなたのカラダ目当てだったのが本気になったのでしょう、
そんな関係、長続きしない」という言葉に
「夜の生活がすべてではない。でも大事なこと」
と答えたという。
100%奥さんの話が本当か分からない。
妻は俺の前から去ってしまった後だった。
こんな話、聞かなければ良かったと思った。
俺が離婚以来一番苦しんだのは、
妻のこの変化を受けとめることが出来なかったから。
一体どうやって、妻の考えは変えられてしまったのか。
10代の女の子ではない。30台半ば近い分別有る筈の大人の女だ。
あの男に何をされて、
どうすればその心をそこまで変えてしまうことが出来るのだろう。
「あの男さえいなければ」という思いは正直今もある。
この気持ちは、何処に行っても、
何年経っても変わらない。
俺と、妻と、相手の男と、第三者を交えて話し合った日、
妻は俺の隣ではなく、あの男の隣に座った。
あの時に9年の結婚生活は終わって、
妻はアチラの世界に行ってしまったのだと思った。
一番辛いことだけど、書いてしまった。
でもそれだけ俺も立ち直ったということでもある。