私がまだ社会人になりたてだった数年前。
会社は家から近かったものの
一人暮らしをしたかった私は実家から近距離一人暮らししていました。
当時はお金もなかったので会社には毎日お弁当を持って行っていて、
毎日作るのも面倒くさいので週末にまとめて作る→冷凍。
まとめ作りにはアパートのキッチンは狭すぎたので実家で料理していました。
(ガス代などのお礼としては風呂掃除や重い買い物に車を出すなど)
作ったあとすぐには小分け・冷凍できないので大皿で机に置いておくと、
土日は仕事の父親が帰ってきたら毎回つまみぐい。
目を離した隙に3分の一くらい食べる。
少ない給料でやりくりしていたので怒る私。
これはお弁当用、と言っても何回も食べられたので、とうとう
「目に見えたもの全部食べるなんてルンバか!」と怒鳴り、
それ以降つまみ食いはなくなりました。
ある日同じように煮物を大量製作したところ失敗…。
まさかの醤油とソースを間違えるという典型的ミスをして当然ゲロマズ。
母親には「バカね~」と爆笑されたものの、材料費はもったいないし
毒ではないから…と我慢して食べようと放置。
少し昼寝して起きてみるとその煮物がからっぽ。
そして置いてあるメモに
「お腹がすきすぎて食べました。ごめん。ルンバより」と。
そして母親から「これお父さんからお詫びにって」と、
私の大好きな近所の肉屋さんのコロッケが大量に渡されました。
「私の作るごはんは健康的すぎなんですってよ。
あんたのご飯はがっつり目でうまいからつい食べちゃうって言ってたよ。
んで、今日は失敗して○○(私)が落ち込んでたって言ったらこの有様。
ほんと娘には甘い」とも。
(ちなみに母親はメシウマですが、野菜多めで揚げ物は嫌い。健康的)
私の前では褒めたりはせずに「腹減ってたから」しか言わなかったお父さん。
昔から「目玉焼きにはしょう油だろ!」とソースがあまり好きじゃないお父さん。
どんな思いで失敗作のソース味煮物を食べてくれたんだろうと思って
ごめんねありがとうと号泣
それ以降はお弁当を作る日の夜ご飯も私が作ることにしました。
先日お父さんが還暦を迎えて、
年に数回しかない大好物揚げ物パーティーをしたので記念カキコ。