本当は墓場まで持って行こうと思ったが、 実は息子は他の男の種だ

俺の従兄の嫁さんが乳がんで余命宣告されて、
もう危ないというときに従兄に向かって

「本当は墓場まで持って行こうと思ったが、
実は息子は他の男の種だ」

と言い放った
息子が生まれる数年前に嫁さんが出先で流産し、
救急車で病院に運ばれて処置を受けているときに
従兄は愛人とホテルにいたので連絡がつかなかった

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その後再構築したが嫁さんの恨みは消えなくて、
よその男と不倫して妊娠・出産したという
数日後に嫁さんは意識をなくしてそのまま亡くなってしまい、
従兄は8歳の息子に
そのことを言うわけにはいかなくて黙ってた

が、葬儀のときに嫁さんの友人が、
嫁さんから預かっていたと手紙を持ってやってきた

「息子が他の男の子というのは真っ赤な嘘です。
少しは苦しみましたか?」

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と書いてあった
心配ならDNA鑑定でもなんでもどうぞと添えてあった

そんなことしなくても息子は従兄の生き写しだから
嘘だって冷静になればわかるんだけど
まさか死ぬ間際の人間がそんなことを
口にするとは思えなくて、従兄は真剣に落ち込んだらしい

四十九日のあとの食事で酔った従兄に手紙を見せられて、
詳細まで聞かされて

「まさか子供まで使うなんてなぁ。俺そっくりな子だから、
実は愛してなかったのかなぁ。
手紙が来る前に俺が口滑らせてたらと思うとぞっとする。」

と言われて内心修羅場だった

ただでさえ若くして死ななきゃいけなくて
無念だったろうに
子供を復讐の手段に使うほど恨んだのは
テメーのせいだわって言いたかったわ
あの場では言えなかったけど

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