なごみとはちょっと違うかもしれないけど。
その日はオンリーだったんだ
閉会直前までがっつり買い物して、
戦利品を抱えて山手線に乗った一人だったから、
何となく同じイベントから帰る人(=同じ駅から乗った人)を
ぼんやり観察しながらとある駅で降りた
たまたま、同じ駅から乗った自分よりも
更に大きな荷物を両脇に抱えてるべっぴんなお姉さんも一緒に降りて、
改札のある階段に向かった
お姉さん速い。
すごい荷物+ヒールの高いミュールなのに
自分の倍速くらいで歩いていく
自分がゴミ箱にゴミ捨てたりしてるうちに、
お姉さん階段を降りて行った。
自分もやっと階段に辿り着いた
そうしたら、階段の途中で、すっごい一段一段ゆっくり降りてる
さっきのお姉さん発見
人の多い駅で、階段は昇降分離していない。
時間的に、昇ってくる人もかなり多い
あー、さすがにあの荷物で階段を光速は無理かと
ひょいひょいと追い抜こうとした
お姉さんの前には、腰の曲がった小さなおばあさんが
手すりを持ちながらゆーっくり階段を降りていた
前にも書いたけど、人の多い駅の階段で、
カバンを体の前に抱えてても通りすがる人と
肩が当たるくらい
でも、お姉さんが両肩に荷物を抱えて
おばあさんの後ろに立っているので
他の人はおばあさんの幅ではなく
お姉さんの幅で横を通っていく
昇ってくる人も、降りてくる人もそう。
だからおばあさんはマイペースにゆっくり降りていく
ようやくおばあさんが一番下まで降りると、
お姉さんは何事も無かったようにまたおばあさんを追い抜いて、
自分の向かう出口とは逆の改札へ高速で歩き去って行った
荷物を持ってあげたわけでもないし、
気遣いの声をかけてたわけでもない
でも、荷物で両手が塞がってても、ただ歩いてるだけでも、
人に優しくできるんだとなごむっていうか感動した。
あんなオタクになりたいと思った帰り道だった