結婚して半年、 無記名の封書が届き生活が一変。「あの時支払った慰謝料を返してもらえないか」

私はいわゆる恥かきっ子で、
兄二人とは一回り以上年齢が離れている
末娘として産まれました。
大事に育てられたのは間違いなく、
そのせいでというかそのおかげでというか、
悪い意味での世間知らずだったと思います。

両親が元気な内にしっかりした男性と
結婚して欲しいという願いをそのまま受けて、
短大在学中にお見合いして結婚。

相手は父の知人から紹介された人で、
裕福な家庭の次男。
ゆくゆくは長男さんと一緒に
お父様の会社を継ぐ予定になっていました。

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お見合いでの第一印象は悪くなく、
優しそうで好感を持ちました。
彼のご両親が私を気に入ってくださり、
私の両親が乗り気だったのもあり、
話はとんとん拍子に進み、結婚。

私は家庭に入り、
結婚生活はそれなりに順調で、
幸せだったと思います。

結婚して半年ほど経った頃、
私宛に無記名の封書が届き、
そこから生活が一変しました。

差出人は、彼が長年付き合っている
女性(A子さん)でした。
彼よりいくつか年上で、
初めての彼女だったようです。
そのA子さん本人が暴露する内容の手紙で、
同封されていた写真に写っていた
彼が締めていたネクタイが、
結婚後に私が選んだ物だったので、
裏切り(と言うか、結果的にそっちが
本命だったんですが…)を確信しました。

すぐに彼に詰め寄る事は出来ず、
両親や兄達に相談し、
兄が積極的に動いて証拠を掴み、
彼と彼のご両親に直談判。

彼のご両親は、
A子さんの存在を知っていました。
A子さんは元々は
彼のお母様と繋がりがある方で、
彼との関係は彼が高校生の頃から
だったようです。
彼と付き合いつつ、
他の男性と結婚していた時期もあったそうで、
何度も引き離したけれど、
ずっと関係は続いていたとの事。

私・両親・兄二人・彼・彼両親・A子さんとで
話し合いをした時、少しも悪びれずに
「世間知らずのお嬢さんを
騙しているようで申し訳なくって…」
と言っていました。

結果、私と彼は結婚記念日を
一度も迎える事なく離婚。
慰謝料は総額で8桁になりました。
相場よりだいぶ高額なのは、
彼のご両親からの申し出で、
一括でぽんと振り込まれました。

離婚がきっかけで、
私は自分の人生を振り返り、
それまで自分の意志が
全くなかったと気づきました。
親に言われるまま生活し、
結婚も、そういうものかという程度の
認識だったように思います。

突然に覚醒し、今後はどうにか
自分の力で生きていこうと決意し、
実家に戻らず、一人暮らしを始めました。
とは言え、
一人暮らしを始めるにあたっての資金は
慰謝料から出したので、
全く自力ではなかったですが。

短大卒職歴なし21歳バツイチという
最悪の条件だったため、
なかなか仕事は見つかりませんでしたが、
いくつものアルバイトを経験し、
そこで知り合った方の紹介で就職。

会社の制度を使っていくつか資格を取り、
離婚から8年後に同い年の同僚と結婚、
長男を授かり、夫と共に独立。

夫と開いたお店は
今のところなんとか順調で、
夫婦仲も良く、息子もいい子で、
安定した生活をしています。
なので、元夫の事は、
正直すっかり忘れていました。

ところが、今年の春、夫と経営している店に、
A子さんがやって来たのです。
夫はちょうど所用で外出中でした。

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ネット予約の新規のお客様で、
「元夫の姓+A子」のフルネームだったのですが、
全く気づきませんでした。
「さとうゆうこ」とか、
そういうよくある苗字によくある名前で、
それに元夫とA子さんが
結婚したのも知らなかったので。

顔を見ても全く気づかず、
A子さんが「お久しぶりです」と言っても、
はて…? と。

A子さんだと判っても、
ああこういう人も居たな、と感じた程度で、
どちらかと言えば懐かしいと言うか、
あらその後いかがですか、
というような感情でした。

A子さんはひどく老けていました。
現在アラフィフのはずですが、
すっかりおばあちゃんといった様子で。

とはいえ、ネットでたまたま
うちの店を見つけたとおっしゃっていたので
(店のフェイスブックで
私も夫も本名で顔出ししています)、
ネットをする余裕はあったようです。

お客様の話を聞くのも仕事の内なので、
色々聞いたのですが…。

元夫とA子さんは、私との離婚後に結婚。
その時点で元夫は実家と絶縁し、
元夫父の会社の経営に携わる話もなくなる。

元夫が勤めていた会社も経営縮小、
閑職に飛ばされ、
やがてA子さんに相談なく退職。
子梨なのでA子さんが仕事をして
なんとか生活をするも、
A子さんが男に走り、一度離婚。

しかし何故かその後再び結婚し、
元夫も就職したので、
それなりに平穏に暮らしていたところに、
元夫の裏切り発覚。

元夫の相手は20代で、
元夫はその女性の家に入り浸っているそう。
それなら元夫有責で
二度目の離婚をすればいいのにと思いきや、
A子さんも数々の証拠を握られており、
おまけにその相手の奥様から
慰謝料請求をされている。

そんな状況のA子さんの用件は
「私さんは今は裕福で幸せな生活を
送っているようだし、
あの時支払った慰謝料を返してもらえないか」
という打診でした。

A子さんは昔、
私を世間知らずお嬢さんと言っていました。
でも私も今は一児の母で
自営業を切り盛りしているアラフォーです。

A子さんに同情はしましたよ。
そんな馬鹿げた生活しか出来なくて、
すっかり老けこんで、
可哀想だなという意味で。

そんなつもりはなかったんですけど
「慰謝料をお返しする事は出来ませんけど、
そんなにお困りなら、100万
(昔A子さんから受け取った慰謝料と同額)
程度ならお貸ししてもいいですよ?
無担保無利子でかまいません。
お気の毒ですもんね、そんな生活」
と、言ってしまいまして。

A子さんは「馬鹿にしないでよ!」と激怒して、
店の一部を破壊。想定の範囲内でした。
アンティークの切子がいくつか壊れたのは
痛かったですが。

110番通報してみたら、
A子さんは窃盗の執行猶予中だったらしく、
さくっと実刑。
元夫と離婚以来初めて会いましたが、
ひたすらの平身低頭。

私がA子さんに言った言葉は
誰にも言ってませんが、
DQN返しだったと思います。
自ら招いた修羅場です。

今にして思えば、あんな事を言って、
夫や子供にも害が及ぶかもしれなかったし、
実際「何かトラブルがあった家庭・店」
と思っている方もいるようです。

それでも、キチに絡まれて気の毒だと
同情してくださる方が大多数なので、
ほっとしています。

私のやり方に批判もあるかもしれませんが、
夫と息子が連休を利用して
男二人旅に出掛けているうちに
こっそり吐き出して、厄祓いのつもり。

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