【修羅場】「おう、邪魔やからどかせ。 早よせんとヤクザ者呼んでくるぞ」と脅された

県のお祭り行列の仕事が入った。

観覧席約600人分を作る作業だ。

彼らにマトモに日当を払ってしまうと、採算割れを起こすらしい。

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本業は別なのだが、社長の人脈で、

イベント企画会社からの共同作業の申し入れがあったらしい。

まあ繁忙期ではないしいいかと思い、参加する事に。

しかし、通常業務をこなしつつ、現場に出かけて

レベル出しから足場組みから設営からと、

慣れない仕事を疲労困憊しつつやっている途中、

テキヤのオジサンがズカズカやってきて、

 

「おう、邪魔やからどかせ。早よせんとヤクザ者呼んでくるぞ」

 

と脅された。

どうやら屋台を、観覧席を組み上げた後ろの方に設置したいらしい。

社長とイベント屋の監督は固まってしまっていて

どうしようもなかったので、ハッタリかましてみる事にした。

 

「もう観覧席出来てるし無理やわ。呼んできたかったら呼んできて。

裏口(遠い)からも搬入出来るさかい、そっちからたのんますわ。」

 

商売上のバッティングでチンピラなんか出てくるかい!

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と考えて思わずそう言ってしまったんだが、

すごい目つきで睨まれた。と思ったら、

 

「お前さんどこのもんや?」

 

とニコッと態度が変わった。

 

「一般市民です」

 

と言ってみたら、

 

「なかなか根性入っとるやんけ。うちで働かんけ」

 

と言われた。

 

「それって儲かるんですか?」

 

と訊いてみたら

 

「お前の努力しだいや」

 

と言われた。

もちろん半分冗談で言ってみたんだが。

なので

 

「面白そうな話ですけど、うちの社長に世話になっとるンで、

カンベンしてください」

 

と言ったら、

 

「そうかぁ、しゃあないなー」

 

と言って去っていった。

その後、これまでは居丈高に物を言ってくる社長が、

丁寧な言葉遣いに変って、スーッとした。

 

つうか、社長、あなた別に

「ヤクザに知り合いがおる」んでは無かったんですね、

って感じで。

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