結婚して半年後嫁が車にひかれ「ご主人ですね?残念ですが‥」

自分29歳 都内会社員
今嫁23歳 都内近郊事務員
義弟25歳 お隣の県で会社員
前嫁24歳(当時)元会社員

前嫁とは大学の時の同級生で、
学生の時に同じ講義を受講してた縁で友達に
→彼氏彼女になる
→お互い就職
→24歳で結婚。

当時は金もなかったし、
両親ともに地方なのでウエディングドレス着て
写真だけ撮って終わりにした。
今思い返すと、
無茶してでも結婚式あげておけば良かったなって思う。

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結婚して半年後、仕事をしていたら携帯に電話がきて、
嫁が車にひかれたこと、頭を打っていることを告げられた。

めちゃめちゃあせって病院に向かったけど、
きっと死ぬ事はないだろうって
楽観的に考えてた部分もあった。

けど、手術室の前には
当時大学生で上京していた義弟がいて、
眼が合った時に「‥‥‥‥駄目だった」ってポツリと。

その時に先生が自分の目の前に来て
「ご主人ですね?残念ですが‥‥‥‥‥‥」
と言って来た。

そこからはもう泣きまくって、
その後はずっと嫁との思いでばっか思い出して、
嫁を轢いたドライバーの謝罪とか、
死亡届けや葬儀の準備もなんか他人事な感じで、
右から左って感じでトントンと進めてた。

ただ、葬儀のお花だけは良いものでお願いしますと言った。
花が好きだった嫁に
最後くらいって考えがよぎったことははっきり覚えてる。

それから抜け殻みたいに49日を過ごし、
半年過ぎたころに
ようやくご飯がおいしいと思えるようになって
今後の事を考え始めた時に3.11が来たんだ。

自分の実家は関西だけど、義実家はもろに東北。
あわてて義実家に連絡したけど繋がらなくて、義弟に電話。
義弟からtwitterで義実家親族みんな無事だったと報告が。
ただ、義実家は地震の影響で
家の建て直しが必要との事だった。

とりあえず一安心したけど、
その後のニュースを見てて、色んな人が
悲しい思いや不安な生活をしているのを目の当たりにして
「今、日本中が悲しいんだから自分も何かしなくちゃな」
と思って、 義実家に
なにか助けられる事はないか連絡してみると
「こちらのことは心配しないで、
あなたの幸せを第一に考えて下さい。」と言われた。

義実家両親も娘を亡くして半年で家が壊れ、
見知った人も亡くなっているだろうにと思い
何か無いかと聞いてみると
「家の建て直しや色々な準備で
義弟への仕送りが厳しくなりそうなので、
義弟を助けてあげてほしい」とのこと。

じっさい義弟とは趣味や好きなものがにていて、
一緒にいても苦ではないので、
もしよかったら家に引っ越してこないかと
義弟に話してみた。

最初は遠慮していたが、研究や就活で忙しくなる時期に
バイトを増やすのも大変になるということで
男二人の同居生活がスタート。

やっぱり、結婚とは違い、男同士の生活なので、
顔を合わさない日が有ったり、
家の中が散らかってしまったりなど
色々ゴタゴタはあったけど、
お互い笑いながらいいバランスで生活できたと思う。

結局、義弟は大学卒業し、
社会人になっても一緒に生活する事になった。
(楽しかったので、自分が引き止めたんだけど。笑)

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そんな生活をしてたある時、
義弟が今付き合っている彼女と結婚したいと相談しに来た。
自分も何度か会ったことがあり、
物腰の柔らかい女性で気遣いも出来る子だし、
これなら義両親も賛成するだろうと思い、
応援するよと背中を押した。

で、思った通り、
義弟の結婚話はトントン拍子で進み、
お互いの結納の日まであっと言う間に決まってしまった。

義弟と義弟彼女さんから
結納の後にある家族の顔合わせを兼ねた食事会に
元嫁の代わりに出てほしいとお願いされ、快く了承した。

食事会の時には義両親と俺、
彼女さんの方はお父様がすでに他界されていて、
お母様と妹さんの二人が出席だった。

義弟から
「ずっと兄貴が欲しかったと言ってた僕に、
姉が最後にかなえてくれた自慢の兄です」
と紹介してくれて、涙がポロポロ出てしまい、
席を立とうとした時に
ハンカチを彼女の妹さんが差し出してくれた。

話だとまだ大学生なのにしっかりした子だな~、
と思ったのは良く覚えている。

食事会の時はそれで終わりだったが、
結婚式の準備や、義弟夫婦の新居引っ越しなどで
度々妹さんとは顔を合わせるようになり、
お姉さんと同じで気遣いできるいい子なんだな~。
と意識するようにもなって来た。

けど、やっぱり元嫁への後ろめたさもあって、
付き合うとかはいけない事のように思ってたけど、
義弟から
「姉ちゃんのこと忘れなければ別にいいんじゃない?」
って軽い感じで言われてしまい、
別の愛情を持っきても良んだと勝手に納得して
妹さんと付き合う事に。

付き合って1年、妹さんには
前嫁のこと、自分の気持ち、
これからのことを伝えてプロポーズした。

妹さんの
「右隣に前奥さんが居るのは解っています、
だから私は左隣にいさせて下さい」
どこかのドラマの様なセリフで
OKの返事を貰えた時は本当に嬉しかったです。

そんな感じで昨年末に入籍、
式の日取りは未定だけど
絶対やりたいと今嫁には伝えています。

いままで「義弟」だったのが、立場がかわり
「義兄」になったのが
自分たちでのすべらないはなしかなと思っています。

今日は震災から4年たって前義実家と電話で話しました。
結婚については以前から話していて、
「再婚しても親族として繋がりが有るのは本当に嬉しいよ」
と言っていただきました。

前嫁の代理で出席したのが今嫁との出会いだったので、
きっと前嫁が引き合わせてくれたのだろうとも言ってました。

義弟の挙式で今嫁がブーケを頂いたので、
結婚式はとりあえず一年かけてゆっくり準備していきます。

それ以上の期待するような話は無い。
強いて言うなら、義弟が結婚した後、
荷物の整理してた時に紙袋の中から女物の下着がでてきて、
それが前嫁の物か
義弟彼女(現義姉)が泊まってた時に
置いてった物か判断できず、処分に困った事はある。

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