DQNに注意したら蹴ってきたので足をつかんだけどどうしていいか分からなかったので

武勇伝って程カッコイイものでもないが。

高校生の時、初めてファミレスでバイトしてたんだが、
駐車場にゴミを捨てていくDQN車が居て
それをドライバーのDQNに注意したら、凄まれた上に殴られた。

だが、DQNが更に前蹴りをしようと足を振ってきた瞬間、
咄嗟に俺はそれをがちっり受け止めていた。

スポンサーリンク

しかし、受け止めたは良いものの
小学校以来、喧嘩をした事の無かった俺はどうしようかと思って躊躇してしまった。
当然、DQNは「放せやゴルァ!」と殴りかかってきて、数発殴られた。頭がチカチカした。
その瞬間、俺は何故か咄嗟に「警察に行こう!」と閃き、
DQNの片足を掴んだままで全力で走り出した。
思うに、あれが火事場のクソ力って奴なんだと思う。
俺は走った。とにかく走った。止まったら、喧嘩ではDQNに勝てないと思ったからだ。
駐車場を出て、道路を走り、公園を横切り、人の多い交差点や地元の商店街を
DQNを引きずったままで走り抜けた。
途中ですれ違うリーマンやオバさんが、あっけに取られた顔をしてた。
息も苦しく、心臓はバクバク鳴り続けたが、DQNが怖くて俺は走り続けた。

スポンサーリンク

やがて辿り着いた警察署、俺はDQNの足を掴んだまま、
入り口に立っていた警官に助けを求めた。
俺に片足を掴まれたままで引きずられたDQNは酷くズタボロになっており
一人で立つ事すら出来なくなっていた。
お巡りさんは、初め俺が泣きながら事情を説明するまで
てっきり交通事故にあった人間を連れて来たのかと思っていたという。

結果、俺は何のお咎めも無く、ゴミを捨てた上に
先に手を出したDQNが悪いという事になった。
怪我をしていたDQNは何とか俺から慰謝料を取ろうとごねたが
ファミレスの駐車場のカメラにもDQNの暴行が映っており、
身柄を受け取りに来た店長がしっかりと庇ってくれた。
警官も俺にこっそり「何かあったら連絡しなさい」
とメモに相談室か何かの電話番号を書いて渡してくれた。
DQNは俺が引きずって走った地元の公園、商店街、交差点の人間の笑いモノにされ
オマケに迎えに来た友人にも今回の話を警官に暴露され、
這々の体で逃げ帰っていった。

俺は喧嘩なんかやった事無いし、これからもしたくないと思っているが
この日以来、ちょっとだけ度胸がついた気がする。

スポンサーリンク