もう四半世紀も昔の黒い過去。
我が家は貧乏で、
とても大学に行かせてもらえるような経済力はなく
かと言って借金だけはするなと教えられてきたから、
奨学金をもらって大学へという選択も持ってなかった。
お金がないから高卒で就職するってのは
私にとってある意味当たり前の
自然な選択だったわけ。
うちの高校では、
就職志望者は職員室の一角に貼りだされた
求人募集を自分で見て吟味して
第一志望から第三志望までを用紙に記入して提出する。
先生方が就職志望者のそれを全部見て審査し、
受けさせる会社を先生が決める。
審査ってのは成績だったり素行だったり、
所有してる資格だったり。
私は銀行を志望してて第一から第三まで
銀行名を書いて出してて、
その第一志望を受けることが決まっていた。
その銀行をうちの高校から受けられる
人数はひとりだったから競争率は
高かったのでホッとしていた。
ところが直前になって、
うちの学校からのたったひとつの枠が
縁故で決まってしまい
私は受ける前に弾かれてしまった。
先生からは
「仕方のないことだから先生にはどうしようもない。
別の会社を選びなさい」と言われ
目ぼしい会社はもう残ってなくて、
せっかく取得した簿記も英検も
P険もMOSも全く関係なさそうな
呉服屋(フェイク)を受けることになった。
家に帰って目が腫れあがるほど泣いた。
翌日、その縁故で入社が決まった
と言う生徒が同じ中学出身の子で、
万引きとかで補導されたことのあるA子だと知った。
確か高校に入ってからも
万引きで補導されてたと思う。
私の中の悪魔が目覚めたw
その銀行の支店長宛に匿名で手紙を出した。
A子の補導歴を書いて、
お金を預かる仕事を任せられるか
どうかよく調べた方がいいと。
その手紙の効果なのかどうかは分からないが、
縁故なのに採用取り消しになったらしい。
再び私に話がくるかなと少し期待したが、
そこはそう上手くいくはずもなく
別の生徒が縁故採用となったw
世の中コネかあああ!!と諦めと同時に、
世の中努力だけじゃどうにもならんのだと知ったw
ちなみにその呉服屋では、
大手デパートに入ってる店舗に配属され
そのデパートの社員と
交際、結婚、異動と同時に退職。
子供も生まれ、人間万事塞翁が馬って感じ。