体のあちこちが痛いと思って病院に行ったら、
色んな検査をされて余命宣告を受けました。
残り半年だそうです。
悲しむ家族がいないのが幸いです。
天涯孤独で施設で育ち、大学を出て、
人並みに就職・結婚しました。
子供には恵まれませんでしたが、幸せでした。
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妻は9年前の震災で亡くなりました。
友人も震災や病気、事故、自殺等で
多くが鬼籍に入っています。
彼らに会えるのが楽しみです。
宣告を受けた時、彼らの顔を思い浮かべて
嬉し涙が出ました。
先生に
「余命宣告をして嬉し涙を流す人は初めて見た」
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と言われました。
延命治療は一切拒否し、
天命に任せるつもりでいます。
私だけが泣ける話ですが、
御容赦ください。
9年前の震災で妻は生き埋めになりました。
掘り出そうとしましたが、迫ってくる炎に恐怖を感じ、
妻の泣き叫ぶ声を尻目に逃げ出してしまいました。
その後の孤独な9年間は、
妻を見捨てたことに対する懲役と思い、
一切の楽しみを捨てて生きてまいりました。
ようやく許してもらえたのかと思い、
安堵の気持ちで胸がいっぱいです。
あの世で妻や友人たちと再開した時、
どのような顔をすればよいのか分かりませんが、
もう一度顔を見ることができるだけで満足です。
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