指名のお客さんの席に行ったら浮気した彼男が居た

私子…当時二十歳。飲み屋で学費を稼ぐ。

彼男…当時の彼氏。同じく二十歳。見た目が市原隼人。
中身お猿さん。

可愛子…彼氏と同じバイト先の子。十八歳。
あやまんの大きいムネの子に似てる。可愛い。
当時の私子は飲み屋で学費と家に入れるお金を稼ぎ、
専門学校の課題をこなすのに必タヒで、
彼氏なんかかまってられない!と何度も告白してきてくれてた
彼男を断り続けていた。

何十回目かの告白で、
連絡取れないよ、私は飲み屋で働いてるんだよ、
お客さんと連絡取るんだよ、ご飯も行くよ、
専門の課題も忙しいから本当に構ってあげられないよ。
それでも付き合いたいって思ってくれる?

と、もういっそドン引いて諦めてくれぐらいの勢いで
自己中極まりないことを言った。

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返ってきたのはそれでもいい。
頑張ってるお前が好きだから。

付き合いました。

忙しいなりに、毎朝学校へ行く間、
学校が終わってから飲み屋で働くまでのお客さんとの
メールの合間、暇な時はとにかく連絡するよう心掛けました。

彼男もそれを、とても喜んでくれました。

三ヶ月後、付き合って初めてのほにゃららを致しました。

仕事や学校で精神的に荒んでて、幸せで、
満たされてて、嬉しくて、泣きました。

ニコニコしながら私子の頭を撫でて、
どうしたの?って。幸せ過ぎて泣けてきたーって言った時の
あの優しい顔。

シャワーを浴びに行った彼男の背中。
ベッド脇のプリクラ帳。
男友達と上半身ハダカでふざけてるプリクラ。
馬鹿だなぁ可愛いなぁと微笑む私子。
ページをめくる指先。
並んで写る可愛い女の子と彼男。
一昨日の日付。
付き合ってさんかげつ(はぁと)の文字。
阿修羅になる私。
何も知らずにシャワーから出てきた彼男。
片手にプリクラ帳。
顔は阿修羅の私。

ぷぇえええええええけけええええええええええええええええええええ!
と訳の分からない奇声を発する彼男。

その後一時間、どうしてこうなったを言い続け、
相変わらず奇声を発しながら号泣しながら土下座した彼男に
かかと落としして帰る私子。悔しくて泣きました。
でも、女の子がこれまた凄く可愛くて、
プリクラでもわかる位大きいムネで。

こりゃ私が浮気相手だな、と。
飲み屋の女なんか遊びですよねーそうですよねーなんて
自虐的になりながら、可愛子ちゃんごめんなさい。
と、心の中で謝って帰宅。
その間、彼男から携帯は鳴り続けたけど着信拒否。
メールも拒否。

それから一ヶ月、働いて学校行って、
何も考えない様にがむしゃらに動いてたある日、
体験入店の子が入ってきた。すんごく可愛い。

当時私子はがむしゃらに動いてた甲斐もあって、
No.1とかじゃなかったけど、飲み屋雑誌の表紙になった。
(その間も、彼男から着信拒否でも履歴で電話は着続けてた。)

で、紹介の時、ボーイさんに、
「私子さんに憧れてうちに来たらしいっすよw」
とからかわ(ばかにさ)れる。

という訳で教育係になる。
可愛子ちゃんは可愛いし、お喋りも上手だし、
人気ウナギ登り。
私子にくっついて周るから、もちろん私子のお客さんと話すことも多い。

そして、雑誌効果で指名が被ることも多々あり、
可愛子ちゃん1人で私子のお客さんと話すことも多い。

そりゃーもう、私より可愛くて大きいムネでお喋りも
可愛い子が居たら当然お客さんはそっちに行きたがる訳で。

何人か可愛子ちゃんにお客さんが乗り換えても、
可愛子ちゃんは可愛いし、私子にべったりだし、
それでもいいと思えるくらい大事な後輩になってた。

長くなったけど、ここからが再修羅場。
で、更に一ヶ月経って、新規で指名のお客さんの席に
行ったら彼男が居た。
しかもすげーキレてる。

なんかムカついたので、

失礼しまぁーす☆初めましてぇ!ィきなり
指名貰ったからビックリしちゃったよぉ☆
でも嬉しぃナッツ☆!

