ある日嫁とエレベーターに乗ったとき突然言った。
「子供の頃住んでたマンションのエレベーターってさ、
念じるだけで自分の家まで連れて行ってくれてたんだよねー」
詳しく聞くと子供の頃、嫁は自分の住む11階まで行くのに
エレベーター操作をしたことがないらしい。
嫁が初めてエレベーターに乗ったとき、
勝手に扉が閉って開いたら自分の住んでる階まで
ひとっとびなことをすごい、すごいと感動していて
「私にもできる?」
と親に聞いたら
「できるよ、念じればいいの。
家の前まで連れて行ってくださいって」
と言われたことを真に受けて、それ以来、
1人で乗るときも念じるだけで自分でボタン操作をした記憶が
ないとのこと。
それで家に帰れていたわけだから、
エレベーターは念じるものだと永らく思い続けていたらしい。
そして中学生になって初めて友達とデパートに行ったとき、
エレベーターに乗って何の操作もしないで
突っ立っている嫁に友達が
「どうしたの?」
と聞いたところ
「念じてるんだけど?」
と真顔で答えたらしい。
そこでエレベーターは自分で操作しなければいけないのだと
知ったのだと。
俺の予想だと自分で操作はしてたと思うんだな。
馬鹿な嫁のことだから、自分が魔法使いにでもなった記憶を
優先させて都合の悪い情報は削除したのだと思い、
嫁バカスレに投稿してみた。以上。