当時俺はダメ大学生で、
学校にも行かずに女とバイトにうつつを抜かしていた。
留年ギリギリの状態でテスト週間に望んだんだけど
どうも体調が悪くて病院行ったらすぐには分からないとのこと。
まあいいやってテスト勉強など一切せずテストを終えて
遊んでたら病院から電話がかかってきた。
「親御さんと来てくれ、検査結果は電話では言えない」
とのこと。
2、3日後に田舎から出てきた父と祖母と病院に行って
検査結果を聞いたら
「極めて重大な病気の疑いがある」
とのこと。
病名は伏せるけど白血病に近い病気だった。
そのお医者さんは
「まだ精密検査しないと分からないけど・・・」
と言っていたけどかなり疑ってたみたいで、
もしそうだった時のために
闘病について語ってくれた。
親は顔色真っ青だったけど、俺は
「まさか」
って感じでその夜も繁華街へ。
ツレにそのこと言ったら顔色変えて
「もっと真剣になれ」
って言われた。
で、ネットで調べたら症状もばっちり合ってて
しかも生存率は20%という事実が発覚。
当時親不幸の代名詞のようなノーフューチャーで
人生は死ぬまでの暇つぶしって考え方だった俺は死を意識した。
「たぶん死ぬ確立が高いなら闘病するにしても
今のうちに遊んでおくに越したことはない!!」
それからの1ヵ月くらいは鬼のように遊んだ。
昼は精密検査、夜は繁華街へ・・・
バイトもやめていたので金は消費者金融で調達したりカードを切っていた。
どうせ死ぬんだからまあ良いだろっていうヤケクソの心理。
もはやシラフの状態がないほど酔ってて、高い酒を飲んで
高い服で身を包んでいた俺の借金は19歳にして3ケタ近くなっていた。
そんな折に、ついに精密検査の結果が出た。
医者「良かったですね!違ったみたいです」
もう両親号泣で、こんときばかりは
俺も心配してくれたその気持ちに泣いた。
ただ冷静になると同時に、俺には1ヵ月後の支払いで
60数万円が待っていることを思い出して絶望した。
その次の日に留年が確定したorz
なんつーかヤケクソの怖さっていうか、
そこまで出来すぎの話が
自分に起こったことが衝撃的だった。