とかやってみた。
彼男絶句。そらそうだ。
私子、飲み屋の時は普段の五倍はメイク濃い+髪の毛盛りまくり。
(誰かわかんなかったらしい)

え…?とか私子…?とか何か言ってる。

で、何?何か用?と冷たく言ったところで彼男が豹変。

ぷるぁぁぁああああ可愛子買えしぇえええええええええい!!!!
と奇声を発しながら私子のムネを掴んだ。

え?可愛子?なんで?しかもなんでムネを?普通髪とかムナぐらじゃね?と、
完全に訳分からなくて放心してると押し倒して肌着引っぺがされた。

奇声を聞きつけた店長が物凄い勢いで来た。

支援ありがとう。
メモ消えたので貯めてからまた書きます(´・ω・`)

落ちて割れたグラス。
放心の私子。
私子に馬乗りになってムネを鷲掴んでる彼男。
おぱいでろん。
転がる肌着。

彼男、店長に顔面蹴り飛ばされた。

なにさらしとんじゃこんくそがきゃぁぁぁぁあああ!!!!!って、
初めて生身の人が言うの聞きました。

彼男はいひゃんっ!って言って転がって行きました。

騒ぎを聞き付けた可愛子も来た。

可愛子「は?彼男くん??」

彼男「可愛子ぉぉおー」

私子「!」

プリクラの可愛い子って…可愛子じゃん!

正直この辺ドタバタであまり覚えておらず、
覚醒したのは社長様のお部屋でお話の時。(社長は不在)

店長「んでこいつなんなの」

私子「元彼。」

彼男「違う!今 彼 だ !」

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私子「は?」

可愛子「きもーい」

え?

彼男は泣き出した。
なんでも、私子と連絡取れなくなっても可愛子とは続けていた。
可愛子には私子の悪口を言って誤魔化していた。
(未だに連絡くる、ワガママだったから別れた、
可愛くないのに飲み屋雑誌に出たりしている)

可愛子は、そんなに嫌な女なら一度見てみたいと思ったらしい。
そこで体験入店に繋がった訳だ。

が、入店してみると私子は猫可愛がりしてくるし、
フォローもしてくれば、仕事後にご飯に連れて行ったりする。
あれ?あれれ?楽しいぞ?もしかして私子いい人?

彼男と居るより飲み屋で働く方が楽しくなった可愛子は、
彼男と別れて、毎日楽しく働いた。

結果、彼男襲来。

話終えて彼男を見たら、鼻の向きおかしくね?
折れてたヨー。

彼男はボーイさんが病院へ連れて行き、
可愛子と話し合い。

私子「可愛子…ごめんね。」

可愛子「へ?なんで?」

私子「知らなかったとはいえ、浮気相手になってたから。
楽しくなったのはよかったかもしれないけど、
本当は私の顔見るのも嫌だったでしょ?
好きだから彼男君と付き合ってた訳だし。」

ここで、可愛子号泣。

可愛子「私ちゃんのこと、可愛子は大好きなんだよ。
彼男なんか、もうどうでもいい。
最初は、私子ちゃんが優しくしてくれる度に、
この人は本当は悪い人なんだって思ってた。
でも、可愛子がお客さんに絡まれたり触られたりしてたら
ボーイさんより先に助けてくれるのはいつも私子ちゃんだった。
私子ちゃんだって嫌なのはずに。
本当に?悪い人?あれ?って思ってきて、
私子ちゃんが彼男の本命って思ってきた。
私子ちゃんのこと、彼男は可愛子には悪く言ってたけど、
周りの友達にはどうやったら復縁出来るか聞きまくってるみたいだし。
でも、もう彼男はどうでもよかったの。
仕事楽しいし、私子ちゃんと働くのも楽しかったから。」

