夫「人生唯一の恋に生きたいと宣言

結婚22年目にして、夫が浮気。
というか夫いわく「本気の、人生最大の恋」。

当時夫47歳。私41歳。子供は16と13。
夫はそれまでとても真面目な人で、
お酒は飲みますが、賭け事もせず仕事も皆勤の人でした。
それが「本気の恋」宣言以降、
その女性しか目に入らなくなり仕事をさぼり、
貯金を湯水のようにその女性に貢ぎ…
私は年甲斐もなく「サレラリ」の状態に入ってしまい、
泣いて夫を引止める日々でした。

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子供が気づかないわけもなく、というか
子供の前でも夫は「恥ずかしいことなどない!」と
隠さなかったため筒抜け。
当然、両家の親も知るところとなり、
家族会議になりました。

夫は「人生唯一の恋に生きたい」と宣言し、
夫親も私親も子供たちも呆れて「もう離婚で」と。
私だけがサレラリが冷めず
「離婚したくない」と粘っていました。

夫は次の話し合いに相手を連れてきて、
相手に土下座させました。
慰謝料も二人合わせて
これくらい払うから別れてくれ!と懇願。
私のことは「二人の仲を引きさく悪魔」に見えるそうで、
憎々しげに涙をいっぱい溜めて睨んでいました。
「あなたに何の権利があって!」等も言われました。

私がかたくなになればなるほど、
二人のボルテージは上がっていくようでした。
でも渦中にいる時は気づきませんでした。
何度目かの話し合いが持たれ、
向こうの提示する慰謝料の額も
どんどん上がっていました。

ある日、ふっと、相手の口調が
鈍い?顔が渋い?のに気が付きました。
二人が帰ったあと、冷静に提示額を見ると、
相手の出す額がある一定の額を越えたことがわかりました。
ああ、ここがこの人の出せるリミットなんだなと思いました。

そして彼女が現実のリミット額を目の当たりにして、
冷めかけていることもパっと理解しました。

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その瞬間、私も冷めました。
子供たちに「離婚する」と告げ、
両家の親に「現在の条件で離婚を飲む」と連絡し、
義母から夫に伝えてもらいました。

さてあとは届を提出するだけとなった時、
相手が雲隠れしました。
仕事も辞めアパートも引き払い、
それは見事な夜逃げだったそうです。
慰謝料は当然支払われませんでした。

貯金をはたいてまで手に入れるほど
48歳(になってました)のオッサンは魅力ないと
やっと気づいたのかもしれません。
私も同時に
「子供をこれ以上傷つけてまで
引止めるほどのオッサンではない」と気づきました。

夫は何食わぬ顔で私が仕事中に
戻ってこようとしたようですが、
長男に叩かれ逃げ帰りました。
「慰謝料は払わないぞ!」と言われましたが
「いやもうどうでもいいわ」と告げ、離婚届を提出。
他人になりました。

夫は義実家で10日ほど過ごしましたが、
針のむしろに耐えられず家出。
相手を興信所で探したそうですが、
見つけた時にはすでに他の男と住んでいたそうで、
私に愚痴ってきましたが無視しました。

夫は「また家族で暮らそう」と言って来ますが
「あんたはうちの戸籍にいないよ」で
スルーしています。

結局慰謝料をもらっていないので
復讐とは言えないかもしれませんが、
私はもう十分です。

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