父(と呼ぶのさえ抵抗があるが)は
私が生まれる前からずーーーーっと切れ目なく浮気し続けた人。
そんな父を母はずっと許し、待ち続けてた。
離婚を考えたこともあるらしいが、好きなんだって。
バカでしょ。なんでこんなに好きなんだろうって涙ポロポロ流してた。
小柄で素直でとってもかわいいオバチャンだった母。
かわいいオバアチャンになる筈だったのに、
5年前、あっけなく癌で逝ってしまいました。
見舞いに来た父のバッグの中には避妊具が箱まま入ってました。
一生奴を許すことはないと思います。
ご主人を好きでいられるのはとっても素敵な事だと思います。
でも、好きっていう感情が、浮気相手やその他モロモロに対する
対抗心や執着心と混同してなければいいなぁって思います。
私の母の場合、そうだったんじゃないのかなって思うから。
父の浮気性を打ち明けられたのが死の1年前で、
それまで母は誰にも言わずにひた隠しにしてました。
もっと早く相談を受けていたら、
受けられる位私が大人だったらって悔やみきれない気持ちです。
実際目の当たりにしたら絶句・・・・でした。
お見舞いの方々からの包み(金封)を母が父に預けたものの、
ジャケットの内ポケに入れたまま、
またそのジャケットを無造作にベッドにかけたままだったので、
封をバッグに入れといてって母に言われて。
アタッシュケースを開けて、
小さ目のポケットを覗いた瞬間ドン引きしました。
買ったばっかりなんだろうけど、んなに沢山いるのかよ。
ホテルに常備してあるだろうよ・・・・orz の世界
母には何も言わずにバッグを閉め、その後も何食わぬ顔しておきましたが。
結局、半年の闘病生活の間、奴が見舞いに来たのはたったの5回でした。
そのうち、1回は意識不明の危篤状態。
それでも奴が来た時には、
毎日行ってる娘達に見せないような嬉しそうな顔してました。
それが悔しくて悔しくて。
死後見つかった母の手帳に
「このまま死んでしまうのは悔しい。むざむざ○○(浮気相手の女)を
喜ばせてやるなんて悔しい。 絶対に生き残る。元気になる。頑張る」
って。
母の悔しさ、私と妹の悔しさも
どうすればいいのかわからないまま、
あれから5年も経ってしまいました。
奴とその当時の女はいまだに続いているようです。
あの世へ連れていってくれないかスィラ