今から来てと呼ばれたので行ったらアパートの前に警察官とパトカーとか集まりまくりだった

30前半ではじめてできた彼女
ガッキーに似てるので名前はユイにしとく

ユイは紹介で知り合ったが、
美人で料理上手で仕事もバリバリしてた
性格も明るいし優しかった
だが付き合って2年ほど経った頃、ユイが変わった

いきなり電話がかかってきて今からきてと叫ばれた
何を聞いても答えにならない泣き声しか聞こえてこない
とりあえず仕事が終わってすぐだったし、
彼女が心配だったから
彼女が母親と兄貴と住んでるっつー
オンボロアパートに向かった

そしたら、すげー光景が目の前にあった
アパートの前に警察官とパトカーとか
色んな車がめっちゃ並んでて、
近所から野次馬集まりまくりだった

彼女に電話しても繋がらなかったから
野次馬のひとりに何かあったんですか?と聞いた

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見てる人いないっぽいな
まあ、自己満で書いてく

まあ、メンヘラ化するキッカケありすぎたんかもしれん

彼女の兄貴が亡くなってたらしい
アパートの部屋の中で
亡くなった原因が不明でパニック
彼女は第一発見者で現場検証?事情聴取?うけてたらしい

ちな彼女の母親は出張してたらしい

彼女、アパートから出てきたけど話はできず
俺は警察官に彼女を待ってろと言われて
警察署の前で何時間も待ちぼうけ

次の日の仕事もあったし、
彼女とは家族ぐるみの付き合いだったから
親父に連絡して事の経緯をはなした

親父はユイをかなり気に入っていたから、
仕事を休んで葬儀の手伝いをしてこい
お前の仕事よりユイちゃんが心配だから側にいてあげろよ
と言われる

俺はユイの兄貴とは面識もなかったから
正直亡くなったと言われてもピンとこなかったけど、
親父に逆らうとかなりヤバイことになるから
会社に連絡して有休使うことにした

親父は怖い

夜中2時頃ユイが警察署から出てくる
かなり泣いたんだろう
顔は腫れていて足取りもフラフラしていた
警察官にアパートは事件性がないとわかるまで入れないから
あとは頼むねと言われる
俺の家に泊めることになった

ユイはその間も泣いてばかりで、
たまに過呼吸になってた
2年付き合って泣いてるユイを見たのははじめて

ユイに話を聞くと、
仕事が終わりアパートに戻ると兄貴が玄関に倒れてたらしい
触ると冷たかったため、呼吸と脈を確認して
救急車と警察を呼んだらしい

ユイは出張先の母親と何度か電話で遣り取りしていたが、
もはや言葉になってなかった

俺が代わって話すと、
ユイの母親は予想とは違い冷静に話をしていた
母親は、仕事をキャンセルして
明日朝一の飛行機で帰ってくると俺に言った

フラフラ倒れるようにしてユイは横になっていた

俺は爆睡したが、ユイは一睡もできなかったそうだ

俺はSNSをしないのでよくわからないが、
ユイはSNSに兄貴が亡くなったことを書いたらしい
ユイいわく若い世代は新聞見ないから、
兄が亡くなったことに気付かないままになってしまう
それより、葬儀でお別れしたほうが良いとのこと

