昔転職に失敗して、また転職するまでが物凄い修羅場だった

昔転職に失敗して、また転職するまでが物凄い修羅場だった。
なんだかいろんな修羅場がつづきすぎて、てんこ盛りな職場だった。
いまだに憎しみが尽きないけど、外からみたら滑稽かも。
吐き出させて。

20代後半のとき、転職をした。
転職先の会社は、40代後半の社長、
社長のひとつ下の歳のおじさんのところに自分(女)が入っての
3人の超少人数。

少人数の割に大きな仕事とか、
クオリティの高い仕事をしていていてそこに魅力を感じて入ったんだけど、
モラハラブラック具合がすごくてやばかった。

<修羅場1 :社長に嫁候補にされる><
入社2日目にお昼に誘われ、それはまあコミュニケーションだと思ってよしとする。
帰りがけに君のバッグはうちの会社に見合わない。
僕が見繕ってあげると言われる。

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入社2日目だったし、もう少しビジネスライクなものがいいのかもなーと素直に
「こんなのがいいでしょうか?」
と買い直すバッグ案のurlを見せたりした時点でロックオン。
次の日から、こんな服がいい、こんな服を買いなさい。
こんな服を買いに行こうと言われる。

あ。これは、、と気づいて、彼氏の存在を匂わせたら、
そこから私への対応がものすごく冷たくなった。
そして多分、私は嫁候補として採用されていたことに気付いた。
きもかった。

<修羅場2 :急にパワハラモラハラブラックになる>
上記の感じで、入社一週間目には、社長がいきなり冷たくなり、
物凄い細かなことで怒鳴る(コピー用紙の使用枚数、
エレベーターのボタンを押す順番など、本当にどうでもいいこと。)

無理難題を押し付けて、夜中まで作業させる。
言うことがコロコロ変わってその度に怒鳴られる。
僕の言うことが聞けないのかと癇癪を起こして、
自分の行ったことを忘れさせないためにとレコーダーを買わされ、
録音して覚えるように言われる(いまだに意味がわからない)

<修羅場3 :給料が半分にされる>
君は本当に頭が悪くてどうしようもないから、
うちの採用基準に満たないけど、
うちは優しいから雇い続けてあげると言い出し、
まだ正式採用じゃなく試用期間中だか変えられるんだと言って
入社当初書面で交わしていた年収の半額にされた。(マジです)
それじゃ生活ができないから、土日に学生時代のバイト先に泣きついて
バイトとして働かせてもらってなんとかしのいだ。

上記は多分、やられたことのほんの1割くらいで、
本当に一月で体重が5キロ落ちるくらい酷かった。
そのひどいことを一つ一つ書いていきたいけど、
あまりにも多すぎて省略。

社長がどんどんヤバくなっていく中、
もう一人いるおじさんだけが救いで
その人はすごくいい人だった。
そのおじさんも同様にものすごく怒鳴られて
酷い扱いをされているんだけど、
そんな中でも庇ってくれたり、フォローしてくれたり、
本当に救いだった。

ある日おじさんが社長が帰った後、
外に連れ出してくれて、近くの居酒屋で一度だけ飲んだことがある。

「こう言ったらなんですが、何で辞めないんですか?と聞いてみた」

そうしたら、「僕は、全焼したんです」と言われた。
『?」となって詳しく聞いたところ、
その人は三年ほど前に前社から独立をして、
機材を買ってフリーランスになったらしいんだけど、
フリーランス一ヶ月目に隣から火が出火して、
家財全てが全焼してしまって全てを失ったらしい。
無理して機材を揃えていたから貯金もなく、
藁をもすがる勢いで捕まった会社がここで、
僕はもういい年だから次はないと思う。

だから○○さん(私)はもう、逃げてください。
僕は○○さんがいると、社長と二人よりはずっと楽しいから嬉しいけど、
もう逃げてください」と言われた。
あまりにかわいそすぎてちょっと泣いた。

<修羅場4 : 転職>
そんなこんなで、おじさんにすすめられて、
入社2ヶ月目で転職を決定。
幸い、実績もあったため、転職エージェントに今の職場の全てを伝えて、
録音まで聞かせたところ転職やむなしと判断してもらえて、
2ヶ月での転職もそこまでハードルは高くなく、
いくつかの会社の書類審査を通ることができた。
あとは面接。

社長は毎週金曜の19:00には、
香水振りまいて婚活デートにルンルン行くから
金曜の20:00にA社の面接の時間を設定してもらった。
(技術職なので、どの会社も遅くまで営業してるのです)

A社は会社からタクシーで10分ほどの距離だった。
面接日に、19:00に、社長そろそろ退社するかなぁと観察してたら、
何かはわすれたけど、いきなりキレ出した。
確かものすごいどうでもいい内容だった気がする。
そしてヒートアップして、いつもの通り、
地団駄踏んで怒っていたところ、近くにあったゴミ箱を蹴ってしまい、
中身が飛び出した。

