しょうがい者の姉に婚約者をとられた

修羅場まっただ中。

前提。
私の姉は生まれつき手に障害がある。
訓練すれば日常生活に支障はないけど、
見た目ではっきり判るような障害。

私はその姉を不憫に思った両親が、
姉の将来の為にと望んだ子供。
幼い頃から、パパママが居なくなってからは
私ちゃんがお姉ちゃんの面倒を見るんだよって
言い聞かされて育った。

でも、障害以外の面で、姉は何もかも私より優れてた。
姉は美人で(仲間由紀恵似)明るくて頭も良い。
私は地味顔でネガティブで成績は平凡。
私は、小学生の頃から、
こんなに可愛くてなんでも出来るお姉ちゃんの面倒を
どうして私なんかが見る必要があるのかなって疑問だった。

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とはいえ、姉本人は私に優しかったし
姉妹仲も悪くなかった。

姉が26才、私が24才の頃の話。
私は地味なりに平凡なりに、大学を出て就職して
職場の先輩の紹介で出会った男性(A)と付き合って
1年経ったあたりで結婚しましょうかって話になった。

Aを両親に紹介した時もプチ修羅場で、
両親はAの前ではニコニコしてたけど
私が結婚してしまったら
姉の将来はどうなるんだって反対された。

でも、姉本人が大丈夫だって言ったんだ。
姉も結婚を視野に入れて
付き合っている男性が居るからって。
その人は収入が安定していて
穏やかで優しい良い人だって。
そういう人が居るならって、
両親もそれからは私の結婚に反対しなくなった。

その時は心底姉に感謝したよ。

でも、姉が言う
「収入が安定していて穏やかで優しい良い人」
っていうのはAの事だった。
姉はAの職場を訪ねて、
私についてないことないこと吹き込んだ。

私が、障害のある姉をずっと見下して、
両親が居ないところでは悪しざまに罵っていたとか
私がAについて
「障害持ちの姉には
こんな高スペックのダンナ捕まえられないよね」
とか
「正直高収入は魅力だよね。
人間的には好きじゃないけど収入は愛せる」
とか姉にだけはぶっちゃけていたと、嘘をついて。

Aは、外見は全然イケメンじゃなかった。
独身なのにお父さんみたいな雰囲気の人だった。
でも、だから私はAが好きだった。
実の父親は姉ばかり可愛がって、
私には素っ気ない人だったから。

Aにも、そういうトラウマというか、
ずっともやもやしてた事については話した事があって
その時Aはファザコンな娘みたいに
僕を愛してくれればそれでいいんだよって言ってくれた。

でも、Aは姉の話を信じた。
姉の美貌に惑わされたのかもしれないし
そもそも私なんか
そんなに好きじゃなかったのかもしれない。

Aは私の両親に、姉からこんな話を聞いた、
私さんの事が信用出来なくなった
それに引き換え姉は素晴らしい人だ、
姉と結婚したいって談判した。

両親は、私ではなく、姉とAの肩を持った。

姉は明日ジューンブライドになる。
私は結婚式には出ない。
出ないというか、両親に絶縁宣言されちゃったから。
もう死んじゃおうかなって思うけど、
なかなか決心がつかないから、とりあえずここに吐き出す。

詳細を端折ったので
Aがすぐに姉になびいたように感じられると思います。

実際は、姉が初めてAの職場を訪ねた時には
私とAが結婚したら、
Aは私の家族とも親しく付き合うようになり
私が姉にきつい事を言う場面も
見たりするかもしれないけれど
それが姉妹の自然な関係性だから
気にしないで欲しい…というような事を話したようです
(だいぶ後にAから聞きました)

当時は私とAの結婚話が進んでいたので、
私の家族とAが会う機会がよくありました。
私自身が積極的に、
私と姉とAとで食事をする機会を作る事もありました。
姉と将来の旦那さんが
仲良くしてくれると嬉しいと思っていましたから。