長い長い可愛子の告白には、嬉しくなることや、
ああこの子は沢山色んな気持ちを持ったまま私に
笑顔で話してたんだな、健気だなぁ、と、
ムネが痛くなるようなことが沢山あった。(同性愛じゃないよ)

私子「じゃあ、2人とも悪くないから、ありがとうだね。
私と仲良くしてくれて、ありがとう。」

可愛子の頭を、いつも通りよしよしした。
可愛子は私子のノー肌着ドレスのムネに顔を埋めて泣いた。

た、立つよ!やめて!って言えない雰囲気!
(同性愛展開はございません)

可愛子「これからも可愛子、ここで働いてもいい?
私子ちゃん嫌じゃない?私子ちゃん仲良くしてくれる?」

とアイフルのチワワ並みの攻撃力で私子を見上げる可愛子。

私子「当たり前じゃんwどっちか辞めたらそれこそ社長にブチ切れられるよwww」

照れ隠しに笑ったら、ぎゅううううあううううううと抱き締められた。
私達はこれで今まで以上に仲良くなった。

彼男はその後知りませんwwwwと、思ってたのですが、
私子が今回結婚する話を聞き付けてmixiで
メッセージが着たので思い出したww

グダグダと長い間ありがとう。インナータイムなくてごめんね。

ちなみに彼男と当時の話をしましたww

彼男「結婚おめでとう。本当なら俺が隣に居たかもしれないのに。
悔やんでも悔やみきれないよ」
私子「ねぇよ。可愛子ちゃんとは今でも友達です。」
彼男「あんなに優しかったのに、そんな事言わせる様な事したのは俺だね。本当に、ごめん。

やり直せない?」
私子「無理。」
彼男「あの時の話、していいかな?」
無視。
彼男「あの時、お前が眩しく見えて、可愛子に靡いてしまった。
お前には仕事も学校もやりたい事もあって、羨ましかった。」
可愛子からは彼男の猛烈なアピールがあったと聞いていますが。
彼男「あれから何年も経ったけど、今だにお前の夢を見るよ。忘れられない」
えーと…地元一緒だから色々聞くけど、出来婚してバツイチだよね?

彼男「もう一度…もう一度、俺の腕の中で嬉しくて泣いてほしい。」

私子「無理。」

彼男「可愛子は、体だけだったんだ。
お前がなかなかやらせてくれないから。」

私子「電話したいから番号送って。」

非通知で電話しました。

彼男「もしもし私子?なんでひつぅ
「あのさ、あんたが出来婚してバツイチなのしってるよ。
可愛子のこと悪く言うなら、あんたの恥ずかしい話全部地元に撒くよ。」

彼男「なんでぇええええ」

私子「いやいや何でってww
少なくとも私も可愛子も一時期は本気であんたのこと好きだったし、
物凄く傷付いたけど、今は2人とも幸せだから。
可愛子は結婚して子供いるし、私はもう結婚するし。
沢山傷付いたけど、付き合ってた人を悪く言いたくなかったから誰にも言ってないよ。
それをあんたはペラペラぐちぐち、良い年してさ。くだらないよ。
これ以上、付き合ってたことを後悔させないでよ。もう連絡して来ないでね。」

一気に捲し立てて切りました。

またメッセージ。

彼男「せめて…結婚式だけでも行かせてくれないか?」

私子「いいけど遠いよ」

彼男「行くよ…どこでやるの?」

私子「バリ」

返事来ませんでした☆
可愛子とは今でも友達です。
ROMに戻りますヽ(o・ω・o)ノ スッキリした!
ありがとうございましたー!

相手は普通に友人の友人です( ´ ω ` )

ちなみに、水商売の話は全てしてありますヽ(o・ω・o)ノ
根性は認めてもらえましたw
今より10キロ痩せてたので、
苦労加減も理解してもらえたみたいw

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