連れ子の兄妹から新郎新婦へ花束を渡す演出があったのだが、  お兄ちゃんが花束を床に叩き付けて、式場が凍り付いた

大学時代の先輩(以下新婦)の結婚式に呼ばれた。

新郎は新婦の職場の人で、前の奥さんを亡くしており、
七歳男の子と四歳女の子の兄妹の連れ子がいる。
その子達も結婚式に参加する、と事前に聞いてはいた。

スポンサーリンク

いざ始まってみると、兄妹は新郎新婦と共に
入場した時から不機嫌そうな顔。
司会の方にマイクを向けられても無言。
司会の方が「緊張しちゃってるみたいですねー」等とフォロー。
その後、兄妹から新郎新婦へ花束を渡す演出があったのだが、
お兄ちゃんが花束を床に叩き付けて、式場が凍り付いた。
更にお兄ちゃん、

スポンサーリンク

「嫌だ!俺こいつ嫌いだ!
いっつも俺達言ってるじゃん!こいつ俺達の事ずっといじめるんだよ!?
妹いつも泣いてる!なんでお父さん信じてくれないの!?
こんなやつお母さんなんて絶対嫌だ!お父さんも嫌いだ!」

と叫んだ。
続いて妹も「うわぁぁん!嫌だぁぁぁ!」と泣き出し、
式場の方に連れられて退場。(新郎両親が追いかけた)
その後、一応式は最後までやったが、
兄妹と新郎両親は戻って来ないし空気は凍り付いたまま。
二次会なんて雰囲気じゃなく、終了後即解散。

新郎も新婦もその後職場を辞め、結婚も破談。
元新婦から「あの子達の言った事は嘘だ」
という弁解メールが私含む色んな人に来てたが、
ほとんどの人が連絡を断って縁切り。
元新郎新婦が今どうしてるのか知らないが、
元新郎新婦(特に元新婦)にとっては不幸な結婚式だっただろう。
しかし、あの兄妹は今は父親の両親の家で暮らしており、
父親とは会ってないらしい。
少なくとも、あの兄妹は救われたんだと思う。

学生時代は別に普通の人だったし、
いかにも「そういう事やりそう」な印象は私は持って無かった。
けど、兄妹の泣き叫び方が尋常じゃなかったし、
弁解メールがあまりに短時間で何通も怒濤のように来た事が
逆に真実を語った感じだった。
何より弁解メールの中の
「子どもが言う事なんか嘘に決まってるじゃない!」
という一文に、父親も同じ言葉で言いくるめてたのかな……
というひっかかりを感じた。

スポンサーリンク