嫁親が多分毒親で、
嫁と嫁実家は疎遠気味だったんだけど
先日ついに嫁がだいばくはつして
多分このまま絶縁的なことになると思う。
で、嫁が「俺さんのご両親になんて言おう」って泣いてる。
俺実家と嫁実家は距離的には離れてて
お歳暮お中元の遣り取り程度の間柄。
特に親しく遣り取りしてるわけではない。
が、没交渉なわけでもない。
俺実家と嫁の仲は良好。
嫁のことを俺より大事にしてるくらい。
似たような経験した鬼女気団がいたら、
どう対応したか教えてほしい。
だいばくはつの経緯
・嫁親は嫁に関心が薄く、ほぼ放置で嫁育つ
(結婚する時もあっそう程度のリアクション)
・嫁実家は一族で会社経営、
跡継ぎの話は今まで一切振られなかった
(嫁への関心のなさからすると
少なくとも嫁は対象外だったと思われる)
・先日、野暮用で嫁のみ嫁実家に帰省。
が、夜中に嫁突然の帰宅、リビングに入るなり号泣。
顔に怪我あり、髪の毛ボサボサ。
何があったか聞く
嫁実家であったこと↓
・嫁親、嫁に対していきなりのお前会社継げ、
俺氏も現勤め先辞めて家の会社に来い宣言。
・嫁、各状況から鑑みてそれは現実的ではないと拒否
・嫁親、じゃあ子供うまれたら養子によこせ
後継者に育てるからと抜かす
・嫁、全力拒否。親に対するほぼ初めての反抗
・嫁親、逆上して嫁叩く。嫁に対して絶縁を宣言
・嫁、それはこっちの台詞だ
こっちから縁きるわと啖呵切って帰宅
嫁の精神状態が過去最高に不安定で、
どうしてあげたらいいのか。
普段は理性的な嫁が
ここまで荒れてるのが惨くてたまらん。
全面的に嫁の見方はもちろんだ。予め釘さし了解。
言われて、改めて
嫁の味方だって伝えるのが大事だって思った。
ありがとうございました。
俺親、ぼろぼろ泣きながら顛末を報告する嫁の背を
ずっとさすってた。
嫁親が嫁の誕生日すら記憶してなかったことを聞いて
俺母
「今度の嫁ちゃん誕生日には
ご馳走作ってケーキ買ってくるから。
ろうそく立てるから、嫁ちゃん一所懸命吹き消してね」
嫁
「ちょwケーキがハリネズミになっちゃいますよ」
俺母
「大きいケーキ買うもの!
嫁ちゃんには一番大きく切れたとこ食べてもらうから
覚悟しておくのよ!」
で、二人抱き合ってまた号泣。
嫁と俺母が落ち着いてから
今後の展望を話し合ってお開き。
メンタルクリニックは事件の直後に連れて行った。
いろいろ蓄積してるものがあるようで要通院。
本来は親子でカウンセリングを受けることが
望ましいらしいけど
娘の遠足、運動会スルー
(嫁祖母に丸投げ、嫁祖母は嫁が小学生の時に亡くなって
それ以降は嫁自分で弁当詰めてた)
授業参観、三者面談、進路相談はブッチ
あげく家庭訪問しに来た担任を追い返した嫁親が
今更参加すると思えん。
向こうから絶縁してきたんだから
これで終わりと思ってた。
そんな簡単にはいかないケースもあるのか…
心に留めておく。
嫁は俺の両親との話し合い後、多少落ち着いた様子。
ただやっぱり本調子ではないようで、
妙な甘え方
(なぜか俺の背中に張り付き意地でも前には来ない等)
してきたりする。
医師曰く
「子供時代に甘え足りなかった部分のやりなおし」
らしいのでとりあえず甘やかしておく所存。
昨日嫁の通院日だったんだけど、
俺の帰宅を待ち構えて第一声
嫁「sageさん、私自分語りしていいかな」
俺「よし来い」
例の如く俺の背中に張り付いて嫁トークスタート。
カウンセリングの際に、
医者にこれまでの人生を話していて
これらの話を聞いてもらいたいと思う人は
