女子高生が一人の男を更生させた話

社員寮の近くにあるマンションに家族で住んでいる
女子高生A子がいる。
A子は美少女ってほどじゃないんだが溌剌としていて礼儀正しい。
必ず挨拶してくれるし、笑顔がいい。

爽やかを絵に書いたような女子高生とでも言うか、
そんなんだから社宅住まいの俺たちのアイドル的存在だ。
社員寮は基本独身か、単身赴任者しかいない。
そしてボロいから男ばかり。
そんな社員寮にBが実家を出て入居してきた。
Bはちょっと男女厨の気味があり、
特に痴漢冤罪について一家言持っている。
基本的に性犯罪=女の狂言という考えで生きていた。
しかしうちの課は女がいないので(まあ土木系です)
特にトラブルもなく仕事していた。

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そんなBがA子に出会った。
当然ながらA子はBにも毎朝挨拶をする。
夕方犬の散歩をしながら挨拶することもある。
そうしたらBが目に見えて変わってきた。
まず小奇麗になった。髪ベッタリ、毎日同じネクタイ、
午前中は口臭クッサー(朝みがかずそのまま出社するから)
だったのが、髪はベタベタからボサボサへ、
ネクタイは3本に増え、歯磨きもするようになった。
メガネにフケがついていることもなくなった。
態度も柔らかくなったというか、無礼なところが治ってきた。

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社員寮で「A子は天使」なんて話になると
真っ先に食いついてきた。
こう書くとキモイかもしれんが別にA子と付き合いたいとか
そんなんじゃなく、純粋に
「ああーいいなーかわいいなー清らかだー」って
遠くから見て楽しむ感じなんだ。

ある日A子が警察沙汰に巻き込まれた。
犬の散歩中、変質者に出会ったらしい。
下半身を出して「大きいでしょ」とか「触って」とかいうアレだ。
さいわい犬が吠えまくったせいで男はすぐ逃走した。
(ちなみに犯人は数日後に捕まった。近所の男だったらしい)

その話を聞いたBは大激怒。
「許せん」「A子ちゃん怖かっただろうな」
と憤慨するBはもはや、かつて「性犯罪=女の狂言」と
言い張っていたあの頃のBではなかった。

俺たちも「お前性犯罪は全て冤罪や言うてたやん」
などという無粋なツッコミはしなかった。
現在Bは結構マトモな男になり、
合コンなんかにも誘われるようになった。
まだ彼女はできてないが、
女の子とちゃんとID交換してラインしたりしてるらしい。
女子高生が一人の男を更生させた話。

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