高校生の頃、近所に住んでた奥さんの夜逃げ同然の引っ越しを手伝った事。

 文化祭の振り替え休日で休みだった日に、
近所の奥さんが荷物を物凄い勢いで
車に詰めてる所に遭遇した。 
 
あんまりにも急いでいたし、
私はその辺に買い物に行こうとしてただけなので、
何の気なしに
 
「手伝いましょうか?」
 
と声をかけた。

スポンサーリンク

スポンサーリンク
その人は
 
「本当に?お願いしてもいい?」
 
と言うので、運動部で重い物持ち慣れてるし 
 
「いいですよー」
 
と気楽に引き受け、
そんなに荷物は無かったけれども手伝いをした。 
車に乗り込む時に
 
「1つだけお願いがあるの。絶対に誰にも言わないでくれる?」
 
と言われ、別に深く考えもせず
 
「いいですよ。秘密ですね。」
 
と安請け合いをした。
その日、夕飯を食べている時に、
その家の旦那とその母親が血相を変えて
我が家にやって来た。
母親が対応したのだけど、
声がでかいので内容丸聞こえ。 
 
「ウチの嫁がいなくなった!!」
 
「体調を崩しているのに荷物を全部持って出て行った!」 
 
「ケータイも何も通じないし、
どこに行ったかも何もわからない!!」
 
「お宅にウチの嫁が逃げ込んでないか?」
 
等々。 
まだ嫁姑問題なんて全く分からなかった
私ですが、あの正気の沙汰とも思えない
旦那さんとその母親の血相に恐れをなし、
自分が引っ越しを手伝ったとは
口が裂けても言ってはいけないと思い、
そのまま今に至ります。
 
その後、そのお嫁さんがその家で
どんな事をされてきたかは
ポツポツ耳に入って来ました。 
 
旦那さんは完全にエネ夫でマザコン、
気に食わない事があれば姑さんと一緒に
しつけだと言ってホウキとかで叩いたとか、
夜中まで怒鳴りつけてたとか、
妊娠もしていたけど流産してしまいお姑さんに
 
「このクズ!犬猫以下の役立たず!」
 
と言われていたとか。 
旦那さんは結婚してから働かなくなり、
お嫁さんの稼ぎで暮らしていたのも知りました。 
旦那さんやお姑さんに遠まわしに
注意する人もいたらしいのですが、
 
「あんな嫁貰ってやったんだから使ってやらないと!」
 
と益々酷く当るようになり、
周りも注意出来なくなってしまったそうです。 
その後旦那さんはどういう訳か
その家から姿を消し、
お姑さんは孤独死をしました。 
 
私は今実家を出て一人暮らしをしているのですが、
この前風邪をひいて医者に行った所、
看護師さんとして働いている元嫁さんに会いました。
申し訳無い事に、私は顔をほとんど
覚えていなかったのですが元嫁さんが名前を見て 
 
「まさか!?」
 
と思い顔を見たら私だった、と。 
人生って本当に色々あるもんだな、
と思った出来事でした。
 
お姑さんが亡くなったのを知ったのも、
元嫁さんに会ったのもここ1ヶ月の事で、
詳細は親にも言ってはならない気がして
ここに吐き出させてもらいました。 
 
旦那さんとお姑さんの話は
今の所言っていません。 
元嫁さんが
 
「もう一生結婚なんてご免だと思っていたけど、
どういう訳か再婚しちゃって。」
 
と言っており、
あんまり余計な事を耳に入れるのもどうかな、
と思ったので。 
 
声を掛けられるまで、
この件は覚えていたけれど
面影もほとんど覚えていなかったし
(骸骨のようにガリガリで青白い顔だった事しか
覚えていない。)、まさかあの時の元嫁さんに
会うなんて思ってもいなかったので、
若干熱が上がった位にびっくりしました。 
 
この元嫁さんに会った数日後に
法事で実家に帰った際に、母親から
 
「あの家お婆さん、死後数日して見つかったんですって。」
 
と聞かされて更にびっくり。
まだ地元にいる幼馴染曰く、見つけた人は
 
「二度と見たく無い死に顔だった。」
 
と言っていたそうです。 
なんか変な因果応報を感じて少し怖くなりました。 
まだ自分は未婚ですが、
将来姑という立場に立った時には絶対にお嫁さんに
嫌な気持ちにさせるまいと思った一件でした。 
スポンサーリンク