でもそういう機会のたびに、
姉はAに徐々に近づいていったようで
私についてのないことないことは、
完全にAの心を掴んでから吹き込んだみたいです。

最初の職場訪問でちらっと
「私ちゃんは姉につらく当たる面がある」
と話したのは
私に対してのちょっとした不信感を
与える目的だったんだと思います。

その後食事などの機会には
姉もAを好きだとアピールして振り向かせ
姉妹両天秤状態になったAに、
私についてのないことないことを聞かせて…
というように計画的にと言えばいいんでしょうか、
ずいぶん周到だなと、今でも思います。

Aが両親に私との破談と
姉の方と結婚したいと話しに来た時、
姉は家に居ませんでした。

Aは
「こんな事になったら、
君(私)はお姉さんに何をするかわからないから」と
予め姉に外出しておくように言っていたようです。

勿論、姉がAに話した、
ないことないことは全部嘘だと、必死で訴えました。
でも、話していないことを証明するのって
難しいんですよね。

Aはもう完全に姉を信じきっていたので
姉が言ったんだから間違いない
というスタンスを崩しませんでした。
両親は両親で、
私は昔から地味で成績も良くなかったから
美人で優秀な姉に劣等感を持っていた、
だからそれくらい言いかねないとAに同調するばかりで、
私の言う事なんか全然聞こうともしませんでした。

私達家族だけで話し合う機会があって、
私は姉にどうして嘘をつくのか問い質しました。
その時は怒ってましたから、
きつい言い方になったのは自覚しています。
少し苦笑いを浮かべて
のらりくらりとした態度の姉に心底腹が立って
その場にあったボックスティッシュを投げたのは、
私の落ち度だったとも思います。

結果的に、あくまでも穏やかな態度の姉と、
激昂して暴力をふるうような私という形になったんです。

Aの職場は知っていましたが、
乗り込んで行く気力なんてなかったです。
私にAを紹介してくれた先輩は、
付き合っていたけど上手くいかなくなったくらいの認識で
それに私よりAとの方が親しい方ので、
何を吹き込まれているか怖くて相談出来ませんでした。

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情けない話ですが、本当に、
何をする気にもなれなかったし、
友人に愚痴さえ言えなかったです。

結局会社も辞めて、
しばらくは貯金で食いつなぐ生活をしました。

姉とAが式を挙げるのは明日です。
父方の祖母からの電話で一週間ほど前に知りました。

祖母は一応私の味方ですが、
母と折り合いが悪く、
父ともそれほど仲が良くはないです。
式にも披露宴にも私が出席しないのを知って、
一体何があったのかと連絡をくれたのです。

姉の結婚相手は、私が以前付き合ってた人なんだよ、
と話したら驚いていましたが
祖母を味方につけたところで今更何も変わらないですしね。

昨日は、もう死んじゃおうかなって書き込みましたが、
それは嘘です。
嘘というか、書き込んだ時には
そう思っていたのかもしれませんが、本心ではないです。
かまってちゃんですみません。

春くらいからようやく仕事をしないと、
きちんと生活しないと、と思うようになって
ぽつぽつと友人に連絡を取り、
彼氏をお姉ちゃんに取られちゃったよーとか
そのせいで実家と絶縁状態だよーとか
話せるようにもなりました。

東京で生活している友人達からは、
いっそ上京して仕事を探したらどうか、等
ここでも言われたように、
きれいさっぱり出直したらと勧められています。
栄養士と調理師の資格は持ってるんですけど、
仕事見つかるかなあ。

前向きになってたつもりなんですけど、
明日まではもやもやしそうです。
ただもうあの人達には関わりたくないというのが一番の本音。

私は今地元を離れ、友人と一緒に暮らしています。
また、仕事も見つかり、
まだまだ不慣れで覚える事が山ほどありますが
資格を活かせる仕事で、更に上の資格も目指せそうで、
頑張っていけそうです。

