昨今、何かと叩かれることの多い教師という仕事だけど、
素晴らしい先生も多くいるもんだとしみじみした出来事があった。
うちの娘は今年から小学校にあがったのだが、
幼稚園時代から母子共に近所で嫌われてるA君と
同じクラスになってしまった。
A君は典型的な多動&暴力児。気に入らないことがあると
すぐ手が出るので、娘も何度も叩かれた。
で、通っていた幼稚園が「どんな子とも仲良くしよう!」な園だったので、
どれだけA君が乱暴しても「ごめんね」と言われたら
「いいよ」と返さなきゃいけない感じ。
結局A君の行動は改まらないし、
母親もそれにあぐらをかいて子を野放しにするし、
みんな距離を置いて警戒していた。
それが、小学校で同じクラスになってしまい、
娘と一緒にどんよりしたんだけど。
担任の先生がものすごかった!!
あれだけ乱暴でルール無視だったA君が、
この2ヶ月足らずでみるみる大人しくなってきたw
娘いわく、「A君ね、先生に怒られるのが怖くて、
悪いことしなくなってきたの!」だと。
これだけ聞くと、担任はおっかない男性かと思うけど、
まだ20代の可愛らしい女性なんだよね。
あのA君を黙らせるなんて、どれだけオソロシイ先生なのかと思って
参観日ワクワクしたけど、びっくりするほど優しい。
ザ!小学校の先生!って言うのかな。
ニコニコ笑顔で明るくて、ハキハキしてて、
とにかくめちゃくちゃ誉めるのが上手。
クラスの子たちみんなもそうだけど、
何よりA君が先生にメロメロなのが見てとれたw
なるほど、先生に怒られるのが怖いのって、恐怖って意味じゃなくて、
大好きな先生を怒らせて嫌われるのが怖いんだな、ってのがよく分かった。
授業も面白かったし、娘共々すっかり先生のファンになってしまったよ。
一番これは!と思ったのが、入学早々、
娘がA君に意地悪されて泣いたときの、先生のフォロー。
幼稚園で言われた通り、娘はA君相手でも仲良くしなきゃ、
優しくしなきゃ、って思ってわざわざ近づいて
泣かされることが多かったんだけど。
「気が合わない人とは、仲良くしなくてもいいんだよ」
って先生の言葉にショーゲキを受けたみたい。
「一緒にいて楽しい人、落ち着く人とは、仲良くしてお友達になれるよね。
でも、一緒にいて嫌な思いをしちゃう人と、無理に仲良くしたり、
一緒にいることはないんだよ」
「ただ、だからって、そういう人に意地悪をしたり、
悪口を言ったりするのは、違うしダメだからね」
「それから、お勉強のときは、どんな人とでも『協力』はしてね。
嫌だなぁって思う人とでも、お勉強は大切だから、
『仲良く』するんじゃなくて『協力』するの。
で、遊ぶときは、気の合うお友達と思いっきり仲良くするんだよ」
だいたいこんなことを娘に言ってくれたようで、
なるほどなぁと感心したよ。
おかげで娘は
「A君とは仲良くなれないけど、お勉強のときは協力するの!」
と言って楽しく学校に通ってる。
いい担任にあたって本当に良かったなぁと毎日実感しているわ。