ちな、ユイの兄貴はリア充で
友だちの数も半端なかったらしい
兄貴の携帯は警察官が預かってるため
ユイが兄貴のSNSに書き込んだ

結果は、急性の病気だった
なにをしても助からなかったそうだ
次の日警察署でなぜか俺も同伴で話を聞いた

ユイは相変わらず泣いたり、
過呼吸起こしたりだった
俺がずっと側にいないといけない状況だった

ユイ母は、すげー冷静にしていた
そんで、アパートにさすがに兄貴は置けないから
ユイ母の実家に兄貴は移動
俺とユイも車で後ろから付いていった

ちなみにど田舎でコンビニもないところが
ユイ母の実家だった

ちなみに、ユイ母は
葬儀のあと俺に交通費等をくれた
迷惑かけたことと、お礼だそうだ
俺の給料一ヶ月分だったからビックリ

ユイ母の実家には、
ユイ母の弟夫婦とこどもがいた

ユイは、実家着くなりさらに大泣き過呼吸
これがまじキツかった
隣にいて背中などを撫でながらも
いい加減泣き止んでくれよと思った

他の親族はユイの面倒を全部初対面の俺に押し付けて、
葬儀の手続き?話し合いをしてた

ユイは葬儀の日時や場所をSNSにアップしたらしい
これには引いた

ユイとユイ母は
葬儀場にかなりデカイ会場?を選んでいた

予想通り、葬儀にはかなりの人数が来た
正直、芸能人かよって思った
座る場所もなくなり、
次々と椅子は増えてくし外で待ってる人も沢山いるし
リア充すげーーーってかんじ

ユイの友だちも数人来てた
ユイは泣き声が邪魔と親族席から追放されて
後ろの方に俺と座った
そんな感じで葬儀終わり

そこから、ユイにどんどん試練が訪れる
マジで相手する俺の立場になってくれだったわ

まー、親離れ兄離れできない原因はわかったよ
ユイが兄貴と母親とまともに暮らせるようになったのは
3年前からなんだ
これからのユイのメンヘラ化にも絡んでくる

そっから、ユイは仕事復帰して
ちょっと元気はなかったが頑張ってる感じだった

その時、ユイに
いきなり暫く会えなくなるかもしれないと言われる

理由を聞くと、中々言おうとしない
決して俺が悪いわけではないと言う

段々イライラしてきたのが伝わったのか
ユイは理由を話した

ユイはユイ母が3年前離婚したユイ父に
ストーカーされているらしく
理由は兄貴が亡くなったと伝えなかったことの復讐だそうだ

隠していた住所は、
兄貴ことを新聞に載せたためばれたらしい
そのため嫌がらせの手紙などが投函されたり、
電話番号をどこからか入手して
留守電がすべて暴言で埋まっていたらしい
その後すぐ着信拒否したらしいが

ユイ兄が亡くなったことは、
ユイ父の親族経由でユイ母が伝えたらしい
しかし葬儀には訪れず、
近くのコンビニから葬儀の様子を観察してたらしい

ちなみにユイ父は携帯電話も固定電話も持っていない
ナマポらしい

警察に証拠を持っていき警察は動いたが、
ユイ父は行方不明になったらしく対応できず
ユイとユイ母はシェルターに避難することになったらしい
ユイ父は俺の存在は知らないらしくホッとした

そして、それを聞いた俺はユイとの別れを決意した

だが、しかし大きな問題にぶつかる

親父だ

親父は下手したら
俺よりユイを気に入っていたかもしれない
親父を怒らせずユイと別れようと思い
ユイの家庭の事情を話したが、親父は無反応
むしろユイちゃん可哀想だ
俺の家で守ろうじゃないかと言い出す始末

俺の親父は大手企業でそこそこの役職を貰っている
俺は親父のコネで就職したためさらに逆らえないのもある

俺はそのままにしておいた
どうせシェルターにいるユイは
携帯電話が使えないから連絡は来ないし
面会にも行かなかった

一ヶ月くらいたってユイから着信があった
恐る恐る電話に出ると、会いたいと言っていた
俺は別れ話をしようと思い会うことにした

久々に会うユイは、やはり綺麗だった
時々作り笑いだとは分かっていたが笑っていた

ユイ父は発見されて警察がうまいこと対処したらしい

ユイは、切り出した
俺君、私と別れてもいいんだよ
私みたいな家柄の女なんてやめた方がいいし、
俺君まだ30前半だし良い人見つかるから
と逆に別れ話をされた

そして、ユイは話し始めた
私、小さいころから貧乏で
お父さんがたくさん借金作っちゃって
お母さんが必死に仕事してて
お兄ちゃんと二人でいつもお腹空かせてたの

お兄ちゃんが近所の友だちの家に頭下げて
ご飯ご馳走になってたこともあるんだよ
お父さんはギャンブル三昧だったし
お母さんは仕事三昧だったの

それにね、私のお兄ちゃんは中卒なの
お金がなくて、
私をせめて高校まで卒業させようと働いてくれたの

おかしい家庭環境でしょ?
普通の女性じゃなくてゴメンなさい
と語ってユイは深々と頭を下げた

ユイは、ハイこれから私と俺君は恋人じゃなくなりました!
と笑顔で言った
そして、最後だから一つだけ相談を聞いて欲しいと言った

俺は黙って頷いた
俺は迷っていたからだ

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ユイは元々、性格は良かった
顔も良いし仕事も高卒にも関わらず俺より収入があった
デートは毎回割り勘だったし
料理は俺のオカンより上手だった

