仲の悪かった両親の離婚の際、
母が子供(私)の父親は別にいると言い出して
親権確保に熱心だった父は急速に勢いを失い
一人で家を去った
それが親権欲しさの母の嘘だと知ったのは高校の時、
本人から聞かされた
ただ何かしらのリアクションを
起こす気にはなれなかった
母の言葉が今度こそ本当だという確証も、
それを証明する手段もない
さらに当時父には既に交際する女性がいて、
どちらにしても手遅れだと思った
ようやく親子関係と母の嘘が証明されたのは、
鑑定が周知されてから
成人を迎えた私に、
籍を抜きたいと父から連絡が入り
それで一応と向こうの提案で鑑定してみた所、
今さら誰得な繋がりが認められた
目が点になる父に事情を説明して、
それから当時の事を聞いた
母の嘘をそのまま信じた理由は、母の浮気前科三犯
鑑定も容易に出来ない当時、
加えてうみの母に言われたら信じるしかなかったらしい
当の母は因果応報かもうこの世にいなかったので、
二人して怒りも湧かずにぐったりするだけ
父にはうかつだったと謝られた
今は恋人もいないようで親子としてやり直さないか?
と言われたけど
籍を抜きがったのが本心だと思うので
丁重に断って別れた
緊急時の連絡先は交換したけど
自分から連絡することは一生ないと思う
悪いのは全部母なので、
私のことは忘れて何処かで幸せに暮らしてほしい