懺悔話。
クリエイト関係の仕事やその手伝いをしていた私は
その業界ではそこそこ有名な元夫と知り合って
男女の仲になり結婚。
子供も一人授かった。
元夫の仕事が忙しく、寂しさが募った私はとあるイベントで
知り合った若いバンドマンと不倫関係になった。
歳下で才能があるバンドマンと付き合う事になり
完全に舞い上がっていた私は、自分から彼に貢いでいった。
貢いだ金の出どころは当然元夫が稼いだお金だった。
やがてその関係がバレて、離婚という事になったんだけど、
不倫をする様な女の所には子供は置いておけないと元夫は主張した。
でも裁判や調停では、当然女親である私が有利である事は
明白だったので、話し合った結果、元夫には使い込みの不問と
多額の慰謝料を支払って貰う事を約束し、
その代わりに親権は譲ってあげた。
身軽になりバンドマンの子とも
これで更に深い関係になれる……筈だったんだけど、
元夫はそれなりに有名だったので
バンドマンの子もネットである事ない事叩かれ、
当時所属していたバンドも脱退させられてしまい、
すっかり意気消沈した彼とは
それからもずるずる関係が続いていたんだけど、
慰謝料の大半を貢いた所で、一方的に別れを告げられた。
実家からは「お前のせいで大切な孫との縁が切れてしまった!」
と勘当されてるし、クリエイト関係の仕事に戻ろうとしても
別名義でやっててもどこからか「○○(私)は□□さん(元夫)の元妻だ」
という事がバレてしまい、仕事を続けられなくなってしまった。
例え別の会社でも、業界では今もそれなりに知名度がある元夫と不倫で別れた私、
とはどこも繋がりを持ちたくないらしい。
結局私はネットで細々と小遣い稼ぎをしつつ、
安いバイトやパートで生活費を稼いでいる。
何度か元夫に生活費の交渉をして、
実際に何度か振り込まれた事があるが、
最終的には弁護士が出てきて
これ以上元夫に付き纏う様なら法的措置を検討すると告げられ、
それ以降は連絡も不可能になった。
娘との面会も、事実上出来なくなってしまった。
不倫相手だったバンドマンは、
その後名義を変えて上手い事別のバンドを組んで
それなりに成功している。
一度だけ、ライブを見に行った事があるが、
私が買ってあげた高い楽器は使ってなくて、
私なんかよりずっと若いファンの子から
声援を浴びせられて嬉しそうな元彼の姿を見てると、
無性に悲しくなってしまった。私は一体何をしていたんだろうと……
結局私は、元夫にも子供にも家族にも
元彼にも見捨てられ、好きだった仕事もまともにできず、
一人寂しく生活している。
貧困だし、とても辛い生活。不倫は確かにいけない事なんだろうけど、
これ程までの罪なんだろうか。
自問自答する毎日です……