私は妻と苦しみながらも暖かく生きたこの家で息を引き取るつもりです

「明後日、妻の13回忌だ。」

いくらかフェイクも混ぜさせてもらいますね。

花金なんて使うところから察していただけるように、
自分はまぁ、ここにいる人よりもいくらか年上だと思う。

子どもたちも成人して社会人になって今じゃ田舎に引込み、
毎日畑仕事して孫達が来るのを楽しみにしている隠居爺です。

妻はあっという間に逝ってしまった。
そして私の周りは修羅場だった。

原因は息子の非行と妻の不貞(といっても脅されてのパターンだった。)

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妻はそれこそ幼なじみで
小中高といっしょで大学は地元であなたを待ってるといい私だけ進学した。
大学でも私は貞操を守り通して地元へ帰り、妻に貰った。
子供にも恵まれ一姫二太郎と誰もが羨む家庭を築いた。とおもう。

だが長男が問題だった。
息子は育て方がどう悪かったのか未だに分からないが
地元のチンピラを束ねるリーダーの直参として
中学の頃からいろいろしていた。
自分も決していい育ちとも言えないし
若い頃はそれなりにやんちゃだったけどここまでじゃなかった。

だけど長男は非行に走っても両親に手を上げることはなく、
根っからの悪ではなかった。
でもリーダーの直参となるといろいろと場面にいることになる。
どうやら警察に目をつけられたらしくうちに
何度もおまわりさんがやってきたりもした。

息子は殺人に関与したとして堀の向こうにいってしまった。

そしてそこから慰謝料と賠償金の問題で家計は火の車になった。

妻は毎週遺族に謝罪の手紙を書き。私は月一回書いていた。
慰謝料は私と妻の家の資産をすべて売り払ってもまだ足りなかった。

残った二人の子は大学に進んでいたが仕送りもできずつらい思いをさせた。
私は馬車馬のように働き家計を守った。

だが妻の心は守れなった。そういえば聞こえはいいが妻は気にかけてくれる人がいなかったのだ。

そして妻は不貞に走った。相手はもう一人の幼馴染、Bとします。
Bは当時営業職をしていて口は達者だった。

そして私が妻を貰ったことをずっと恨んでたそうです。

そして私が家に帰れない日々が続き、
妻もバイトで必死に働いていて心身ともに疲弊したところに
漬け込んできたのです。

妻も当時いくらか年を食ってはいましたがまだまだ現役というレベル。
40前後のうぶなおっさんには魅力的だったのでしょう。

妻は睡眠薬を飲まされ眠っているところを強カンされました。
その写真をつきつけられ、仕方なく応じていたそうです。
悪事がバレたら村八分という当時の地域性もあり、
妻は我慢し続けていました。

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しかし、妻は男の子を身ごもってしまいました。
そうなるまで気付かなかった私も重罪人ですが、
妻はそこで洗いざらい吐き出してくれました。
当然自ら望んだ不貞ではないので水に流しました。

男は妻と同じように睡眠薬で昏睡させたあと
大量の下剤溶解済みの水入り水筒と、
ともに協力者たちと一緒に山奥へ放置しました。
どうなったかは知りません。
少なくともこの何十年間で一度も見かけておりません。

質問がきそうなので先にレスしておきますが子はきちんと育てましたよ。
お腹の子に罪はありません。
今はとある会社の重役を任されているそうです。

なんで兄達とこんなに年が離れているのかと聞かれましたときは焦りましたが…

しかし妻はそのことを引きずっておりました。
その子が旅立って数年後、妻はジサツしました。
思い返せばその間男との子が旅立ってしばらくしてから
私に家事を叩き込みだしたのも
自分がいなくなってから苦労しないようにということもあるのかもしれません。
おかげさまで「爺ちゃんの飯はうまい!」と孫達に言われるのが嬉しくてたまりません。

話がそれましたが妻は遺書を残して入水しました。

遺書の中身は「贖罪」と大きく書かれ、
達筆に私と子その他もろもろのことが書かれた紙と
洗濯機の調子が悪いことなどなんだか遺書のようで
遺書じゃないようなことが書かれた紙と
相続などいかにもなことが書かれた紙が入っておりました。彼女らしいです。

当然自筆なのですが下の子のこともあり、
検認せずに私の懐にいれ、下の子を除き事実を伝えました。

下の子に関することは墓の中に持っていくつもりです。
上の子供達も同意してくれています。

私ももう年です。
畑仕事して新聞読んでネットでニュースを見て、色々と慣れ合う。
そんな生活を送ってきましたがもう末期の癌だそうです。
そう長くはない。と宣告されています。

何気なくいつも覗いてた2ちゃんねるですがこういう板もあったのですね。
妻から贖罪の場を与えられたような気で書き込みました。

ただ、妻を思う私の心がもう少し届いて欲しかったなと悔やむばかりです。

妻に詫びることのできるよう死後の世界があるといいな、とおもいます。

君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後ぞ 澄み渡るべき

もしここを見る既婚者がいたらお願いです。
あなたの妻を裏切らないでください。
あなたの妻が助けを求めたら誠意を持って対応してください。
あなたの妻を気にかけましょう。
あなたの妻に愛してる。かありがとう。は一日に一回は言いましょう。
結婚からいくら時間が立っていようともです。

私は妻と苦しみながらも暖かく生きたこの家で息を引き取るつもりです。
終活の大変さも思い知りました。

長男は結局塀の向こう側で一生を終えました。
妻にとってはそれがとどめだったようです。

癌は眠れないのでネットをふらふらしてたのですがここを見つけ
吐露することができ良かったです。

それではみなさんさよなら。

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