天然(いい意味で)と噂の若夫妻とお出かけした
正しく言うなら二人の行きつけの店を紹介してもらうために
自分が二人の後ろにひっついていった感じ
二人はほんとに仲が良いんだけど、
奥さんのほうがマシンガントークで終始ボケ倒して、
旦那さんがにこやかに更にボケかえすという
素晴らしいやり取り
例えば駅の階段の途中、
「○○部門売上第一位!」と王冠のイラストが書かれた
化粧品なんかによくついてるシールが落ちていた
他の人にとってはそれは単なるゴミなんだけど、若夫妻にとっては違う
奥さん「旦那くん!第一位だって第一位!あの階段第一位らしいよ!
あの段に止まったら一位になれるよ!」
早口で喋ると、
旦那さんは
「そうだな、上にもっと段が続いてたけどあそこが第一位でいいのかな」
奥さん「いいんだよ、ほら隠しゴール的な。ガキ使のマリオのコース!
一生懸命最後まで登りましたがそこは一位ではありません!的な!」
旦那さん「そうだったのか、危うくだまされるところだったぜ」
その後もこの話で盛り上がっていた
ゴミ一つでここまでにこやかな会話が広がるとは
その後、奥さんがお店でこんなものを見つけた
奥さん「旦那くん、ゴマちゃんが網にかかって捕まってるよー!」
旦那さん「ほんとだ」
奥さん「ゴマちゃん捕まえたらちゃんと網から出さないと
だめなんだよー!じゃないと本体が傷ついて鮮度落ちちゃうから
おいしくないんだよ!」
旦那さん「あざらしを食べようとしない」
奥さん「あれ?よく見たらこのゴマちゃん、
点々が無いからゴマアザラシじゃないよ、
白アザラシだよ、ゴマちゃんじゃなくてシロちゃんだったよ!」
旦那さん「でも少年アシベの白アザラシはゴマちゃんじゃなかった?」
奥さん「・・・ゴマちゃん!!」
奥さんは周りをよく見てる人で、
何かよくあるありふれた日常に目を向けては
独自の世界観を展開していた
旦那さんは馬鹿にするでも無視するでもなく、
一つ一つの事に対応していて終始ほんわかしたムードで
見ていて楽しかった