いるかと言われたんだと。
嫁
「あ、sageさんだなと。
多分ずっと聞いてもらいたかったんだって腑に落ちた」
それで一晩かけて話してくれた。
ほんの2、3才のころから嫁母は冷たくて、
話しかけるたびに迷惑そうにされたこと。
嫁の祖父母は優しくて、
自然と嫁が両親と話すことは減っていったこと。
幼稚園で母の日に
折り紙で作ったカーネーションを渡したら、
翌朝の燃えるゴミに入れられていたこと。
嫁が邪険にされるたびに祖父は嫁母を叱ったけれど、
そのたびにあとで嫁が叱られたこと。
入り婿の嫁父は、母の言うことにも祖父の言うことにも
はいはい言うばかりで何もしなかったこと。
小学校の時
「自分のうまれてきたときのことを聞いてくる宿題」
が出て、嫁母に聞いたら
「家の会社のことを
総領娘の自分がしたいと言い出した矢先、
うっかり嫁を授かっておじゃんになった。
忙しいばっかりでいいことなんてなかった」
そのあと、祖父や嫁父への愚痴と
嫁母がどんなに敵だらけの中
頑張っているかを延々語られたこと。
祖父が倒れて、嫁母が実質的に会社を取り仕切り始め、
ますます嫁母が強権的になっていったこと。
気に障るとヒステリックに喚かれるのが嫌で、
息を潜めて暮らしたこと。
祖父をみとった後、後を追うように祖母が亡くなり、
家の中での居場所が無くなったと悟ったこと。
許される時間の限り図書館で過ごしたこと。
本に没頭している間は安らいでいたこと。
でも淋しくてどうしようもなく苦しかったこと。
嫁兄がノイローゼで帰省して、
家の中で暴れるようになったこと。
このころ、
いかにこの家から逃げるかを考えだしたこと。
高校生の時、担任が
「もっと偏差値の高い大学を狙える、
進学のことを嫁両親に相談しよう」と言われて
「そんなことをしたら
大学進学自体を止められるかもしれない」と
泣いて縋って止めたこと。
担任と学年主任、生徒指導教諭、
スクールカウンセラーと嫁で会議を開いてくれて
「私はhomeが欲しい。今の家はただのhouseだ。
そのために力を貸してください」と頭を下げたこと。
赤の他人なのに先生たちは必死になって考えてくれて、
世界が開けたような思いだったこと。
大学に入ると学べる範囲が広がって
面白くて堪らなかったこと。
就活を成功させて卒業後すぐに一人暮らしをするため、
バイトと資格取得にも励んだこと。
生まれて初めて勉強の時間が足りなくなって、
でもそれがとても嬉しかったこと。
就職が決まって一人暮らしを始めた日、
「本当にこれで脱出成功したんだ」と
ほっとしすぎて腰が抜けたこと。
でもずっと何か淋しいままで、
一生抱えていくものなのかと思っていたこと。
嫁
「sageさんと付き合うようになってから
淋しくなくなった。
一緒にいるときは淋しくないし、
会えない時も次はいつ何をしようかって思ったら
淋しくなかった。
今回のことで少し淋しいのが戻ってきたみたいで
辛かったけど、私今幸せです。
聞いてくれてありがとうね」
嫁が今幸せだって言うのを聞いて、
なんか俺が泣いてしまった。
そうしたら、嫁に聞いてるほうがしんどいような話だよね
ごめんねって謝られてしまった。
違うわ、俺の奥さんがすごい女だって尊敬して
涙が出たんだわって言ったら
嫁「じゃあ褒めて褒めて」
ムツゴロウばりになでまくったら
嫁が嬉しそうに褒められたーって泣き笑いして、
二人で鼻水垂らして泣いた。
長々書いてしまって申し訳ない。
でも、誰かにこんな凄いやつがいるんだって
知ってほしかった。