お見合い相手「あなたは、いつも『はい』と言っていればいい」「言ってごらん?『はい』って」

10年近く前、私がアラサーの頃、お見合い?のようなものをした。
相手はアラフォーの医者。

お見合いと言っても、仲人とか親の同席もなくすごくカジュアルなもの。
初対面の印象は、背も高く、顔立ちも整っていて、物腰も柔らかく、
なんでこんな人が今まで独身?と思うくらい好印象。

ただ、受け答えが、ちょっと独特で。
でも、医者で高学歴だし頭がいい人なんだろう、
常人とは考え方や頭の作りが違うんだろう、と思えなくもなかった。

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そうこうして、食事をということになり、カジュアルなイタリアンへ。
2人でシェアするカップルコースみたいなもので、前菜、スープ、デザートは
同じものが2人分、パスタはそれぞれ選べて、小さめピザ1枚を2人でシェア。

ピザを二人で話しあってトマト系のにしたので、
私はパスタはトマト系を外してジェノベーゼか
クリームソースかにしようと思う、と言った。

すると、ペスカトーレとかのトマト系が良いよ、とお相手が言う。
さらに、お相手もトマト系のパスタにする、と。
え?となって、「え?えー…あー、でも違う味も食べたいし…」と言うと、
こう言われた。

「『えー』じゃない、『でも…』じゃない、『はい』と言いなさい」と。
「あなたは、いつも『はい』と言っていればいい」「言ってごらん?『はい』って」
それに対して、つい「え?」「あ…え…」と言ってしまうと、
また、「『はい』でしょ!」

と怒られる。それが私が「はい」と言うまで続いた。
私が「はい」と言うと、満足そうにニッコリ頷いて、
「そう、それが正しい」と。

いやもう、私の頭の中は、(何コレ?何コレ!)とパニックで怖くなって、
とにかく逆らわずに食事を終わらせて帰ろうと必死だった。

レストランを出たあと、お相手は既に2人は恋人同士というか
主従関係が出来たと思ったのか、この後の予定を私に伺うことも無く、
当然私が着いてくると思っているように歩き出したけど、
仕事の呼び出しが…とか言って即逃げ帰った。
そして、すぐ紹介者に連絡してあったことを話してお断りし、
連絡先も教えないように頼んだ。

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なんだアレ!なんだったんだ!とビックリと
恐怖でいっぱいだったんだけど、お断りしたし、
連絡先教えてなかったし、とほっとしてたら、後日、
職場に電話がかかってきた…

当時、小さい会社に勤めてて、
最初の良好な話の流れで社名は言ってたんだよね…お見合いだし、
隠すとか考えもせず。

そして、〇〇医院の医師の××ですが…って
電話かけてこられたら事務のおばちゃんが、
医者から直接電話!これは大変!なにかあったのか!と取り次いでくれちゃって…
とりあえず、紹介者を混じえて会って、私はあなたに従って生きることは出来ません、
私はワガママな女なんです!食いしん坊だから、
食べたいものも食べられない生活はできませんと言った。
すると、「『はい』と言い続ければ、心から『はい』という気持ちになるよ。
素直になるよ」と。

紹介者もその言葉にはビックリして、「そんな洗脳みたいな…」と。
その後もお相手は
「あなたなら素直になれるよ。あなたなら大丈夫だと話していて
わかったんだ」と追撃してくるので、こちらはもう泣きそうになり、
「いやもうほんと無理ですから」を繰り返し

相手は「素直になるのが怖いんだね。
大丈夫だよ、僕を信じれば僕が幸せにしてあげるよ。
僕の言うことを聞いていれば幸せになれるよ」と言う。
そして「いやもう無理…」と返す。
結局は紹介者の旦那さんが間に入ってくれて、縁が切れた。
本当に怖い出来事だった。

あんな会話をずっと繰り返してると(素直って何?素直素直…)って
頭がグルグルしておかしくなりそうでした。
私は私の気持ちに素直なんです!とか最初は言っていたんですけどね。
そうすると、
「まだ時間が足りてないだけだよ。その気持ちも僕に『はい』と言っていれば
自然と僕に沿うようになるよ」と。
紹介者の旦那さんが、御相手のご友人だったので、お前おかしいぞ!となり、
責任を持って諦めさせる、と引き取ってくださいました。

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