妹が小学生の頃『泥棒発見器』と言うものを作った。
確か薄っぺらいボタンみたいなものを押すと
「あら~、奥様!泥棒ですよ!」
と妹が吹き込んだ声がどこからともなく流れてくるもの。
このボタン、本当に薄いもので
絨毯の下に入れるとちょっと膨らんでるかな程度のもの。
兄と母は
「こんなものw」
と馬鹿にしていたけど妹は至って真面目に作っていて
「お姉ちゃん…」
とよく泣きついてきた。
父はべた褒め。
んで、この『泥棒発見器』が役に立つ時が来た。
夜中、確か2時ぐらいに家に金銭目当ての
泥棒(近所では常習犯だったらしい)が入ってきた。
2階の出窓の近くには絨毯が置いてあり、
そこに妹は『泥棒発見器』を置いておいたそうで、、
すやすや寝ていると
「あら~、奥様!泥棒ですよ!」
と部屋中に響いた。
音量MAX。そして夏だった。
部屋を開けて寝ていたので近所に響き渡った。
前・左・右3軒ずつぐらい。
そしてもう一個妹が仕掛けておいたトラップが泥棒にヒット。
痛がって動けない泥棒はあっけなく逮捕。
可笑しいのは泥棒も少し笑っていて警察も苦笑いしていたころ。
ただ、プロが作ったものじゃないので
スイッチが言うことを聞かなくて
「あら~、奥様!泥棒ですよ!」
と警察が来るまで鳴りつづけたのがちょっとね…。
みんな可笑しいのとパニックで、
配線を切れば止まるというのに気付いたのは警察が帰ってから。
けど警察車両に乗ろうとしていると、近所にも
この泥棒に盗まれたことがある人がいて
泥棒に殴りかかってしまい大騒ぎだった。
泥棒、顔に大きな痣作って
血も流れてたから相当強く殴られたんじゃないかな。
その後、その泥棒が自分の親戚の一人と言うことがわかり、
また大騒ぎ。
父は母の再婚相手で父の親戚の一人だったらしい。
父の祖母も祖父との再婚相手だったので父も面識がない親戚。
だから自分たちも面識がなかった。
近所中に謝り倒して自分たちは引っ越しをした。
妹のもう一個のトラップは、外から入ると踏まない場所で
中から出窓に上がるときに必ず踏んでしまうところに
見えない細い糸?かなんかを張っておいて、それを踏むと右から左へ
振り子のように野球ボール(海で拾ってきた硬式用の奴)が、
ちょうど胴体のところに当たるようになってたらしい。
でも子供の体、例えば幼稚園生かなんかだと
頭に当たっちゃうかもしれないから
その辺はめっちゃ怒られてたけど。
まぁ気付かないうちにいろいろ
仕掛けたもんだと思ったよ。
他にもベランダのところにバケツとか、
2階のあまり使わない部屋の窓とかに、
外から入ろうとすると網戸に触れた瞬間バウンドして
外れたりとか…。
まぁ全部夜にだけ仕掛けて朝には戻していたから
家族には被害がなかったからいいけどね。
性別関係あるんだろうけど妹は完全無視だね。
性別は関係あるんだろうけど妹は完全無視で生まれてきたね。
ピタゴラスイッチって番組は詳しく知らないけど、
ビー玉転がすやつ?だとしたら妹は今でも好きだよ。
録画とかしたやつを見てるらしい。
妹の部屋は今すごいことになってるよ。
「自動卵割り機」とか
「魚肉ソーセージ上手に赤いのがむけるんです!」とか
「背中洗ってくれるんです!」とか…。
「背中洗ってくれるんです!」は背中が真っ赤になって痛いので使用禁止。
「食洗機」を作ってくれた時は部屋中水浸しになって怒られたなぁ。
全部自分が実験台で妹と一緒に怒られた…。
なんか他にもいろいろあったけど忘れちゃった。
もう中学生最後の年なのに
今も廊下でニヤニヤしながらのこぎりで木を切ってる。
受験勉強しなくていいのかな?
妹はこのまま色々なものを作っていってほしいね。
家を壊さない限りは。
ミニ洗濯機つくってるらしいよ。
二層式をモデルにしてるから結構な大きさだけど。
動いているところを見せてもらったけど
ミニタオル3枚ぐらいしか同時に洗えない…。
さっき
「部品が足りない!」
とか言って近くのホームセンターに走って行った。
卵割り機の改良も同時にしてて、
同時に2個割れるようになってたし
殻が割った時に入らないようになってた。
未来があるって良いねぇ。
仕組みは良くわからない。
ただ歯車が結構使われてるね。