嫁が旅立った時、子供は中学生と小学生。自分の時間はすべて費やして10年になる

うちは嫁が膵臓癌で告知された時はステージⅣa
ギリギリ手術出来て副作用もなく
治ることを確信した時期もあったけど、
抗がん剤治療が始まったらみるみる衰弱して、
白血球が足りなくて抗がん剤
の間隔があいてしまったのであっという間に旅立ちました。

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その時子供は中学生と小学生。
裁縫も料理も出来なかったけど、
血だらけになりながら雑巾縫ったり、
体操服にゼッケン付けました。

母親も早くに亡くしてたので頼る人も居なくて、
自分の時間はすべて子供、家事、仕事に費やして
睡眠時間も4時間程度で10年近く過ごしてます。

うちの地区は中学まで給食があったのが救いでしたが、
高校からは弁当作りが始まって、
周りに甘いと嫌味を言われても、
補習、部活、交友を犠牲にさせたくなくて
子供達が手伝おうすれば勉強しろ、遊びに行けって自由にさせてきました。
一番キツかったのが、
どんな理由があっても風邪を引いてはいけない。
怪我をしてはいけない。
自分が死んではいけない。を自らに課した10年は地獄でした。

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お陰で子供達は道を踏み外すこと無く
無事に大学を卒業して就職も出来ました。

今は解放されたせいか、
横になると家事も忘れて一瞬で熟睡しちゃいますが、
未だ同居の子供達が文句も言わずに片付けしてくれます。
誕生日になるとサプライズで旅行に連れて行ってくれます。
お父さんには感謝の言葉じゃ足りないと言われて、
生活費は稼ぐから仕事辞めて
自由に生きて良いよってまで言われると
涙が止まりません。

かなり無理をしてきたので、
さほど長生きは出来ないかもしれないけど、
子供に負担はかけたくないから
早く独立しろ!って憎まれ口を叩いてますが
子供達が出て行く日は、
嫁が亡くなった日よりも泣くかもしれません。 

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