そしたら、「僕に蹴られたくてこんなとこにゴミ箱置いてるのか!」
ともっとヒートアップ。

その時点で多分、19:30にはなってて、面接どうしよう、
どうしようって凄い焦っていた気がする。

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そんなこんなしているときに、確か19:45くらいに、
待ち合わせしていた転職エージェントの人から携帯に電話がかかった。
社長が切れる中、携帯に出て、とっさの判断で
「うん、うん、わかった。いますぐかえるから」とすごくフランクに電話にでた。
エージェントの営業さんはものすごく困惑してたけど、
背後の社長の怒鳴り声で何かを察したのか「あ、はい」と合わせてくれた。

そして社長に、

「祖父が今、倒れたみたいで、救急病院に運ばれたそうなので帰ります!」

と伝えて走って会社を後にした。
その後向かった面接で、一次面接は受かった。

<修羅場5 : 転職先A社の社長面接>
A社一次面接はその場で合格だったものの、
社長面接を来週の月曜の昼過ぎにしたいと言われた。
その時間は就業時間だし、どうしようかと迷った結果、
A社社長面接には行くと伝えて、今いる会社の狂った社長にはメールで、
祖父があれからすぐに亡くなってしまった。
今はバタバタしていて、通夜や葬儀のことがあるから
数日休ませて欲しい」とメールした。
(じいちゃんごめん。じいちゃんはいまだにピンピン元気に生きてます)

そうしたら、社長からきた返信は、

この度はご愁傷様です。弔電を入れるから、
葬儀先の詳細を送ってくださいという内容だった。
明らかに疑っている。

私は焦った。まじで焦った。
どうしよう、どうしようと考えたときに
昔の知り合いに、今葬儀屋に努めている人が一人いることを思いだした。
ものすごく仲がよかったわけでない男性だが、Facebookはつながっている。
すがる思いで今の現状と、そちらの葬儀場の連絡先を社長に伝えて、
なんとかうまくはからえないかとfacebookでメッセージを送ってみたところ、
奇跡的に返信が来た。

彼は今、葬儀場担当じゃないから、
社内で話し合ってみたんだけど、
もし電話とかで確認がきたときに
おかしな返答になってしまったらまずい。
だからそんな時は突然の訃報だから、今回は家族だけの密葬にする。
弔辞、弔電はいらないと伝えればいいと
そういう例はけっこうあるから不自然じゃないと、
社長へのメールのテンプレまで送ってくれた。
(彼とその会社には菓子折を後で送った)

彼が送ってくれたテンプレをなおして、
社長にその旨を送って、A社社長面接に行った。
A社には奇跡的にその場で合格した。
一部上場会社。まじで奇跡だと思った。泣いた。

忌引き明け(嘘だけど)木曜に出社して、
おじさんに次の会社が見つかったことを伝えたら
ちょっと寂しそうに、でも喜んでくれた。
社長が出社してすこしして、忌引きの礼を伝えた。
すぐに会社を辞めたいというのは不自然だし、
次のA社とエージェントを通して書類のやりとりをしている最中だったから、
正式な雇用契約の書類が出来上がって取り交わしたあと、
次の月曜日に社長に来月末で退職したい旨を伝えた。

その場ではわかったと言ったけど、その後社長に呼ばれていったら、
次の月は8月だから、夏休みがある。
もう辞めるなら、夏休み期間が給料もったいないから
一月前に辞表を出したことにして
来週辞めてくれと言われた。
まじかと思ったけど、了承した。
一週間後全てを片付けて、退職した。
退職後はまた、学生時代のバイト先にお世話になった。

長かったけど、以上が転職して、地獄で、
また転職するまでの修羅場です。

こんな長いの、誰かよんでくれるのかな。
長文で誰も読んでくれないかもしれないけど、
ふと思い出したら憎しみがつきなくて、
でも思い出すとなんだかおかしな話な気もしてきて、
もやもやしてこんなところに吐き出させてもらいます。

本当に一つも誇張してないし、嘘もないのが悲しい。
ほんとに事実なんです。

転職先のA社の社長にはその修羅場全てを面白おかしく話して受かったから、
彼がみたら特定されてしまうかもしれない。
転職先もそうだし、葬儀屋、エージェントの営業さん、
昔のバイト先の店長、いろいろな人に迷惑かけたし、
いろんな人に救ってもらえた。みなさんに感謝です。

今、上の会社のHPをみてみたら、新しい人を募集していた。
あああ次の被害者を出したくないから、マジで晒したい。
でも社員少ないから、絶対特定される、、、○○のブランディング会社には、誰も、
絶対入社しないでください。特に未婚の女性は絶対に。

録音についてですが、社長曰く「□君(おじさん)も録音して覚えたから
君も録音機買ってやりなさい」って言い方でした。
今気づいたけど、おじさん、知り合った時には既に無気力で
戦う力も無いって感じだったけど、
どこかのタイミングでは、証拠とって戦おうとしてたのかもしれません。
そう思うと泣けます。堂々と録音出来たのも彼のおかげで、
そういう面でもおじさんには助けられました。

ちなみに社長、仕事面ではハイパー仕事のできる人でした。
ただ、精神面とコミュニケーションがおかしい人でした。
頭がいいはずなのに会話が噛み合わなかったり。
今思うと同じ日本語と思えないレベルで変でした。

あと、おじさんも能力ハイパーな人でした。
幸せを切に祈ります。

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