20年ほど前、出張中に車にはねられて
救急車で運ばれました。

交通量のほとんどない場所だったんですが、
自転車で突っ込んできた子供を
慌ててよけたところ
同じく子供をよけようとした
後ろから来た車に
ぶつかられたという感じです。

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事故から10年後に、
妻とたまたまその地を訪れたところ、
小さな祠を見つけました。

お花が供えてあって、
近所の人が手入れしているような
小奇麗な感じでした。

こんなものは当時なかったような、
と一緒にいた妻と話していたところ
すぐそばの商店のおかみさんが、

「これはね、道路を渡っていて
車に引かれそうになった小学生をかばって
身代わりになってしんでしまった
男性のための祠なんだよ。
子供の味方の神様で、地元の子供たちは
困ったことがあるとこの祠にお願いに来るの」
と教えてくれました。

僕が事故にあった場所と同じというのが、
妻の興味を引いたようで

後日、妻が現場の最寄りの消防署や警察、
病院などに聞き込みをしたそうですが
(皆様のお仕事の邪魔をしてしまって
大変申し訳なかったです)

その場所ではここ十年以上、
シボウ事故はないそうです。
その上、事故による救急出動の記録も、
僕の件以外は全くような感じでした。

もしかして自分の事故が、
目撃者の噂に尾ひれがついて
そのような話になったのかなと思ったのですが、
そうならそうで面白いなぁと。

聞き込みをした妻というのは
当時マスコミ関係の仕事についていて、
「もしあなたが神様になっていたなら、
面白いから記事にしよう」
ということで関係各所に
取材を行ったわけです。

結局原稿はボツになってしまい、
公の記事にはならなかったようです。

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ですがそのときの人脈が生きていたらしく、
祠が撤去されるという知らせが
商店街の方から妻宛にありました。

きちんとお祓いをするから
ということでしたので、
その日にあわせて
妻と2人で見に行ってきました。

お祓いといっても商店街の
小さな祠を撤去するだけなので、
近所の神社から宮司さんが来て、
商店街の方が数人と自分たち夫婦が
見守るだけの小さなイベントでした。

済んだあとは、
祠ごと軽トラックに載せられて
運び去られてしまいました。

連絡をくれた方とお話しましたが、
ここ数年のうちに商店街が
シャッターだらけになってしまい、
お祭りする人間がいなくなるからと
神社にお移しすることになったようです。

妻と初めて訪れた11年前に
祠の由来を教えてくれた商店も
すでに閉店していて
人通りもまばらな景色には
なんとなく隔世の感があり
少々寂しい感じもしました。

なお、その祠は今もきちんと神社の境内に
おまつりしてあるようです。

自分がその由来かもしれないというのは、
上記の連絡をくれた方にだけ
お話しているのですが、
今回お会いしたときにもその話を持ち出され、

「本当だったら面白いねぇ、
あんたしんだらここに墓作らないけんよ。
生きているうちに大事にされた分、
本当に神様になったら恩返しせんと」
と笑ってもらいました。

摂末社というほど立派なものではなく、
ただ処分に困った商店街が
神社に相談したところ、
じゃあうちに置いていいよ、
くらいの感じで
引き取られたそうです。

墓については妻が
ノリノリになってしまっていますw
僕としては、生きているうちに
恩返しをしたいもんですがw

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