小3になって初めて友達ができた。今思うと友達がいなかった理由がよくわかる。

私は就学前、幼稚園にも保育園にも行っていなかった。
いきなり小学校に入った私は
もともと内向的な性格なこともあり
友達が出来ず、小1、2年は孤独に過ごした。

小3になって初めて友達ができた。
といっても1人だけだけど。
相手はけっこう社交的な子だったのに、
なぜか私しか友達がいなかった(この理由は今も不明)
生まれて初めて私は「お友達の家にお呼ばれ」をした。

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衝撃だったのは、
その子のご両親が笑顔で会話していたこと。
私の父親は家で口をきくということがなくて、
母も父にしゃべりかけることがなかった。
物心ついた時からそうだったので、
特に疑問に思ったことがなかった。
ビックリした私は友達に

「お父さん、しゃべるんだね!」

と言い友達は不思議そうな顔をしていた。
そりゃそうだ。

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その子の家で私は色んな初めての物を見た。
テレビでしか見た事がなかった二段ベッドやシャンデリア。
三時のおやつも初めて食べた。
家に入るとき「おじゃまします」と言い、
靴を揃えることもその子に教えてもらった。
今思うと友達がいなかった理由がよくわかる。
最低限の礼儀作法や、挨拶すらできなかったんだよね。
ありがとうも言えなかった。

それ以後ちょっとずつ人間らしくなって、
小5のクラス替えでは普通に数人の友達ができた。
中学でも普通にふるまえた。
本当にあの子のおかげだと思う。

うちの親は毒親ってわけじゃないが、
自分以外どうでもいい人同士が結婚して
家庭を作ってしまった不幸な例なんだろう。
時々叩かれたりハダカにされて外に放り出されたりしたが、
ごはんは食べさせてもらってたし、
不潔気味だったけど服も買ってもらってた。
でもうちの親がしてたことは、
やっぱり軽度のネグレクトだったんじゃないかと。

運良く小3で気づけたけど、
めぐり合わせによってはもっと高年齢になるまで気づけなくて
矯正不可能になっていたかもしれないと思うと、
少しゾっとする。

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