サイコパスに小学生の時に出会ったこと。
サイコパスって言葉、当時小4の時の俺らは知らず、
親が頭おかしいって言ってたけど。
そのサイコパスは、小4の時の担任の先生。
見た目は大人しくて、細身でいつも目が微笑んでる
女性の先生だったんだけど。
不意に変なスイッチが入る人だった。
箇条書きだけど
・運動会で負けた時、敗因を1人ずつ紙に書かせて1人ずつ
「みんな、僕が〜したせいで、負けました。ごめんなさい」
と謝らせる。
・給食で食べられない子が居ると
「貧しい子に謝りなさい」
と猫なで声で永遠にその子に言い続ける。
…みたいな感じ。
でも決してヒステリックには怒らない人で、
だからそれが逆に怖いと思う時があった。
みんな、先生が怖いんだけど、
何故か怖いって親にも他の先生にも言えなくて、
他のクラスの先生からは、
「サイコパス先生のクラスって本当に落ち着きがあって素敵ですよね」
って言われたり親からは
「先生が担任になってからうちの子、勉強やお手伝い、
すごくしてくれるんです!!」
と褒められていた。
だから、先生のことを少しでも悪く家で愚痴ると、
親から「先生の言うことは正しいでしょ!」と注意された。
そんなある日、書道の授業があったんだけど、
先生は、書道の授業になると、
関係のない話を30〜40分くらいして、
残り10分で課題の字を書くという流れだった。
勿論、出来ていないとやり直し。
(その日書けなかったら放課後に先生と課題をする)
その話ってのが、本当に関係ない話で、
先生が最近見た映画の内容とか、
先生が好きだったジャニーズアイドルのJr.時代の話とか。
でもその日は違って、
いきなり「人のタヒぬ瞬間、見たことある?」だった。
内容は、昔、先生のクラスメートだった男の子が、
病気になって入院し、
なんとなく病院に行くと、その子のお母さんと妹が居て、
みんな泣いていたから
「あ、タヒぬのかな」
と思って近づいて見てたら男の子の息があがって、
目が上向いたと思ったら息絶えたって話だった。
作り話なのかもしれない。でもそれを
「〜でね。先生ね、とーってもびっくりしちゃったの!」
って子供が無邪気に話すように言うんだ。
小4でタヒぬことなんて考えたことなかったから、
みんな怯えてしまっていた。
隣の女の子は泣いていたのを覚えてる。
その話をした後に、課題に取り組んだんだけど
話を聞いた後だからみんな、なかなか書けなくて
いつも一発OKの子ですら、やり直しさせられてた。
みんな先生と居残りしたくなくて、頑張って書いたんだけど、
隣の泣いてた女の子と、俺の親友が書けなくて居残りになった。
放課後まで女の子は「どうしよう」とずっと震えていて、
親友は黙っていたが、顔色が悪かった。
その日の給食は、コーンポタージュだったんだけど、
先生が
「わぁ、あの日タヒんだ子が、タヒぬ前にこんなの吐いてたなー!」
とか言って
みんなコーンポタージュがなかなか食べれなかった。
でも、食べれなかったら、謝らせられるので無理して食べた。
昼休み吐いてる子がいっぱい居た。
放課後「さようなら」の号令のあと、
親友が「うわあああああ」と叫びながら教室を飛び出していった。
先生は「あらあら」と言いながらナルトみたいな走り方で
親友を追いかけていった。
俺と友達が心配になって、親友を探しに行くと、
非常階段で親友が「来ないで!」と叫びながら、
下の運動場へ飛び降りるのが見えた。
運悪く、放課後遊んでいる低学年の女の子の上に親友は落ちてしまった。
そして普通に教育関係に居たことが衝撃的だった。