世間の『普通』に疲れ果てて過疎地に家買って引っ込んだ

40後半独り身男
結婚して子供がいてっていう
世間の『普通』に疲れ果てて

いっそお前らとはぜんっぜん違う未来
選んだるわいって一念発起
隣の家まで畑何枚もはさむような
過疎地に家買って引っ込んだ

仕事も同じ分野で空きがあって安泰

運よく周囲の人は親切で妙な詮索しないし
地域の活動にちゃんと参加したおかげで
そこそこ仲良くなって
野菜とかもよくくれる

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でも最寄りの若夫婦に
親切にされるのが本当にしんどかった
はた目にも夫婦仲良くて
しかも最近子供うまれた
俺の欲しかったものフルで持ってる
回覧板だの野菜だのを幸せオーラ満開で
持って来られると
劣等感で泣きたくなってた

都会住みの両親がまめに遊びに来るけど
それを見られるのもなんだか恥ずかしかった
年寄りしかいない家
俺の未来のなさを見られてるみたいで

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でもこないだまた親が遊びに来て
庭の草刈りしてくれてたら
そこの奥さんがスイカ持ってきてくれて

「○○さん(俺のこと)は
とても親孝行ですね」
って言った
「ご自分の建てた家に
こまめにご両親を招待して、
本当に親孝行だと思う」って

奥さん震災で両親もういないんだと

当たり前なんだけど
どんな家庭にも悩みとか
悲しみみたいのはあるんだなって
なんかそれをすとんと理解して
はじめて人と比べるのよそうって思えた

今日もその家の子が奥さんと一緒に
きゅうり握りしめて持ってきてくれた
ありがとうって笑顔で言えた

奥さんに
「今日は暑いから
お仕事休みでよかったですね」
とか世間話されて
気楽におしゃべりもした

なんか今なら前いた場所に戻っても
苦しまない気がする

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