嫁と電車に乗ったとき、
たまたま8両編成の一番後ろに乗った。
目的地までそのまま45分は乗り続ける電車。
長く乗る人のためにトイレがついている。
時間帯的に車内はガラガラ。
一両に客が10人いるかいないかという状態。
乗っている途中、30分ほどしてだんだん腹が痛くなってきた。
そんなとき電車が緊急停止してしまい、
10分位停まっていた。
腹が痛い時の10分は辛い。
それにいつ動き出すかもわからない。
動き出してもあと15分+トイレまでの道のりが辛い。
嫁に伝えて電車のトイレがある車両(前から3両目)に
移動することになった。
するとぶち当たるのが女性専用車両。
しかもこんなガラガラな時間帯なのに終日ずっと女性専用車両。
緊急事態なので嫁に先導してもらい、
俺が後ろからぴったりついて行く形で黙々と車両を移動。
もうすぐ隣の車両だというところで、
正義感の強そうな女性が止まりなさい。
と声をかけてきた。
声をかけてきた女性は俺のことをジロジロ見ながら、
付きまとわれて困ってるから女性専用車両に逃げてきたんでしょ。
と嫁に声をかけた。
俺は腹が痛くて抗議どころじゃない。
嫁は女性をとめて、俺を隣の車両に逃がした。
緊急事態だったので嫁を残してトイレへ。
すぐにトイレを済ませるも嫁が来てなかったので
車両を引き返した。
すると女性専用車両と普通車両の連結部付近で嫁と女性がまだ喋っていた。
嫁は俺に気づいて肩をつかむ女性を振り切ってコチラの車両に移動しようとした。
しかしその嫁の肩を引っ張って一発ビンタされた。
俺がこちらから扉を開き嫁をこちらの車両に移動させようとしたら、
犯罪者!と叫ばれた。
嫁は冷静に、手を出したあなたの方が不利ですが駅員呼びますか。
と問うと女性は苦い顔をしてその場を離れた。
嫁は女性から、女なのに女を守る
女性専用車両の聖域(ほんとにこういったらしい)を犯すのか。
と絡まれていたらしい。
嫁は高校生と大学生の頃に電車で痴漢にあっているので
女性専用車両の必要性はわかってるはず。
でも嫁が、これじゃブタ箱よね。
余計利用しにくいし、したくない。
と苦々しげに呟いてた。
嫁は以前目の見えない老人が女性専用車両に乗った時に
周りから降りるように促されたり、
松葉杖をついた男性がエレベーターを降りて
すぐの車両が女性専用車両と気づかず乗って降ろされた場面を
見たことがあると言っていた。
女性専用車両の是非は嫌というほど繰り返されてきたけど、
対象者の女性が利用しにくくなっている女性専用車両に
意味はあるのだろうか。