引っ越す前に、
私にAを紹介した先輩と話す機会がありました。
先輩はAから私と別れた事は聞いていて、
上手くいかなかったんだなくらいに思っていたようで、
姉とAの披露宴の当日に、
Aの結婚相手が私の姉だと知ってとても驚き、
披露宴の後にAに事情を尋ねたようですが
Aは「色々あったんだよ」と答えただけで、
先輩はちょっともやもやしてたそうです。

私は出来るだけ冷静に経緯を説明しましたが、
話してる間に少し泣いてしまったので、
たぶん感情的になってしまったと思います。

先輩はAととても親しいので、
ショックを受けたと言うか…
信じられない、と繰り返してはいるんですけど、
私を信用していないとかそういうかんじでもなく、
とにかくとても驚いていました。

先輩が言うには、
Aと姉との結婚が本決まりになった後に
Aから「婚約者(姉)と両親の折り合いがあまり良くない」
と相談のような愚痴のような話をたまに聞いていたそうです。

披露宴も和やかな雰囲気だったとは言えなかったらしく
そのあたりは先輩は曖昧にぼかしてましたが、
後日別ルートで詳細を聞きました。

また、父方の祖母には詳しい事情を説明しました。

その時に祖母から聞いたんですが、
父方の親戚(祖父母や父のきょうだい達)は
姉と私の扱いの違いについて、
それこそ私が赤ちゃんの頃から
父や母に何度か意見したりしていたようなのです。

でも、両親が全く聞き入れない為、
徐々に疎遠になっていったそうです。

祖母に会いに行った時に、
これまで殆ど会ったことがなかった父の姉(伯母)と
初めてじっくり話せたんですが、
事情を知ってものすごく怒って心配してはいたのに、
弟とはいえ他所の家庭のことだからと
放っておいて悪かったと
何度も何度も謝られてしまいました。

姉とAの披露宴では、
Aのお母様が体調不良で欠席していたり
新婦側の親族たちが
私が出席していないことをヒソヒソしたり
高砂席の姉に直接
「私ちゃんはどうしたの?」と尋ねたり
それを聞きつけたAの親戚の方が
「お嫁さんは一人っ子じゃなかったのか?」
とザワザワしたり、
姉の友人席が半分以上欠席(ドタキャン)だったり
なかなか不穏な雰囲気だったと、
祖母や伯母が苦笑いで教えてくれました。

今回のことで、父方の親戚と親しくなれて、
それは良かったと思います。
仲良くなったイトコから、引越し先や今の職場が
実家にバレないような対策も教えてもらいました。

これからやるべきこともたくさんあるので、
ちゃんとした解決には至っていませんが
味方になってくれる親戚や友人が
思いのほかたくさん居てとても心強いですし、
もっと早く誰かに打ち明ければ良かったなとも思います。

引っ越しも就職も、私一人では出来なかったです。
ここで祖母や信頼出来る友人に
打ち明けた方がいいとアドバイスをいただいて、
思い切ってあちこちに連絡を入れて良かったです。

今年の夏に、元の書き込みで
「A」と書いている元彼から復縁要請がありました。
どんな手段を使ったのかはわかりませんが、
現在の住所に手書きの手紙が届きましたよ。

曰く、姉(元彼の奥さん)は僕に愛なんかなかった。
家族も友人も失った。
思い返せば、僕を真心で愛してくれたのは君だけだった。

そんなような事が書かれていました。

一通目は好奇心から開封してしまいましたが、
二通目は受取拒否にしました。
違う手段でもお手紙をいただきましたが、
開封せず破棄しました。

姉と元彼(夫婦)が
年度末あたりに離婚したのは知っていました。
でも、それを知っても、
ざまあみろとか、そういう気持ちは特になくて、
そうなんだー、で済んでしまいました。

親や姉からの接触もなかったし(出来なかったのかも)、
もう関係ないと思ってましたし。

元彼からのお手紙が途絶え
て一ヶ月ほど経ったので厄落としに。
今は毎日忙しく働いてて、彼氏もできて充実しているので、
実家の事も姉の事も元彼の事もどうでもいいんですが、
完全に絶縁するのって難しいんだなとうんざりしました。

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