子供のクラスがイジメ問題で荒れてるので、
自分の中学時代のイジメを思い出した。

中2の時、東京から可愛い女子が転校してきた←もうこの時点で悪口言われてた
こっちは微妙に田舎なので東京コンプもあったし、
特にカースト上位(笑)の可愛い女子たちの嫉妬が物凄かった

クラスの男子と女子は仲が悪く、
男子が当てつけがましく

「転校生メチャクチャ可愛いじゃん」

「ブスばっかりだったもんなーうちのクラスw」

とか言うので、更に嫉妬に拍車がかかった
更に彼女は帰国子女でもあり、
英語の発音がとても綺麗だったので男子は皆ウットリして聴いてた

自分や友人は元々可愛くもなく、カーストも関係なかったので
美人で英語の上手い転校生に興味深々だったが、
ボス女子が怖くて転校生には近寄れず、転校生はポツン状態だった
ボス女子の嫌がらせはエスカレートしていき、
3日目には教科書隠す、ノートや筆箱をゴミ箱に捨てるまでいった

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そして事件が起きたのも多分 転校3日目。
いじめっ子のボス女子が、転校生に「サセ子」と言ったらしかった。
それまで貝のように黙っていた転校生がいきなりキレた。

「てめー今何て言った!?サセ子って聞こえたぞ、ふざけんなこの野郎!」

と鬼の形相でボス女子に襲いかかり、
突き飛ばした。
ボス女子は吹っ飛んでロッカーに叩きつけられ呆然。

「そいつはなあ、英語圏じゃテメーが思ってるよりずっと重い罵倒なんだよ!
おい、泣いてんじゃねーよイジメっ子のくせに!話聞けよゴルア!」

折しも帰りのホームルームのために担任が教室に戻って来た。
止めに入るも

「私がいじめてるんじゃありません!私がこいつにイジメられてるんですよ!
事情分かんないならすっこんでて下さい!」

と転校生に一喝されて、先生はオロオロ。
男性教諭だったので女子の喧嘩をどう仲裁していいか
分からなかったのかも

その場がどう収まったのかは記憶がちょっと曖昧だが、
何とか二人を引き離し、帰りのホームルームが始まった
ボス女子はショックで引きつけ起こしたみたいに泣いてるし、
すごく気まずかった
運悪くその日は私が日直で司会をしなければならなかった。
元々人前で喋るのが苦手な私はテンパってしまい、
何とか普段通りにHRを済ませたかった<

「今日一日で、何か反省や意見のある人…」

と言うと、転校生が

「ハイ」

と手を挙げたのでビビりながら、どうぞと促した。
転校生はハキハキと喋り出した

「私が転校してからずっとAさんにイジメを受けていたのは皆さんご存知の通りです。
無視されたり、用具室に閉じ込められられたり、物を捨てられたりしました。
捨てられたり壊されたものはきちんと弁償してもらいます。
これは器物破損や盗難に当たるので、弁償しないなら警察沙汰にします。

でも私にも悪いところはあったと思います。
もっと早くハッキリ言えば良かったのに、
転校生だから気が引けて何も言えなかった。勇気がなかったです。
先生にも相談もせずに すみませんでした」

と、担任に頭を下げた。
担任が

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「お、おう」

みたいな返事をして、私は丸く収まりそうだと思い、ホッとした。
こんなにハキハキと喋れて凄いな、と思ったのは後になってからで、
その時はとにかく円満にHRを終わらせたかった。

「Aさんについても、私なりに色々考えてみました。ーーAさん」

転校生がAに呼びかけ、私は何故か二人が仲直りするかのように思ってしまった。
なんとなくいい空気になっていたので。
だが転校生の言葉は辛辣だった。

「Aさん、私お前みたいに子分作って威張ってる奴、大っ嫌い。
何なのお前、クラスの女王様気取りかよ?バカじゃねーの。
子分ども、誰もお前のこと庇おうとしなかったよね。笑えるわw」

凍りつく教室。
突然の公開処刑に言葉を失くしてボロボロ涙をこぼすA。
先生も私もどうしたらいいか分からず。

「どこ行ってもお前みたいな奴絶対いるんだよ、東京にもいたしアメリカにもいたわ、
どこ行ってもいるゴキブリみたいな奴だよ、お前は」

「そ、それは、私じゃない…」

しゃくり上げながら抗議するA。

「黙れバカ。そんなこた分かってんだよ、お前と同類だって言ってるだけだ。
お前はゴキブリ以下のクソ女だ。話は以上です」

と言うと転校生は着席。

えええええ、話、そこで終わり!?なんか途中いい雰囲気だったのに!

Aはウワーンって声あげて号泣するし、
転校生は涼しい顔でシレっとしてるし、
どうしたらいいか分からなくなった私は

「それでは、先生お願いします」

と、先生に振ってしまった。
一瞬先生が恨みがましい顔をしたがスルー

「えーと…うん。…色々あるけど、こうやって正直に意見を言いあえて先生は良かったと思う。
…ああ、部活ある奴はもう時間がないな、じゃ今日は終わり」

と先生も逃げた。

「これでHRを終わります、起立!礼!さようなら!」

と急いで号令をかけて部活動に逃げた。

その後Aはカーストから転落し、なんかすっかり大人しくなった。
転校生は暫く怖がられていたが、話してみたら良い子で段々皆と仲良くなった。
でも男子は彼女を恐れて、彼女はちょっとモテなくなった。

なんかダラダラ書いたけど、自分はあの時HRは学園ドラマみたいになると思ったのに、
全然トンデモない方向に進んでいったのがすごくショックだった。
様式美とか現実には無いんだなあと。現実はドラマと違って修羅場なんだと。

何書きたかったか分からなくなった、長くてすいません。終わります。

<後日談>
結婚式にお互い呼びました
私の旦那が当時の同級生だったし、大学で彼女と再会していたので
でも当時同じクラスだった旦那が
 
「転校生、呼ぶの?俺あいつメッチャ怖いんだけど」
 
「結婚しましたハガキでよくね?」
 
「アイツって男と普通に話できるの?俺怒られたらどうしよう(何故だ)」
 
と怯えてしまい、説得するのが大変でした。
 
彼女は税理士になり、同じ税理士の男性と結婚して事務所を経営しています。
アラフォーですが相変わらず美人です
Aは事件以来すっかり大人しくなって、
中学卒業後はどうしてるのか全く情報が入って来ないです。
成人式でも会いませんでした。

本当に誰も知らないので、消息不明かもしれません。

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