情が生まれてたんだと思う

ユイの悩みは意外にも友人関係だった
ユイ兄が亡くなってすぐ、
ユイの親友から電話があったそうだ
ユイは父親のストーカーに悩まされていて、
なかなか電話に出れなかったらしい
すると親友ブチ切れして
いきなり縁を切ると言ってきたらしい

俺的にはハテナなんだが、女友達ってそういうもんなの?

とりあえずユイの話に合わせて大丈夫だよ!
きっとまた親友に戻れるよ!
と根拠のないアドバイスをした

そして最後に一度だけと頼んだが叶えてはくれなかった
そして俺とユイは別れたのだが
その後ユイがあの世へ行こうとして危篤だと
ユイ母から連絡が来た

遺書には主に親友のことが書いてあったらしい
そして全てをなくしたと書いてあったらしい

ユイは一命を取り止めた

俺に対しては私が嫌いになって別れましたと
遺書に書いてあったらしい

前にもユイ母にも
自分が嫌いになって別れたと言っていたそうだが、
ユイ母は娘までなくしたくないパニックで
俺に電話したそうだ

そして俺の親父激怒
俺に男としての責任をもてと叩かれる

その後、ユイは精神病と診断され入院した

ユイ母に土下座の親父
俺にも土下座をさせようと強制
拒否したらまた叩かれた

ユイは退院して、それからはメンヘラ行動はなし
仕事は役職は落ちたがそのまま働いている

俺はユイとは連絡も取らず会うこともなかった
ユイが俺とは別れたからと会うのを拒否したからだ
親父は残念がっていたが、
ユイからの拒否は効いたようで
見合いの話なんかも持ってくるようになった

それから二年経った頃、
仕事の関係で偶然にもユイと再会する。

俺は見合いをしても連覇で振られ続けた
あの強烈な親父の相手ができる
ツワモノ女性はいなかったのだ
もちろん俺自身もチビで
人の話を全く聞けないという欠点があったのだが
彼女になりそうな子はいたが、
料理がまずすぎて食えないレベルで即お断りした

俺は、ユイ以上のスペックの女性を
なかなか見つけられなかった
ほとんどの女って人の話し聞けねえんだな
自分の話しばっかなやつ多い
俺は聞いて欲しいタイプだから
よけい見つけられなかった

ひさしぶりに会ったユイは、
仕事上最低限といった感じの接し方だった
つられて俺もそんな感じで接した

その夜、俺はユイの顔が頭から離れなかった
ユイは彼氏はいるのだろうか?
結婚してるんじゃないだろうか?
とか考えてしまった

よくメンヘラ女に依存した結果をにちゃんで見てたし、
ユイとは離れて正解だったと自分に言い聞かせてた
でも、その日は止められなかった
消してなかったユイの番号に電話した

結果は繋がらなかった

着信拒否されているか、携帯電話が変わっているか
どちらにせよ俺は
もうユイと元に戻れないんだと絶望した
その後も仕事の関係で会うことはなかった

俺はどうしても諦められず
ユイの会社にいる知り合いを飲みに誘った
そして、ユイについて聞いた
その話を聞いて俺はさらにショックを受けた
ユイには縁談の話がでているらしい

相手は会社関係の人で、
ユイの仕事への姿勢や人柄を気に入ったらしい
俺より全然スペックの高い男だということがわかった
ユイの過去のメンヘラ行動も受け入れているらしい

