狩野さんの実家の桜田という地名の奇妙な言い伝え

狩野さんの実家の宮城県の桜田山神社。
桜田という地名の奇妙な言い伝え。

昔、赤子を背負い田んぼで作業していた母親が、
誤って背中から赤子を落としてしまい、でき死させてしまった。
母親は供養の為に田んぼに桜を植えた事から、桜田という地名に。

小学生のころ、夜中にトイレに起きて
神社の長い廊下を歩いて行かなければならない。
ある夜、トイレに行こうとしたら、廊下の奥に何か気配がする。
目を凝らして見るとそれは白い女性の手で、
狩野さんに向かって“おいでおいで~”をしている。

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慌てて父母の元へ走り訴えたが、父は
「そんなもの出る訳がない」と取り合ってくれず。
(結局トイレはどうしたのかには触れず)

暫く経ったある日、夜寝ていると金縛りに遭った。
部屋の隅の方で、女性の「クスクス」という笑い声が聞こえた。
その笑い声は段々近付いて来て、顔の前まで。
早く朝になれ!と念じていて、気付くと朝になった。
その後に父母と狩野さんで茶の間で朝食を摂っていると、
弟が階段を駆け降りて来て「女の人が!女の人が!」と泣く。

弟は前夜、畳の上で壁に寄りかかり、
一人で漫画を読んでいた(体育座りを楽にした座り方)。
すると、ガラスをゆっくり踏んで割れるようなピキピキした音がする。
何だろうこの音と思った途端に、身体がピーンと一直線になり、金縛りに。
驚いていると、上半身だけの女性が弟の目の前を通り過ぎて行く。
その時に「クスクス」という笑い声が。
そのまま気を失い、朝目覚めたので父に訴えるも、
「そんなの有る訳がない。夢でも見たんだろう」と取り合わない。

狩野さんは、自分が見た女性と同じだろうと思った。
桜田の地名の元となった、子供を亡くした母親が成仏出来ずに居て、
子供の前にだけ現れるのではないか?

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