娘の写真を見るとどこか見覚えが・・・それは亡き妻の写真と

中学生の娘から、修学旅行の写真のプリントアウトを頼まれて確認していると。
中学生らしいアホな写真ばかりのなかに、不自然な写真が一枚あった。

旅館の部屋で5人で写ってる写真なんだけど、
右側の2人はちゃんとカメラの方を向いているんだけど
左側の2人は顔を横に背けていた。
そんでうちの娘は真ん中でなんでか顔がブレていた。

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なんじゃこれ?って思ったけど、
同じような写真をどっかで見たことがあるような気がした。
しばらく写真を見ながら考えていると思い出したので、
亡き妻の高校生の時のアルバムを
引っ張り出してみてみると、やっぱりそっくりな写真があった。

人数は4人だけど2人はカメラを向いていて、一人はカメラの反対方向、
そんで高校生の時の妻は顔がブレている。

これは、2台のカメラを同時にシャッターがおりるように
タイミングを合わせてセルフタイマーをかけて
両方に顔を写るようにできるか試したものだったらしい。

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アルバムには、もう一台のカメラの写真も貼ってあって、
一人はカメラに顔を向け、2人は顔を背けている
そしてやはりこっちの写真でも妻の顔はブレている。
どんだけ高速で顔を振ったんだよ。

プリントアウトした写真を娘に渡す時、
「これ2台同時で撮ったの?」と聞くと、
「なんでわかったの?」とびっくりするから、妻のアルバムを見せてあげたら、
「うわー、やっぱり親子で似るんだねー。やってることも結果も一緒!」って喜んでた。
娘は、妻の学生時代のアルバムは初めて見たみたい。

妻が亡くなったのは娘が小学2年の時だから、
料理なんかも生活の基礎はほとんど俺が教えた。
でも不思議と娘の作ったおむすびとみそ汁は、
妻の作ったものと同じ味がする。
俺は再現できなかったけど。
俺は心配性(娘がいるからっていうのもあるけど)、
娘はおおらかで楽観的なところは妻そっくりで
写真が趣味で自分でアルバムを作るところも一緒。

一緒に生活ができていなくても、母親の性質は受け継がれるものなんだね。

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