俺はこの縁談を潰そうと思った結果
親父を使うことにした

年齢的なものもありユイが結婚するとしたら
最後のチャンスなのかもしれない

親父にユイの話をしたら、
ユイの年齢的なもので拒否された
前はあんなに気に入っていたのに、
親父の考えはよくわからん

そこでもう開き直ることにした

ユイに真正面からぶつかろう
振られたら諦めようと決めた

俺は、ユイの会社にいる知り合いに
ユイに会わせてもらえないかと頼んだ
数日後、その知り合いも含めてならということで
会うことになった
ユイも会社の後輩を連れてくるらしい

知り合いがいうには、
縁談は相手側が勝手に進めようとしているもので
ユイからの正式な返事はないそうだ

そして四人での食事会

気まずくなるかと思いきや、普通に話してた
ユイは他の二人に気を遣わせないように
うまく話を振っていたりと相変わらずな感じだった

でも、確信的な部分は話さなかった
過去のこととか
恋愛のこととか
俺が気になっていることは話さない

俺が勇気を出して恋愛系の話を振ると、
ユイは後輩の女に話を降っていた
後輩の女は嬉しそうに自分の恋愛を語っていたが、
俺完全スルー

お前の恋愛事情なんてどーでもいいんだよ!
という怒りのみ
それをニコニコ聞いているユイが天使に見えた

知り合いになんとか二人きりにさせて欲しいとLINEしたが、
知り合いはユイが二人きりはダメだと言っているそうだ
俺は人に頼りすぎたと反省して、
テーブルに食事代をおいて
ユイ行こう!と言った

ユイは、無言で俺のあとを付いてきた

いつの間にかユイの手を引いて走っていた
おととしの冬の出来事だ
イルミネーションが綺麗に光っていたが
俺にはユイのほうが100倍綺麗に見えた
俺はユイに告白した
好きだ!
結婚してください!

ユイは笑顔でこちらこそ宜しくお願いしますと言った

ユイは縁談を断った

ユイと結婚して一年が経った
街のイルミネーションを見て
告白したときのことを思い出したので、
スレ立てさせてもらった

日記を付けてたからかなり詳細には書けたと思う

来年には第一子誕生だ
ユイに似た女の子が生まれてくることを祈る

見てくれてありがとな

フィクション入れすぎて時系列おかしいところあるわ
すまん

もう消えようと思ったが、昼休みで暇だし補足

ユイはメンヘラ行動はなくなったが、
ユイ父が色々メンヘラ行動起こしまくってきて
その後大変だったぞ

警察と親父が動いてなんとかなったが
ユイ父閉鎖病棟ぶち込まれてエンド

そんで、ユイの縁談の話は俺の親父が持ってきたらしい
ユイ母と俺の親父は結構連絡取り合ってたらしく
親父はユイに本当に幸せになって欲しかったみたいだ
結局、親父もオカンもユイが嫁に来るのを泣いて喜んだ
ユイ母は、俺に不信感を持っていたが
最後には認めてくれたわ

つくづく親父には逆らえないなと思った

ユイはいま、33歳

俺クズなんだよ
気づいたのもユイ母に結婚の了承を貰いにいった時で
遅かった

ユイ母は、メンヘラ状態だったユイを
一人で支え続けて仕事できる状態まで回復させたんだ
俺はその時にユイと別れてラッキーみたいに考えてたし、
そのこともユイ母にはバレバレだったらしい

ユイ母からしたら、結婚したあとにユイに何かあったら
俺さんは逃げるか親父に頼るんだろうと思ったらしい
結婚の条件に親父に頼らず二人きりで暮らすことと、
ユイに子どもができたら退職させることを条件に出された

生まれてはじめて貯金しといて良かったーと思ったが、
リアルに考えると俺一人で養うなんて無理だなって思って
資格の勉強して昇格するため仕事必死になったわ
あと、掛け持ちでアルバイトはじめたりしたわ

根っからのお坊ちゃん体質の俺にはキツかったけど、
やっと自分のクズっぷりを反省したわ

マンション買ったわ
ローンだけどな

実家は弟が継いだ

でも、ユイは結局仕事してるわ
金に関してはユイにも助けてもらってるのが現状だわ
ユイに唯一欠点あるとしたら
音痴だ

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