大学時代の話
私は喪だしセンスもないのに
バリアフリーの勉強がしたくて
建築のデザイン系の学科がある大学に行ってた

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やっぱりセンスが無いのは致命傷で
勉強はできたが実技の授業はボロボロ
私の考える意匠やコンセプトはありふれていると酷評
周りは自分には思いつかないようなぶっとんだデザインで、
自分には向いてないよなぁと悩んでいた

卒業もせまったある日
もちろんヘボ作品を出品した卒業研究展の
片付けに行くバスの中である教授と出会った


「四年間ろくな作品作れなかったですw」

「他の生徒の作品をちゃんと見ましたか?」

「見ましたよ。
私みたいな安い脳では思いつかないような
すごい作品ばかりでした。
正直次元が違うのでついていけませんw」

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「そんな喪女さんでも分からない作品、
世の中に出て一般の人に理解されると思う?」

「…」


「私は君たちに芸術家になってほしいわけではない。
大体の人は企業で世の中に向けて商品を発信するんだ。
理解されない商品を作って誰が買うの」

「そうですね」

「だから喪女さんは
これから凡人代表としてがんばりなさい」

四年間の苦悩がすべて救われた気がした
もっとはやく先生と話すれば良かったよ

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