とある事情で借金を抱えコジキのような生活を家族でしていた時に昔の知り合いが家にきて

もう終わったことだけど、
前にとある事情で借金を抱えた時がホントに最悪だったな
数百万だったから、利息とかでドエライ金額になった
おまけに当時既に長女がいたから、凄まじくきつかった

そん時思ったんだけど、この世で最も怖いのは幽霊でもお化けでもなくて、
完全に金が尽きることだな
健康で生きているのに、生きていけないほど金がない
入って来る給料はすぐに返済に吸い込まれる
金を借りることも出来ない
給料日に手取りが四桁ってのが3か月続いた時は、
ホントに一家心中するかの瀬戸際だったよ
嫁さんは泡風呂屋で働くとまで言いだして、毎日が修羅場だったな

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まあ最終的には何とかなったけど、あの日々があるから、
多少キツイことがあっても“あの時に比べれば大したことない”って思えるな
俺の身内はほとんど疎遠だったからな
てか、そいつらのせいで借金抱えた形になったから、こっちから絶縁した
嫁は両親共亡くなってて、親族もかなり遠くにいる程度で連絡先もしらん

最後の方はホントに末期でな
あっちこっちの店で捨てる食材とか貰ってまわってた
道端で人目も気にせず土下座もしまくったマジで古事記みたいな生活

家の中も毎日通夜みたいな雰囲気
何しろ売れるもんは全部売っちまったし、
電気もブレイカー落として使わなくしてたから昼でも真っ暗
そん時は、ホントに狂ってたよ
嫁と笑いながら心中する場所を話してたこともあったし

そんな中、ある日知り合いの夫婦が家に来た
で、なぜか返済先を聞かれて、答えたら、さっさと帰ってった
そしたら、その夫婦が全額一括で支払ってた
普通に考えたら、そんなこと受けるわけにはいかないんだけど、
当時の俺は完全に人生詰んでたからな
速攻で夫婦で家に押しかけて、玄関先で土下座して号泣しながら礼を言った
そしたら、旦那さんが俺達を立たせて、
「これは僕達からのお礼なんです。○○くん(俺)は、僕を助けてくれたじゃないですか」
って言われた

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その旦那さんってのが、職場の同僚で、
以前仕事でやらかしてクビになるかどうかの瀬戸際だった時に
俺が色々して何とか一番軽い処分で終わったことがあった
なんでも、親父さんが亡くなって、結構な金が入り込んだらしい

その矢先、俺の家の状況を知って全額支払ってくれたんだ
俺、泣きながらありがとうしか言えなかった
嫁もその人の奥さんに介抱されながらずっと泣いてた
それから、毎月その人にお金を渡そうとしたんだけど、頑なに受け取らなくてな
結局、その夫婦の意向で、毎月給料日にその一家に食事を驕る形しか取れなかった

その人達は、俺の一家の命の恩人だから、今でも頭が上がらん
しかも一度もその時の話を引き合いにしてこないんだよ
どんだけお人好しなんだよって感じだな

結局借金は俺じゃ返せなかったんだから無様な話だよ
でも、もしその夫婦がいなかったらって考えると、今でもゾッとする

もう一度言うけど、この世で一番怖いのは、間違いなく金だよ
それと、その夫婦はもちろんだけど、同じくらい嫁には感謝してる

何度も言ったんだよ
こんな生活だから、離婚してもっといい人見つけろって
自慢になるけど、嫁はかなり美人だから、
離婚して子供いてもすぐに再婚相手くらい見つかるだろうし
でも、嫁は絶対に離婚しなかったんだよ

離婚の話をするたびに、
「こんな生活だからこそ一緒にいる。それが夫婦でしょ?」
って言われてた
それ聞くたびに泣いたな
何でこんなにいい女が俺みたいな奴と一緒にいて、こんなクソみたいな生活をしてるんだよ
そんなこと思ってたから、けっこう頻繁に離婚の話はしたな

それであんまり離婚しないから、包丁持ってジサツしようとしたことがあってな
そしたら嫁に見つかって、嫁は包丁の刃の部分を掴んで止めてきた
綺麗な手をケガさせてまで俺を止めて、ぐちゃぐちゃに泣きながら
「一緒にいてよ」って叫んでた
それ以来、そんな馬鹿なこと絶対しなかったし、
離婚の話もしないようにした

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