教師の職について3年、ようやっと仕事にも慣れてきた時、
一年生から教えてきた生徒が卒業した
田舎の小さい学校で生徒数も2クラスしかなかったから、
皆大切な教え子でもう感無量
卒業式のあと、生徒たちが
「先生ありがとー」とか
「先生の授業眠くなったこと一度もないよ!」とか
「先生みたいな教師目指す!」とか、
色紙と一緒に色々言葉を伝えてくれた
その流れで私が生徒たちに餞のことばを送ることになった
周りには保護者の方も大勢いた
私の言葉は一字一句正確に覚えてるわけじゃないけど、
こんな感じ
「私は君たちと年齢が近いから、
学生の頃の記憶は鮮明に残ってる
その記憶を振り返って、私は君たちみたいに、
こんなに頑張って全力で学生やれてたかなぁって
思うことがある
君たちはホントに立派に頑張った、
部活も勉強も、勿論遊びも
私がその姿をしっかりと見てきた
これからは勉強も難しくなるし、
出来ることもやることも増えるし、
その分責任も増えて、躓くこともあると思う
でも君たち、三年間も頑張れたんだから、
乗り越えられないことなんてない
だから、自分を誇って、自信を持って欲しい」
これを聞いた保護者から
「学生より努力してない人間が先生をやる資格はない!」
とクレームが入った
あの先生には三年生を担当させないで!とか、
あんな若いのに努力も知らない人間が
先生なんておかしいからやめさせろ、とか
衝撃だったし、3年間でついた自信が崩れ落ちた
春になっても嫌味を言ってくる保護者が何人かいて、
私は気を病んで教職を離れた
あの時はホントに自信を喪失していて
アルバイトをしても失敗ばかりだった
今は立ち直って塾の講師をしてるし、
有り難いことに人気もある
先日第一志望の入学式を終えた卒塾生から
「どうしたら先生のような先生になれるる?」と
真剣な相談を受けた
凄く嬉しくて、思わず涙腺崩壊するかと思ったと同時に、
昔学校で同じ言葉を言われたなぁと思い出したので書き込み